イントラマートがNTTコンピュータ&データサイエンス研究所の技術を用いてレガシーシステムの刷新に向けた3次元業務プロセス可視化技術の実証実験に成功

2022 年 11 月 8 日
各位
東 京 都 港 区 赤 坂 四 丁 目 15 番 1 号
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート
代 表 取 締 役 社 長 中 山 義 人
(コード番号 3850 東証スタンダード)
問 合 せ 先 取 締 役 管 理 本 部 長
鈴木 誠
TEL 03-5549-2821(代表)


NTT データ イントラマートが NTT コンピュータ&データサイエンス研究所の技術を用いて
レガシーシステムの刷新に向けた 3 次元業務プロセス可視化技術の実証実験に成功


株式会社NTTデータ イントラマート(本社:東京都港区、代表取締役社長:中山 義人、以下 イ
ントラマート社)は、は、革新的な計算機科学およびデータサイエンスの研究を行う NTT コンピュータ
&データサイエンス研究所の研究成果※1 を活用し、業務システムの実行プロセスを 3 次元で可視化する
実証実験に成功したことを発表します。これによってシステムの利用状況を直感的に理解することがで
き、業務システムに対する経営資源の割り当てを最適化することで企業の DX 実現へのさらなる加速を
目指します。


「2025 年の崖」対策として、老朽化・複雑化・ブラックボックス化したレガシーシステムの刷新や維
持費の削減が強く推奨される昨今、多くの企業は自社の IT システムを正確に把握できていないが故
に、デジタル技術を活用したシステムの刷新や環境整備に取り組むことができずにいます。そうした
中、イントラマート社は、システムの利用状況を正確に理解し、戦略的なシステム投資を行うための業
務システムの可視化に向けて、NTT コンピュータ&データサイエンス研究所の技術を活用した実証実験
を実施しました。


同研究所の創出した新技術とプロセスマイニング※2 の技術を組み合わせることで、作成したアプリ
ケーションの利用頻度や、システム全体のオペレーションを 3 次元で可視化できるという結果が得られ
ました。


■システム利用状況の可視化
経済産業省が発表した DX レポートでは、レガシーシステムを「機能分類・刷新」「機能追加」「機
、 、
能縮小・破棄」「現状維持」の4つに分類し、必要な機能をクラウドにて再構築・機能追加することを

提唱しています。今回の検証結果では、システムの操作ログから実行プロセスを抽出・モデル化し、3
次元で可視化を行うことができるため、レガシーシステムの分類を補助することが可能です。さらに、
本技術をイントラマート社のクラウドサービス「Accel-Mart」に取り込むことでクラウド環境へのシス
テム移行も可能となります。


■レガシーシステムの分類




DX レポート(経済産業省)を加工して作成 (https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_transformation/pdf/20180907_03.pdf)




また、この 3 次元可視化技術は、業務の実行プロセスを比較することができる機能が備わっているた
め、同じ視点から月初、月末の比較をすることや、業務改善前後における変化を確認することができま
す。これによって、システムの改修効果を確認できるだけではなく、さまざまな業務の進め方に応じた
システム利用の違いも確認することができます。


■プロセスの比較




なお、対象の研究内容については、2022 年 11 月 16 日から 18 日まで開催される NTT R&D フォーラム
Road to IOWN 2022 にて、NTT コンピュータ&データサイエンス研究所との共同出展による展示を予定
しています。
イントラマート社は今後も、先端技術を積極的に取り入れながら新製品・サービスの事業化を目指す
とともに、業務プロセス業務プロセス全体の自動化・デジタル化による DX 実現に資する取り組みを推
進していきます。




■NTT コンピュータ&データサイエンス研究所 所長 阪内 澄宇様のコメント
デジタルトランスフォーメーション(DX)の実現には、ビジネスとシステムの密接な連携が重要であ
り、そのためにはシステムが生み出す複雑、且つ多種多様なデータをいかにビジネスに活用するかが、
大きな課題となります。NTT の研究所の技術を活用した、NTT データ イントラマート社の新たな取り組
みが、国内外の企業・組織の DX の実現に向けて有力な解決策となることを期待しています。




※1:システム機能の実行状況の 3 次元可視化技術(ProcessCity:システム実行パターン分析支援技
術)。本技術は、システム利用により蓄積されたデジタルデータ(ログ等)から、システムの機能の実
行プロセスを抽出・モデル化(プロセスモデルを生成)し、プロセスモデルの 3 次元可視化、および 3
次元可視化を活用したプロセスモデルの検索や比較を実現します。なお、本技術の内容は、情報システ
ム領域やモデル指向工学領域における最高峰の国際会議に論文が採録されており、ソフトウェア工学分
野で国内コミュニティ最大級のイベントにて賞が授与されています。


国際会議の論文情報(CAiSE 2019):S. Saito, "ProcessCity - Visualizing Business Processes as
City Metaphor", CAiSE Forum on Information Systems Engineering in Responsible Information
Systems, pp. 207-214, 2019.
国際会議の論文情報(MODELS 2022):S. Saito, "Digital TwinCity: A Holistic Approach towards
Comparative Analysis of Business Processes," 2022 ACM/IEEE International Conference on Model
Driven Engineering Languages and Systems Companion, pp. 17-21, 2022.
ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム(SES2019):https://ses.sigse.jp/2019/
受賞対象:ProcessCity-ビジネスプロセスの 3 次元可視化ツール、斎藤忍、應治沙織(NTT)


※2:プロセスマイニングは、業務システム(ERP や CRM など)から出力されるイベントログを収集
し、可視化・分析・モニタリングを行いながらあるべき業務プロセスに改善を図っていく技術手法で
す。事実(ファクトデータ)を元に業務プロセスを可視化し、生産性を妨げるボトルネックをあぶり出
していくことから、より精度の高い業務改善効果の策定が可能となります。


※3:Accel-Mart は、プログラミング初心者から上級者まで、業務用アプリを開発できるイントラマー
ト社のクラウドサービスです。プログラミングの知識がなくても簡単に業務用アプリを開発できる
「Quick(クイック)」と、プログラミング知識のある方向けに業務用アプリに必要な開発環境を充実さ
せた「Plus(プラス)」の 2 種類をご用意しています。
https://www.accel-mart.com/


■株式会社NTTデータ イントラマートについて
株式会社NTTデータ イントラマートは、Web システム構築のための商用フレームワーク製品「intra-
mart」の開発及び販売を中心に事業展開しております。1998 年より、当社が企画、開発した独自のシ
ステム開発フレームワーク、業務コンポーネント群、アプリケーションシリーズは、2022年3月末現在
8,900社を超える企業へ導入されており、200社以上のパートナーと共に、システム構築、コンサルティ
ング、教育、運用支援に至るまでのトータルソリューションを提供しています。


社 名 : 株式会社NTTデータ イントラマート
代表者 : 代表取締役社長 中山 義人
設 立 : 2000年2月
資本金 : 7億3,875万円
売上高 : <連結>76億5,300万円(2022年3月期)
従業員数: <連結>237名(2022年3月末時点)
事業内容: 「intra-mart」の企画・開発・販売・保守及びその導入に関するコンサルティング・
システム開発・教育の提供。


▼本件に関するお問い合わせ先
企業・一般の方 報道関係の方
株式会社NTTデータ イントラマート 株式会社NTTデータ イントラマート
セールス&マーケティング本部 セールス&マーケティング本部
E-mail: contact@intra-mart.jp 宇田/雨宮
https://www.accel-mart.com/contact/ E-mail: info@intra-mart.jp
Home Page: https://www.intra-mart.jp/
※「intra-mart」は株式会社NTTデータ イントラマートの登録商標です。
※その他記載されている会社名、システム名、製品名は一般に各社の商標、又は登録商標です。

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