フレキシブル有機ELディスプレイのプロセス技術を共同開発

2015年8月25日


当社のハイバリアフィルム技術を台湾の研究機関・ITRI に供与
フレキシブル有機 EL ディスプレイのプロセス技術を共同開発
―― 7月30日に正式調印。本格的なプロジェクト始動へ ――

このたびリンテックグループは、自社開発を進めるハイバリアフィルムの技術を応用し、有機 EL を用いたフレ
キシブルディスプレイの製造プロセス開発を台湾の工業技術研究院(Industrial Technology Research Institute:
ITRI)と共同で進めていくことにしました。この7月30日には、今年完成した当社研究所の新棟(埼玉県さいたま市)
において、台湾経済部技術處長の傅偉祥氏も同席のもと、両社による共同研究契約の調印式が行われました。

業界最高水準のハイバリア層形成技術を生かし フレキシブル有機 EL ディスプレイの量産化への
ITRI との共同開発へ 鍵となる要素技術

当社では以前から、ガラスと同等の高い水蒸気遮 有機 EL を用いたフレキシブルディスプレイは、台
断性と透明性を有しつつ、フィルムならではの柔軟性 湾や韓国を中心として、シート to シートプロセスでの
を兼ね備えたハイバリアフィルムの開発を進めてきま 量産化が現実味を帯びてきています。ITRI は台湾の
した。既に PET フィルムベースのバリアフィルムとして 科学技術振興のための技術開発や、ライセンス契約
は業界最高水準の性能を実現しており、次世代ディ などによる民間企業への技術移譲を推進する、台湾
スプレイ用途などを中心にユーザー各社への製品提 経済部所管の政府系研究機関で、同プロセス技術の
案を行っています。 確立に向けた開発も積極的に進めてきました。

そして今回、この技術を ITRIが開発を進めるフレキ リンテックは今後、インラインでフィルム表面にハイ
シブル有機 EL ディスプレイの製造プロセスに応用 バリア層を形成するための要素技術を ITRI に提供す
し、共同で同プロセス技術の確立を目指していくこと ることで、ディスプレイ製造プロセス技術の共同開発
に合意しました。なお、7月30日に行われた調印式に を進めていきます。
は、台湾経済部や ITRI からの来賓も含め、約50人が
当社グループでは、台湾における半導体・光学関
参加しました。
連など先端ビジネスの戦略拠点であるリンテック・アド
バンスト・テクノロジーズ(台湾)社を中心に、同地域で
の新規市場開拓に注力しています。今回の ITRI との
関係構築を機に、さらにほかの研究分野においても
連携強化を図り、次なる成長の柱となる事業の早期立
ち上げを目指していきたいと考えています。




当社研究所の新棟「先端技術棟」で行われた調印式


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