「Azure OpenAI Service」利用企業向けにテキスト、音声、画像・映像の複合的な生成AI支援を行う「マルチモーダルAIラボサービス」開始

2024 年 2 月 15 日
株式会社ヘッドウォータース
(コード番号:4011 東証グロース)




「Azure OpenAI Service」利用企業向けに
テキスト、音声、画像・映像の複合的な生成 AI 支援を行う
「マルチモーダル AI ラボサービス」開始


AI ソリューション事業を手掛ける株式会社ヘッドウォータース(本社:東京都新宿区、代表取締役:篠田
庸介、以下「ヘッドウォータース)」は、日本マイクロソフトが提供する「Azure OpenAI Service」利用企
業向けにテキスト、音声、画像・映像の複合的な生成 AI 支援を行う「マルチモーダル AI ラボサービス」の提
供を開始いたしました。




■「マルチモーダル AI ラボサービス」提供の背景
ヘッドウォータースでは、「Azure OpenAI Service」による企業向け GPT サービスラインナップの拡充を
行い、企業向け生成 AI や当社の技術力を活かした RAG(Retrieval Augmented Generation)システム、伴
走支援型ラボなど多くのソリューションを企業向けに提供してまいりました。
こうした中、2023 年後半から生成 AI テクノロジーの進歩に伴う最新技術を、顧客の生成 AI プロジェクト
に取り入れたいという要望が増加してきました。
また、顧客ニーズも以前の生成 AI、ならびに LLM(大規模言語モデル)を実験的に社内導入したいというニ
ーズから、最近では業務活用のため企業内に眠る様々なファイル形式のデータを生成 AI に学ばせて、企業の独
自ナレッジを利用した生成 AI のカスタムニーズへと変化しています。


このような RAG に代表される企業独自にカスタムした生成 AI において、学習データの元となるのは Word
や PowerPoint、PDF と言った非構造化の社内ファイルですが、その多くのファイルにはテキスト情報だけで
なく「画像」「イラスト」「図」と言った視覚的に判断できる情報が多く混ざっているため、テキスト情報だ
けでは正しい学習データにならないケースがよく発生します。
また企業が保有するデータとして、コーポレート公式動画や動画マニュアルのような動画形式、リモートワ
ーク時の WEB 会議で記録される音声形式データも存在しており、生成 AI のカスタム化を実現するためには
「マルチモーダル AI×RAG」の重要性が高まっています。


当社では日本マイクロソフトが「Azure OpenAI Service GPT-4 Turbo with Vision」(※1)を発表した
直後から同サービスの検証を開始。画像や映像を生成 AI に読み取らせて特徴を文言化し、その情報を有効活用
する研究開発に取り組んできましたが、既に提供をしている「プロンプトエンジニアリングラボ」サービスに
「マルチモーダル AI ナレッジ」を取り入れた所、複数顧客から受注決定したことから改めて「マルチモーダル
AI ラボサービス」として提供を開始いたします。


■マルチモーダル AI とは
マルチモーダル AI とは、様々な種類の情報を利用して高度な判断を行う AI を指します。大規模言語モデ
ルは、マルチモーダル AI モデルによってテキストの枠を超え、ユーザーはテキスト、音声、画像、動画をベー
スに新しいコンテンツを生成できるようになりました。画像、テキスト、音声などのデータを高度なアルゴリ
ズムと組み合わせ、予測を行い、結果を生成するというアプローチです。
マルチモーダル AI の世界市場は、2023 年の 10 億米ドルから、2028 年には 45 億米ドルに成長すると予
測されています。予測期間中の CAGR は 35.0%と予測されています。


■プロンプトエンジニアリングラボとは
当社の生成 AI エンジニアやプロンプトエンジニアを企業専用に体制構築を行い、法人顧客の Azure
OpenAI Service や ChatGPT の活用習熟度に合わせて伴走型支援を行うサービスです。



■RAG とは
Retrieval Augmented Generation(RAG)は、大規模言語モデル(LLM)と外部のデータベースや情報源
を結びつけるための新しい技術です。外部の知識ソースを検索し、より強化した文章生成を行います。
■Azure OpenAI Service とは
OpenAI 社とマイクロソフト社のパートナーシップから生まれた「Azure OpenAI Service」は、さまざまな
ユースケースに応じて特定のニーズに合わせた最適化が可能となる業界をリードするコーディング、および言
語 AI モデルを提供するサービスです。セキュリティー、信頼性、データプライバシー、ID 認証、有害コンテ
ンツのフィルタなどエンタープライズ企業が OpenAI Service を利用するための Azure マネージドサービスで
す。
https://azure.microsoft.com/ja-jp/products/cognitive-services/openai-service




■(参考)
Azure OpenAI Service Advanced パートナー認定について
https://www.headwaters.co.jp/news/azure_openai_service_advanced_partner.html


「Azure OpenAI Service ×音声」による企業向け GPT サービスラインナップについて
https://www.headwaters.co.jp/news/azure_openai_service_gpt_voice.html




■今後について
当社は、マルチモーダル AI をあらゆるプラットフォームに適用が可能であると考えております。
今後は XR スマートグラスや未来型 UX アプリ、エッジ AI への適用といったソリューション展開を図ってま
いります。また、当社の掲げるアライアンス戦略において顧客企業ともビジネスパートナーとなり、共に生成
AI 経済圏を拡大する取り組みを行ってまいります。


なお、本件による当社の当期業績に与える影響は軽微であります。今後開示すべき事項が発生した場合には
速やかにお知らせいたします。


以上


※1:GPT-4 Turbo with Vision の概念 - Azure OpenAI | Microsoft Learn




■商標について
Microsoft、Azure、Azure OpenAI Service は、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国にお
ける登録商標または商標です。その他、記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標
です。
<会社情報>
会社名:株式会社ヘッドウォータース
所在地:〒163-1304 東京都新宿区西新宿 6-5-1 新宿アイランドタワー4階
代表者:代表取締役 篠田 庸介
設立 :2005 年 11 月
URL :https://www.headwaters.co.jp


<本件のお問い合わせ>
株式会社ヘッドウォータース
メール:info@ml.headwaters.co.jp

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