リアルタイム組込み機器向けIoTエッジ機器開発キットEDGENGINEを本年5月に販売

Aplix Press Release
各 位 2020 年2月 25 日

株式会社アプリックス
(コード番号:3727 東証マザーズ)
TM
リアルタイム組込み機器向け IoT エッジ機器開発キット EDGENGINE を本年 5 月に販売
~ルネサスエレクトロニクス製マイクロプロセッサ(RZ/A2M)を搭載した
シマフジ電機評価ボードを中心に構成~

IoT(Internet of Things)製品向けソリューションの開発を手掛ける株式会社アプリックス(本社:東京都新宿区、
代表取締役社長:根本忍、以下「アプリックス」)は、シマフジ電機株式会社(本社:東京都大田区、代表取締役:
藤代巌、以下「シマフジ」)が提供する、ルネサスエレクトロニクス製マイクロプロセッサ(RZ/A2M)を
搭載した評価ボードを中心に構成した、リアルタイム組込み機器向け開発環境「EDGENGINE(エッジエンジ
ン)」を 2020 年第 2 四半期から提供する予定であることをお知らせいたします。


あらゆるモノやコトがインターネットにつながる IoT においては、生産性の向上や付加価値の高いサービスの提
供を実現するために、センサ等から収集した膨大なデータをクラウドに集約し、状態の監視や感知、データ分析
による予測等を行いますが、情報の収集場所に十分な通信環境が整っていない場合や、動画等の膨大なデータ
量を処理する場合などは、従来のクラウドコンピューティングでデータを集約・処理するだけではなく、利用者によ
り近いエリアのエッジ側でデータ処理を実行するエッジコンピューティングソリューションを組み合わせたほうが、よ
り最適なシステムを構築できる場合があります。


アプリックスでは、こうしたネットワークやクラウドの負荷分散を行うとともに情報のセキュリティをも担保することを
可能にするエッジコンピューティングソリューションで利用される機器をはじめ、モノを制御するため高い応答性能
が要求されるだけでなく計算処理よりも入出力処理及び通信処理が中心となるリアルタイム組込みシステムが必
要とされる状況を鑑み、機能を犠牲にせずに概念実証(PoC)に要する開発期間を短縮したいというお客様のニ
ーズに応えるため、IoT エッジ機器開発キット EDGENGINE(エッジエンジン)を提供することといたしました。


アプリックスの EDGENGINE は、シマフジの RZ/A2M 搭載評価ボード「RZ/A2M Eva-Lite」(※詳細については
こちらをご参照ください)を中心に、各種マルチセンサ及びクラウドコンピューティング環境並びにサンプルコード
などで構成されます。RZ/A2M Eva-Lite にはシマフジが開発した「fvIO 基本プラグイン」を数種類搭載するほか、
当初ご提供するクラウドコンピューティング環境としては Microsoft Azure IoT Hub を、また当初サポートする RTOS
(リアルタイム OS)は Amazon FreeRTOS と株式会社ユーシーテクノロジの UCT μT-Kernel をそれぞれ想定して
います。


<EDGENGINE の構成要素>




アプリックスは EDGENGINE の構成要素としてシマフジ「RZ/A2M Eva-Lite」やパートナー企業のマルチセンサ
等を販売するとともに、fvIO プラグインのカスタマイズ及びオーダーメイド開発の受注対応、Azure IoT Hub などの
クラウド環境との連携はもちろん、EDGEINGE をベースとした組込み機器の開発及び搭載するアプリケーション、





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制御用のスマホアプリ/タブレットアプリの開発も行う予定です。なお fvIO とは、シマフジが開発した I/O 端子機能
仮想化技術の総称です。


今回の EDGENGINE 市場投入開始について、シマフジの取締役 犬尾 武は以下のようにコメントしています。
「アプリックスの IoT ソリューション技術と、これからますます多種多様化するセンサに柔軟に対応し、かつその
性能を最大限に引き出すことが可能な fvIO とを組み合わせる事により、利用用途ごとに最適な IoT デバイスを素
早く実現することが可能になります。アプリックスから販売される EDGENGINE で fvIO を体験頂けるようになります。
これらの活動を通して、民生から産業までの幅広い分野におけるフレキシブルで高性能な IoT デバイスの普及に
貢献していきたいと考えています。」


ルネサスエレクトロニクス株式会社の IoT・インフラ事業本部 エンタープライズ・インフラ・ソリューション事業部
の事業部長 加藤 茂樹は以下のようにコメントしています。
「ルネサスの高性能マイクロプロセッサ RZ/A2M に内蔵された独自のハードウェアである DRP はハードウェアロ
ジックの高い処理能力と、ソフトウェアのような高い柔軟性・機能拡張性を併せ持った IP コアです。fvIO はこの
DRP の可能性を引き出す技術として期待されます。今回 fvIO を実装した RZ/A2M 搭載の評価キットがアプリック
スから販売されることにより、エッジコンピューティングへの応用が益々広がるものと確信しております。」


アプリックスの代表取締役社長 根本 忍は以下のようにコメントしています。
「シマフジ電機と進めてきたルネサスエレクトロニクス製高性能マイクロプロセッサ向けの fvIO ソリューションを今
般ご提供できる運びとなったことは幸いです。アプリックスでは、今回の EDGENGINE をひとつの基軸として、リア
ルタイムシステム並びにクラウドを利用する IoT 関連開発のご支援はもちろん、ますます市場から必要とされるエッ
ジでの画像認識等につきましても、お客様のニーズに即したソリューションをご提供してまいります。」


今後、アプリックスグループは、EDGENGINE を予定通り第 2 四半期中にサービス開始できるよう引き続き鋭意
取り組むとともに、EDGENGINE 関連サービス等の拡充を併せて進めることで、ルネサスエレクトロニクスのマイクロ
プロセッサ「RZ/A」シリーズの普及と IoT エッジコンピューティング市場の拡大に微力ながら貢献してまいります。

以上
■シマフジ電機株式会社について
1990 年 11 月設立。創業時より先端デバイスを用いる機器の受託開発を行っており、マイクロプロセッサや FPGA(Field-Programmable Gate Array)を
搭載した評価ボード、組込みソフトウェアの設計開発を得意とする会社です。
2004 年に開発した超小型コンピュータ「Teacube」の流れを汲む SEMB1401 や SEMB1402 に、IoT 時代の手足となる fvIO を搭載することにより、組込
みボードの未来を、そして人々の未来を創造していきたいと考えています。

コーポレートサイト http://www.shimafuji.co.jp/


■株式会社アプリックスについて

アプリックスの使命は「ソフトウェアの力で世の中のあらゆる人々に幸せをもたらすこと」です。携帯電話でのJava利用という新しいフロンティアを切り開

いた「JBlend」に続き、開拓中の分野が、IoT(Internet of Things)です。当社ではIoTモジュール(ビーコン)、スマホアプリ、クラウドサービス等のIoTソリュ

ーションを一貫して提供することで、家電製品等のIoT化を推し進め、「モノからの通知によって人々の生活を豊かにする」というコンセプトの実現を目

指しております。

アプリックスのwebsite(投資家情報等):https://www.aplix.co.jp/

アプリックスのテクノロジー事業:https://business.aplix.co.jp/

Facebook公式ページ:https://www.facebook.com/AplixCorporation.official/



■お問い合わせ先:

お問い合わせのページ:https://www.aplix.co.jp/inquiry/
シマフジ電機のお問い合わせページ:http://www.shimafuji.co.jp/contact

※ 記載されている会社名、製品名は各社の商標または登録商標です。



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