AIによる配筋検査サービス(AIカメラと専用アプリ)を2024年4月から導入開始

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電 話 (03)6385-9111 FAX(03)6316-2320

2024 年 4 月 8 日

各 位


AI による配筋検査サービス(AI カメラと専用アプリ)を 2024 年 4 月から導入開始
―配筋を立体検知する技術活用とプライム ライフ テクノロジーズとの継続的改善スキームを構築―

「配筋検査システム協議会」の会員会社であるゼネコン 21 社※1(以下ゼネコン 21 社)とプライ
ム ライフ テクノロジーズ株式会社(東京都港区/代表取締役社長:北野 亮)は、建設 DX※2 サー
ビス「CONSAIT※3(コンサイト) 」として、配筋検査品質の向上と効率化をサポートする配筋検査
専用アプリ「CONSAIT Pro(プロ)配筋検査」と AI カメラ「CONSAIT Eye(アイ)(以下、本

システム)の共同開発を行ってきました。ゼネコン 21 社は、2024 年 4 月より本システムの先行導
入を開始します。




写真 1 本システム

本システムは、パナソニックの技術を活用して開発した AI カメラ(CONSAIT Eye)が配筋を立
体検知し、鉄筋径、本数、ピッチを計測、鉄筋の配置を登録した設計データと自動照合し、その結
果を帳票フォーマットへ自動的に反映します。検査前の「検査用データ入力」および「帳票作成」
は、 CONSAIT Pro 配筋検査」で効率化されます。本システムの AI & ICT 技術により、検査や記

録の正確性、検査品質が向上し、同時に、配筋検査の煩雑な作業の効率化、作業時間の大幅な短縮
(1 測定箇所当たりの事前準備・検査・写真記録・帳票化全ての合計時間を約半減化※4)を実現し
ます。

1.開発の背景
2024 年 4 月 1 日に適用される「働き方改革関連法」の背景には、建設業界の共通課題として、熟
練技術者の高齢化による離職、若手技術者の入職減少や育成の手間と時間を要する点、品質管理の
厳格化による業務量増加などが挙げられます。国土交通省では、ICT を活用して建設現場の生産性
を 2025 年度までに 2 割向上させる目標を掲げており、建設 DX 化の推進によって、共通課題の解決
と生産性向上が期待されています。

2.本システムの概要
本システムは、建設現場全般の記録業務を効率化・共有化する基盤・記録アプリ「 CONSAIT
Basic」
、配筋検査専用アプリ「CONSAIT Pro 配筋検査」、専用デバイス AI カメラ「CONSAIT Eye」
の 3 つで構成されています。
① 「CONSAIT Basic」(基盤・記録アプリ)
日々の建設現場の記録業務(電子小黒板の簡単作成、写真撮影、是正管理、図面管理、報告書作
成)を効率化するアプリです。全ての工種に対応し、直感的な操作を可能としています。
② 「CONSAIT Pro 配筋検査」(配筋検査専用アプリ)
検査前の「検査用データ加工」や「検査項目の設定」 、検査後の「帳票作成」など、配筋検査業
務を効率化するアプリです。
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検査用データ加工 検査項目の設定 帳票作成




図 1 「CONSAIT Pro 配筋検査」概要
③ 「CONSAIT Eye」 AI カメラ)
( (配筋検査専用デバイス)
AI 搭載の 3 眼カメラが配筋を立体検知し、撮影した画像をもとに、鉄筋径、本数、ピッチを計
測、鉄筋の配置を登録した設計データと自動照合し、その結果を帳票フォーマットへ自動的に反
映します。「土木現場」と比べ、普及が遅れていた「建築現場」向け AI カメラの導入により、建
設 DX 化を図ります。(土木現場対応も予定しています)




写真 2 AI カメラ (配筋検査専用デバイス)

3.本システムの特長
本システムの特長は、以下のとおりです。
・誰の手でも持ちやすく使いやすい操作感
・検査箇所の「全数記録対応」を容易化する機能
・現場「遠隔臨場」にも対応可
・オフライン環境でも計測可能(データのアップ・ダウンロードは Wi-Fi が繋がる環境下で実施)

4.今後の展開
ゼネコン 21 社では、現場検証を重ねることで、本システムが配筋検査の検査品質や業務効率化に
対して有効であることを確認しています。今後もゼネコン 21 社は、プライム ライフ テクノロジ
ーズと継続的改善スキームで協業し、建設業の課題解決と生産性向上を目指し本システムの改良、
現場への普及を図ってまいります。



◎関連プレスリリース:
・2020 年 3 月 9 日 人工知能画像解析を応用した「配筋検査システム」の共同研究開発
https://www.psmic.co.jp/news/2019/pdf/topic_20200309.pdf
・2020 年 12 月 15 日 ゼネコン 21 社「配筋検査システム共同研究開発」は次のステージへ
https://www.psmic.co.jp/news/pdf/topic_20201215.pdf
・2022 年 3 月 29 日 鉄筋の立体配置を認識する「配筋検査システム」
https://www.psmic.co.jp/pdf/topic_20220329.pdf
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※1:配筋検査システム協議会 会員ゼネコン 21 社:2024 年 3 月現在
青木あすなろ建設株式会社/株式会社淺沼組/株式会社安藤・間/株式会社奥村組/
北野建設株式会社/株式会社熊谷組/五洋建設株式会社/佐藤工業株式会社/
大末建設株式会社/髙松建設株式会社/鉄建建設株式会社/東急建設株式会社/
戸田建設株式会社/飛島建設株式会社/西松建設株式会社/日本国土開発株式会社/
株式会社長谷工コーポレーション/株式会社ピーエス三菱/株式会社松村組/
村本建設株式会社/矢作建設工業株式会社
※2:DX とは、 Digital Transformation」の略で、デジタル技術を用いることで、

生活やビジネスが変容していくこと
※3:CONSAIT は、プライム ライフ テクノロジーズ株式会社の登録商標
※4:1 カ所当たりの検査時間での比較(実証実験による試算)



【本件に関する問合せ先】
株式会社ピーエス三菱 本社 建築本部 建築部 担当 立澤
TEL :03-6385-8032 MAIL:web_kenchiku@psmic.co.jp

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