系統用蓄電池事業への取り組みについてのお知らせ

各 位




2023 年9月 26 日
株 式 会 社 フ ィ ッ ト
(証券コード:1436)


系統用蓄電池事業への取り組みについてのお知らせ


当社は、昨今における送電線の容量不足が深刻となり、太陽光発電や風力発電などの稼
働を抑制する出力制御が全国に広がっていることを鑑み、再生可能エネルギーを有効に活
用できる系統用蓄電池事業の取り組みを行うこととしましたので、お知らせいたします。





1.取り組みの背景
当社は、2009 年 4月に創業して以来、クリーンエネルギーとスマートホームの事業を通
し、「新しい選択肢」を生み出すサービスを展開してまいりました。SDGs、ESG 投資の動
きが加速する中、経営最上位概念を「サステナブルな社会の実現」とし、日本の新しい「エ
ネルギー供給」と「くらし」の仕組みづくりに挑戦してまいりました。


また、我が国においては、2050 年カーボンニュートラルの実現に向け、政府の主導のも
と再生可能エネルギーの導入拡大が推進されてきております。
しかし、太陽光や風力など一部の再生可能エネルギーは発電量が季節や天候に左右され
るため発電量を人の手でコントロールすることができません。電力需給のひっ迫が問題視
されている一方で、日によっては太陽光による発電量が需要を大きく上回り、出力制御が実
施されるケースも増えております。
その対策として、太陽光などの再生可能エネルギー発電所に蓄電池を接続することで、電
気が余った場合には貯めることができ、電気が不足した場合には、その貯めた電気を供給す
ることが可能となります。電気を無駄にせず、かつ安定して供給するために系統用蓄電池は
効果的で、その必要性は高まっており、
「系統用蓄電池」
「環境価値取引」など新しい取り組
みは、当社における次の展開として必要不可欠であります。
大型蓄電池のコストが高いという課題が解消されつつあり、参入の好機と考え、日本での
ニーズが特に高まりつつある系統用蓄電池事業の取り組みを行ってまいります。具体的に
は、事業化への道筋として、当社所有の土地に太陽光発電パネル及び系統用蓄電池を設置し
て実証実験を行い、ノウハウの蓄積を図り、事業化に向けて進めてまいります。


(*)系統用蓄電池とは
電力系統や再生可能エネルギー発電所などに接続する蓄電池で、太陽光発電や風力発電な
どを利用して蓄えた電力を、家庭や建物の電力需要を補完するために使用する蓄電池のこ
とです。一般的には家庭や商業施設、産業用施設などで利用されており、電力需要が高い時
間帯や停電時に備えて、安定した電力供給を実現するために導入されています。
再生可能エネルギーの出力変動を平滑化したり、需給バランスを調整したり、周波数や電圧
の制御を行ったりすることで、電力系統の品質や信頼性を向上させることができるのも特
徴です。


2.今後の見通し
この取り組みによる業績への影響については、現段階では軽微と考えております。
今後、開示の必要性が生じた際には、速やかに内容を開示いたします。


【本件に関するお問い合わせ】
株式会社フィット IR 担当 ir@fit-group.jp


以上

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