5G通信用、超低誘電損失LTCC材料を開発-業界最高水準の低誘電損失を実現-

2021 年 4 月 28 日
各位
会社名 日本山村硝子株式会社
代表者名 代表取締役社長執行役員 山村 幸治
（コード番号 5210 東証第一部）
問合せ先 ニューガラスカンパニー開発営業統括グループ
榮 秀和、高山 卓也
（TEL 06-6411-3431）



5G 通信用、超低誘電損失 LTCC 材料を開発


～業界最高水準の低誘電損失を実現～


日本山村硝子株式会社(本社：兵庫県尼崎市、代表取締役社長執行役員：山村 幸治)は、５G 通信に使
用されるサブ 6 帯（3.6～6GHz）およびミリ波帯（28GHz～）で超低誘電損失を実現する LTCC 基板用
グリーンシートを開発いたしました。


【
「超低誘電損失 LTCC 材料」開発の背景】
5G 通信とは超高速、超低遅延、多数同時接続を可能とする通信システムで、サブ６帯（3.6～6GHz）
やミリ波帯（28GHz～）など、より高周波帯域が使用されます。信号を処理する回路基板やフィルターな
どの通信部品やデバイスには LTCC 基板が用いられておりますが、高周波帯の場合はより低い誘電損失
であることが求められます。
今回、当社では高周波帯域で誘電損失を飛躍的に抑えることのできる LTCC 材料 として比誘電率を振
った、”SK4”, ”BR03”, “FT7” の３種類を開発し、製品販売を開始いたしました。これらの製品は高周波
帯域で用いられる部品に適用が可能です。


【
「超低誘電損失材 LTCC 材料」の材料特性】

(従来材)
材料コード SK4 BR03 FT7
GCS71
比誘電率 10GHz 3.9 6.1 7.0 6.9
(－) 28GHz 3.9 6.1 7.1 6.9
40GHz 3.9 6.1 7.1 6.8
60GHz 3.8 6.0 6.9 6.5
誘電損失 10GHz 0.0021 0.0004 0.0007 0.0055
(－) 28GHz 0.0029 0.0003 0.0009 0.0085
40GHz 0.0036 0.0004 0.0007 0.0076
60GHz 0.0036 0.0004 0.0005 0.0070
抗折強度 (MPa) 100 150 300 250
熱膨張係数 (ppm/℃) 2.0 7.1 10.0 5.3
 比誘電率
8.0
FT7
7.0
(従来材)GCS71
6.0
比誘電率 / - BR03
5.0 SK4
4.0

3.0

2.0

1.0

0.0

---

周波数 / GHz


誘電損失
0.0090
(従来材)GCS71
0.0080
SK4
0.0070
FT7
0.0060
誘電損失 / -




0.0050 BR03

0.0040
0.0030
0.0020
0.0010
0.0000

---

周波数 / GHz
■会社概要
商号 ： 日本山村硝子株式会社
代表者 ： 代表取締役 社長執行役員 山村 幸治
所在地 ： 〒660-8580 兵庫県尼崎市西向島町 15-1
設立 ： 1914 年 4 月 5 日
事業内容 ： ガラスびん・プラスチック容器の製造・販売
粉末ガラス・ガラスペーストなどの製造・販売
機器およびプラント類の設計、製作、販売ならびに設置工事
資本金 ： 140 億円
URL ： https://www.yamamura.co.jp/index.html


【本製品に関するお客様からのお問い合わせ先】
日本山村硝子株式会社 ニューガラスカンパニー開発営業統括グループ
担当：榮（さかえ）
、高山
Tel：06-6411-3431
Web 問い合わせフォーム：https://www.yamamura.co.jp/inquiry/inquiry_form.html

以上