プロパティエージェント株式会社 株主通信

BUSINESS REPORT 2016
2015.4.1 > 2016.3.31




STOCK CODE : 3464
What is PROPERTY AGENT ?
不動産と不動産サービスの価値を創造、
向上し、
人の未来を育み、
最高の喜びを得る。
私たちプロパティエージェントは、
主に資産運用型不動産にかかる事業を展開する企業です。
そのビジネスの特徴は、
資産運用型不動産の販売だけではなく、
住空間となる不動産物件の開発そ
のものから、
販売、
マンション管理、
賃貸管理に至るまでを自社で一貫して取り組んでいることです。
不 動産開発販売 
これは、
「資産運用型不動産」 株式や債権投資と同様の金融商品であり、
が、 いざという時の生命保
険機能の側面も備えているため、
安定性が高くリスクの少ない物件をご用意し、
長期的な管理体制 自社ブランドマン 
を整えることに意義があるという考えがベースにあります。
そして私たちが、 (プロパティ)
資産 管理の代理人
(エージェント)
を名乗る理由もここにあります。


顧客に対するワンストップサービスの提供


入 商品
先 仕入
企画

プロパティエージェント株式会社
● 設立 2004年 2月 幅広い土地仲介事業者との情報 高い資産性、 居住者に支持される
● 上場 2015年12月 ネットワークと物件開発の専門 住環境の提供へ。 賃貸仲介業者に
DATA
(2016年3月現在) 的知識、 当社独自の50項目以上 対し物件開発地域の居住者属性を クレイシア新宿パーク 
に及ぶ評点を行う 「スコアリン 調査する当社独自の 「モデリング」 (東京都新宿区30戸、
 20
● 売上高................... 9,446百万円
グ」 POINT 1
    に基づく定量的デー     と居住者を想定したマー
POINT 2 ※一般社団法人日本住宅建設
● 営業利益.................. 886百万円
.
タ等をもとにした用地の仕入。 ケッ トインによる商品企画を実施。
● 従業員数.............................84名
.




POINT 1 スコアリング 独自の客観的評価システム POINT 2 モデリング 居住者に長く愛
 仕入開発にあたっては、 資産性×収益性×移 と収益性や資産価値が大きく変動し下落して  当社が設計にあたって重視しているのは、
動率(将来変化予測) の3軸からとらえたデー しまう所もあります。それを見極めるために、 「独自のデザインを持たないことがオリジナル
タをもとに、50項目以上に及ぶ評点を行う「ス 主観的な判断だけではない定量的な分析を行 である」という理念です。これも物件の価値の
コアリング」という独自の手法を用いていま っているのです。具体的には、最寄り駅の乗降 変動率を高めたくないのが理由であり、一棟一
す。特に時間軸を加味し、 未来の需要供給バラ 客数のトレンドや周辺の商業施設の開発予定、 地域にとけ込むデザインを最優先していま
棟、
ンスを客観的に判定していきます。 私たちが目 駅から物件まで扇形に広げたエリアで将来競 す。そのために立地周辺の居住者の属性を詳
指しているのは、 物件の価値が変動しないこと 合となり得る物件が建設されそうな土地が有 細にリサーチします。たとえば物件開発のプロ
です。場所によっては、 今は良くても、
5年経つ るかなどを調べていきます。 ジェクトがスタートした段階で、この地域に


▶設計施工
設計事務所
設計 設計施工 建設会社
マンションの設計及び施工は設計事務所や建設会社などに委託。
施工 当社は一級建築士である施工管理者を配置し、
設計及び施工を管理。

  事業 管理

 ション
「CRACIA
(クレイシア)を企画 開発
」 ・ POINT 3 不動産
販売業者




販売 居住者

不動産投資家
ビジネスパーソン
国内富裕層
賃貸 海外投資家
管理
賃貸借



 コンフォート※ クレイシア千歳船橋アーバンプレミオ 賃貸 他社管理物件
賃借人
14年10月竣工) (東京都世田谷区44戸、
2015年6月竣工) 仲介 賃貸借
保有者
産業協会「第5回優良事業賞」中高層分譲住宅部門)2015年6月受賞



プロパティマネジメント事業
建物 マンション
管理
管理 管理組合



されるマンションづくり POINT 3 CRACIA 独自のマンションブランド
「クレイシア」
住まう人の特徴を教えてください」 地元の
と、  
「CRACIA」 はポルトガル語で 「子供」を意味す 来 将来 長期にわたる安定した収益性を確保さ
・ ・
仲介業者にアンケートを行います。年収や男女 る
「crianca」という言葉から創られた当社のマン せることこそが、 最上級のサービスの提供につな
比にはじまり、職業、
職種、勤務地、服装、オフの ションブランドです。 そして、
私たちは客観的に がるものと考えます。 通常、 不動産の投資判断は
過ごし方など、パーソナルな部分にまで焦点を 根 拠 ある 指 標 をもって 開 発 を 行 うために 取得価格 収益性 立地条件によって決定されて
・ ・
当てていきます。仲介業者が5社あれば、 その 「mission of cracia」
の開発理念を掲げて取り組 いますが、 私たちはそれに 「将来の収益性変化
地域の傾向を概ね把握することができます。 こ んでいます。 「CRACIA = 子供 = かけがえのな 率」「移動率」
を と定義し、 「移動率」
その をプラス
れを当社では
「モデリング」と呼んでいます。 い資産」 を提供するにあたり、 時間の経過に伴う した判断基準で 「CRACIA」の商品化をすること
様々な外的要因 内的要因が生じたとしても未
・ に努めています。

Management Message
社長メッセージ




時代の変化に
揺らぐことのない
新しい価値の創造と変革を。

代表取締役社長 中西 聖

 当社は、2015年12月22日に東京証券取引所JASDAQ ~不動産が社会へ与える影響力の大きさ~
(スタンダード)に上場いたしました。ここに至るまでに  住空間としての不動産は、個人の生活の拠点であり、人
多くの方々のご支援、ご協力賜りましたことを、心より御 生を形成するための基盤づくりに欠かせない場所となり
礼申し上げます。また、新たに当社株式を保有いただいた ます。住空間をつなぎ、コミュニティを育むことで街が生
株主様に心より御礼申し上げます。 まれ、やがて文化を発信する場となり、未来づくりへと続
 今後も時代の変化に揺らぐことのない新しい価値を創 いていく。このように不動産にはモノとしての機能だけ
造し、変革を起こすことができる企業となることを目標 ではなく、形のない魅力を生み出す可能性があります。こ
に事業運営に取り組む所存です。 れが、不動産が発揮する価値の本質です。
 当社のミッションは、モノをつくり、売り渡すだけでは
ありません。常に不動産価値の向上を図り、どのように新
しい価値を創造するかを考え続けることです。当社は、商


会社沿革

2004. 2 東京都新宿区新宿に、
不動産の売買、
交換、
流動化企画、
賃貸借、 2009. 1 マンション管理業(国土交通大臣 第033619号)
(1) の登録
仲介、代理、管理、 斡旋及び鑑定 建築工事及び設備工事の企画、
・ 2009. 9 本社を新宿区西新宿の新宿アイランドタワーに移転拡充
設計、及び施工を事業目的としたプロパティエージェント株式会 賃貸専門の店舗 「ORANGE ROOM」を文京区小石川に移転
社(資本金10,000千円)を設立 2011. 5 本社を新宿アイラン ドタワー内にて移転拡充
2004. 6 宅地建物取引業免許 (東京都知事(1)第83227号)
を取得 2012. 3 建物管理事業開始
2006. 5 資本金を50,000千円に増資 2015. 10 自社開発不動産相場情報サイ「ふじたろう」
ト をオープン
2006. 10 賃貸専門の店舗 「ORANGE ROOM」を豊島区池袋に開設し、 2015. 12 東京証券取引所JASDAQ(スタンダー に上場
ド)
賃貸仲介事業開始 2016. 4 自社開発iOS用アプリ「ふじたろう」 を提供開始
2008. 7 初めての自社ブランドマンションとして 「クレイシア下丸子」
を販売開始

品の開発者であり、その提供者であり、さらに
「研究者」で コンパクトマンションを
「最初に購入するマンションの
もある。その意識を忘れることなく、商品購入後もお客様 持ち方に多様性
(ダイバーシティ)を提供する」というコ
と対話を重ね、そして、お客様との対話からの学びを商品 ンセプトのもと、 都市型ダイバーシティマンション」
「 と
開発に活かし、未来づくりの観点から不動産に新たな命 して直接ユーザーに販売します。これにより、多様化する
を吹き込んでいきます。 不動産ニーズにまた一つ対応する形となります。
 また、上場して高めた信頼性やブランド力を活かして、
~中長期的な戦略~ 安定した経営基盤の構築及び既存事業とは別の収益源と
 資産運用型不動産や都市型コンパクトマンション
(東 なる新たな事業を創造していきたいと考えています。当
京23区を中心とした駅近かつ30~60㎡タイプの住戸) 社が運営する不動産相場情報サイト「ふじたろう」の継続
は、今後首都圏を中心に増加することが予測される単独 的開発も、その動きのひとつです。
世帯や少人数世帯の生活を支えるインフラとして、その
社会的役割は一層高まっていくものと考えています。ま  時代が変わり、働き方が変わり、将来への不確実性が高
た、超低金利の状況や資産運用型不動産の認知度拡大に まっている中、不動産収益への期待は高まっています。
より、安定した収益を求める投資家への資産運用商品と  おかげさまで上場後初の決算では、売上高、営業利益に
してのニーズも高まっていくものと考えています。 つきまして創業以来の13期連続増収増益を達成いたし
 このような中、当社は今後も不動産の開発、販売に積極 ましたが、14期目となる次期も継続して達成できるよう
的に取り組んでいく方針であります。用地仕入 開発面に
・ 事業を遂行していく所存です。
おきましては、東京23区及び横浜地区への集中戦略を継  株主の皆様におかれましては、当社の今後の発展にご
続し、収益性の高い物件開発を進めます。販売面におきま 期待いただき、何卒末永いご支援を賜りますようお願い
しては、販売効率の向上等により販売戸数の伸長を図る 申し上げます。
だけでなく、今後は、当社のノウハウ、経験とシナジーを
発揮する形で収益力拡大、利益率向上を図るため、都市型



売上高推移(単位 百万円)
: 設立以来13期連続で過去最高売上高を更新中
10,000 9,446
8,663
9,000 8,340
8,000
7,000 6,498
5,981
6,000
5,000

2012.3 2013.3 2014.3 2015.3 2016.3

Now & Future
経営成績と今後の展望




当期の経営成績 今後の取り組み




組織拡大に伴うコストが増加す 都市型不動産へ継続して特化
るも、着実に自社開発物件の拡
東京都、神奈川県は過去10年間 転入超過推移
(日本人移動者)
(人)
販を行い、売上高、営業利益は創
転入超過 100,000
東京都
80,000
業以来13期連続増収増益達成。 堅調な購入需要、賃貸需要が期待 60,000
大阪府
できるため、東京23区
(中心区)及 40,000
愛知県 神奈川県
び横浜地区に特化する集中戦略を 20,000
売上高 0
継続 -20,000

9,446

前期比
百万円 9.0%増 出典 総務省 統計局





「都市型ダイバーシティマンション」
の販売開始
営業利益
住宅ローン金利のベースとなる
886百万円 前期比
0.2%増 10年国債金利は低位で推移
(超低金利)
「マンションを賃借する」から
「マンションを購入する」へ変化
経常利益
女性の社会進出促進、共働き世帯
715百万円 前期比
1.0%増 増加、世帯構成変化時の賃貸転用
ライフスタイルへの多様性 (ダイ
当期純利益 バーシティ)の提案可能、
物件開発
企画力、賃貸管理部門における高
430百万円 前期比
1.9%減
入居率維持といったノウハウ、 経
験とのシナジーを発揮



決算ハイライト(単位 百万円)


売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
12,570


9,446 708 715
8,663 884 886



2015.3 2016.3 2017.3 2015.3 2016.3 2017.3 2015.3 2016.3 2017.3 2015.3 2016.3 2017.3
5 (予想) (予想) (予想) (予想)
次期の見通し




人員の拡充やマーケティング戦
不動産相場情報サイト
「ふじたろう」
の継続的開発
略強化などにより、
販管費増加を
全国査定可能な不動産取引価格査定シス
見込むが、
売上高とすべての利益
テムを備えるサイト、アプリのサービス展開
「ふじたろう」 アプリは、全国査定に対 において過去最高の見通し。
応し、1年後の予想価格を算出するも アプリ版
のとしては「業界初」今後は
。 「ふじたろ
売上高
う」にて新たなビジネスモデルを構想 不動産相場情報サイト


12,570百万円 前期比
「ふじたろう」





33.1%増

対処すべき課題と対策
営業利益

964百万円 前期比
•資産運用型不動産販売部門の販売効率向上
販売活動の強化
•都市型コンパクトマンション販売部門の人員拡充 8.8%増
資産性の高い自社開発 •東京23区及び横浜地区への集中戦略による物件の安定的確保
物件の安定供給 •コンパクトタイプ専用物件の開発規模拡大
経常利益
ブランド力の強化 •モノ サービスの品質にこだわったブランド力の強化


738百万円 前期比
及び知名度の向上 •マーケティング戦略強化による知名度向上
顧客本位の 3.2%増
•2015年度新設のCS課のサービス拡充
サービス体制の拡充

財務基盤の維持・充実 •キャッシュポジション、
自己資本比率を考慮した財務戦略 当期純利益

優秀な人材の確保
及び教育研修の実施
•優秀な人材の積極的採用
•既存社員の教育研修の機会拡大
465百万円 前期比
8.0%増




株主還元

 当社は株主様に対する利益還元を経営の重要な課題の一つとして認識しており、
収益力 1株当たり配当金額(単位 円)


の強化や事業基盤の整備を実施しつつ、
内部留保の充実の状況、
当社を取り巻く事業環境 17

及び今後の事業展開等を勘案したうえで、
安定的かつ継続的な利益還元を年1回の期末配

当にて実施する方針です。
 上記の方針に基づき当期の期末配当につきましては1株当たり10円とさせていただきま
した。
また、
次期の期末配当につきましては1株当たり17円とさせていただく予定です。
2016.3 2017.3
(予定)

Corporate Data
企業データ(2016年3月31日現在)


■ 会社概要 ■ 株式の状況
商   号 プロパティエージェント株式会社 発行可能株式総数 4,800,000株
所 在 地 東京都新宿区西新宿六丁目5番1号 発行済株式の総数 1,660,000株
新宿アイランドタワー6F 株主数 933名
TEL:03
(6302)3011
(代表)
■ 大株主
FAX:03
(6302)3012
株主名 所有株式数 持株比率
設   立 2004年2月6日 (株) (%)

資 本 金 3億4,624万円 中西 聖 1,057,800 63.73
松井証券株式会社 39,500 2.38
従 業 員 数 84名
三輪 洋照 36,000 2.17
免 許 登 録 宅地建物取引業[東京都知事 第83227号]
(3)
日本証券金融株式会社 35,600 2.14
マンション管理業[国土交通大臣 第033619号]
(2) 株式会社SBI証券 25,300 1.52
B R L Y B N P CSN A O E
A CA S A K L IG P R 25,000 1.51
■ 役員(2016年6月28日現在) 楽天証券株式会社 23,600 1.42
カブドットコム証券株式会社 22,500 1.36
代表取締役社長 中 西   聖
酒井 鉄男 20,000 1.20
常務取締役 野呂田 義 尚 野呂田 義尚 18,000 1.08
取締役 村 田 貴 志 (注)持株比率は自己株式(71株)を控除して計算しております。
取締役 大 口   功
■ 所有者別株式状況
取締役 岩 瀬 晃 二
取締役(社外)
小 野   卓 金融機関 外国人 個人 その他

(2.1%) 32,800株
35,600株 (2.0%) 1,436,790株
(86.6%)
常勤監査役(社外)
長 島 良 一 1名 11名 892名

監査役(社外)
大 津 広 一
監査役
(社外) 向 後 純 一
その他国内法人 証券会社
(0.4%) 147,810株
7,000株 (8.9%)
10名 19名




株 主 メ モ

事 業 年 度 毎年4月1日から翌年3月31日まで 単 元 株 式 数 100株
定 時 株 主 総 会 毎事業年度終了後から3ヶ月以内 株主名簿管理人 東京都中央区八重洲一丁目2番1号
公 告 掲 載 方 法 電子公告により行います。 みずほ信託銀行株式会社 本店証券代行部
公告掲載URL 各種お問合せ先
http://www.propertyagent.co.jp/ (郵便物送付先) 〒168-8507 東京都杉並区和泉二丁目8番4号
やむを得ない事由により電子公告ができない みずほ信託銀行株式会社 証券代行部
場合は、日本経済新聞に掲載して行います。 (電話照会先)   0120-288-324
(フリーダイヤル)
取 次 所 みずほ信託銀行株式会社 全国各支店

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