ソーシャルボンド発行に関するお知らせ

2023 年 11 月 7 日
各位
会 社 名 ア ル フ レ ッ サ ホー ル デ ィン グ ス株 式 会 社
代表者名 代 表 取 締 役 社 長 荒川 隆治
(コード番号2784 東証プライム)
問合せ先 執行役員 コーポレートコミュニケーション部長 羽野 和明
(TEL:03-5219-5102)


ソーシャルボンド発行に関するお知らせ


当社は、社会価値の創造に資するため、茨城県つくば市における新たな物流センター(以下「つくば物流
センター」といいます)および群馬県太田市における医薬品製造棟の建設・運営のための資金調達として、
ソーシャルボンド(以下「本社債」といいます)の発行へ向けて、本日訂正発行登録書を提出いたしましたの
で、下記のとおりお知らせいたします。



1.本社債発行の背景と目的
当社グループは、理念体系の「私たちの思い」と「サステナビリティ基本方針」に「すべての人に、いきいき
とした生活を創造しお届けします」、「私たちの目指す姿」として「健康に関するあらゆる分野の商品・サービ
スを提供できるヘルスケアコンソーシアム®」を掲げています。また、「サステナビリティ重要課題」を8項目特
定し事業活動を進めております。
本社債により調達する資金は、こうした取り組みによるつくば物流センターと医薬品製造棟の建設・運営
に充当いたします。安心できる商品・サービスの提供を通じて社会課題の解決に貢献する「製造・サービス
の品質向上」、および健康・医療に関する新たな事業領域へ挑戦する「価値創造/イノベーション」といった
2つのサステナビリティ重要課題に関して、PIC/S GDP に対応した最適なロジスティクスネットワークの構築
を実現する物流センターを稼働させることに加えて、医薬品製造棟の建設・運営により受託製造の強化を
図ります。トータルサプライチェーンサービスの強化と拡大へとつなげ、従来の低分子医薬品だけではなく
多様なモダリティの医薬品等を、それらを必要とされている医療機関や患者様に「安心」「安全」「誠実」にお
届けできる体制がより強固なものになると考えています。
また、地域の健康・医療の発展に向けた重要課題である「地域社会への貢献」に関しては、生命関連商
品を扱う社会インフラ企業として、平時はもちろん、有事においても医薬品等のサプライチェーンを支え続け
る必要があると考えています。つくば物流センターには、災害時であっても地域の医療を止めないために建
物に免震構造を採用し、非常用電源や受水槽設備を設置するなど、BCP(事業継続計画)対応機能を備え
ること等により、さらに安定的に医薬品を供給できる体制を構築いたします。

【ご参考】
・アルフレッサグループの理念体系
https://www.alfresa.com/about/philosophy/


・アルフレッサグループ サステナビリティ基本方針
https://www.alfresa.com/csr/policy/

・アルフレッサグループのサステナビリティ重要課題
https://www.alfresa.com/csr/materiality/

2.本社債の概要
アルフレッサ ホールディングス株式会社第(未定)回無担保社債(社債
名 称
間限定同順位特約付)(ソーシャルボンド)
社 債 の 総 額 ( 予 定 ) 未定
ソーシャルボンド・フレームワークで定めた適格プロジェクトに係る新規
投資に充当される予定です。
資 金 使 途
① 茨城県つくば市における物流センターの建設・運営
② 群馬県太田市における医薬品製造棟の建設・運営
ス ト ラ ク チ ャ リ ン グ
大和証券株式会社
・ エ ー ジ ェ ン ト ※ 1
主 幹 事 証 券 会 社 大和証券株式会社、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社
※1 ストラクチャリング・エージェントとは、フレームワークの策定やセカンドオピニオン等の外部評価の取得に関する助言等を
通して、SDGs 債の発行支援を行う者を指します。

3.ソーシャルボンド・フレームワーク策定および外部評価の取得
当社は本社債の発行にあたり、「ソーシャルボンド原則2023(ICMA)」および「ソーシャルボンドガイドライン
2021(金融庁)」に則り、ソーシャルボンド・フレームワークを策定いたしました。なお、本フレームワークの詳
細につきましては、後述の「アルフレッサ ホールディングス株式会社 ソーシャルボンド・フレームワーク」を
ご確認ください。本フレームワークの上記原則等との適格性について、独立した外部評価機関である株式
会社格付投資情報センター(R&I)よりセカンド・パーティ・オピニオン※2を取得しています。

※2 R&I ソーシャルボンド・フレームワーク評価
(URL)https://www.r-i.co.jp/rating/esg/index.html


以上





アルフレッサ ホールディングス株式会社
ソーシャルボンド・フレームワーク

Social Bond Framework
2023 年 11 月
目次
1.はじめに.......................................................................................................................................................................... 2
1.1 発行体概要 ........................................................................................................................................................... 3
1.2 当社グループの基本理念とサステナビリティについての考え方 .................................................... 4
1.3 ソーシャルボンド発行の意義 ......................................................................................................................... 7


2.ソーシャルボンド・フレームワーク ........................................................................................................................ 9
2.1 調達資金の使途 ...............................................................................................................................................10
2.2 プロジェクトの評価および選定のプロセス..............................................................................................11
2.3 調達資金の管理 ...............................................................................................................................................11
2.4 レポーティング ...................................................................................................................................................12


3.外部評価 ......................................................................................................................................................................12
3.1 セカンドパーティ・オピニオン(発行前外部レビュー)..........................................................................12





アルフレッサグループ ソーシャルボンド・フレームワーク

1. はじめに


アルフレッサグループは、2025 年 3 月期までの「22-24 中期経営計画 未来への躍進 ~進化
するヘルスケアコンソーシアム®~」(以下「中期経営計画」)に加え、その先の 2033 年 3 月期まで
の「アルフレッサグループ中長期ビジョン」をマイルストーンとして、「健康に関するあらゆる分野の
商品・サービスを提供できるヘルスケアコンソーシアム®」を目指しています。「すべての人に、いき
いきとした生活を創造しお届けします」という理念体系の「私たちの思い」と「アルフレッサグループ
サステナビリティ基本方針」に基づき、現在グループ一丸となって8つのサステナビリティ重要課題
と中期経営計画のグループ経営方針に取り組んでいます。その取り組みに要する資金をソーシャ
ルボンドによって調達するために、「ソーシャルボンド原則 2023(ICMA)」「ソーシャルボンドガイド
ライン 2021(金融庁)」に則り、ソーシャルボンド・フレームワーク(以下「本フレームワーク」)を策定
いたしました。
本フレームワークの上記原則等との適合性について、独立した外部評価機関である株式会社
格付投資情報センター(R&I)よりセカンド・パーティ・オピニオンを取得しており、当社は本フレーム
ワークに則り、ソーシャルボンドによる資金調達を行ってまいります。





1.1 発行体概要


病院、診療所、および調剤薬局等で処方あるいは調剤される医療用医薬品をはじめとする医
療関連商品は、人々の健康や生命の維持に欠かすことはできません。アルフレッサグループは、
医療用医薬品等卸売事業を中心に、セルフメディケーション卸売事業、医薬品等製造事業、およ
び医療関連事業(調剤薬局事業)の4つの事業セグメントを持ち、生命関連商品を扱う社会インフ
ラ企業としてグループ一体となって医薬品等のサプライチェーンを支えています。
5 カ所の製造拠点を有する医薬品等製造事業では、約 530 品目の医薬品、診断薬、医療機器、
および医薬品原薬などを取り扱っています。売上シェアが国内ナンバーワンである医療用医薬品
等卸売事業とトータル・ヘルスケア・マーチャンダイジング・ホールセラーとしての機能を有するセ
ルフメディケーション卸売事業では、合計 217 の物流拠点で日本全国をカバーする流通ネットワー
クを持ち、20 万軒以上の医療機関等のお得意様へ日々医薬品等をお届けしています。医療関連
事業では、北海道から関西まで 183 店舗の地域密着型の調剤薬局を擁しています。これらの事
業ポートフォリオの拡大と変革を通じ、健康に関するあらゆる分野の商品・サービスを提供できる
ヘルスケアコンソーシアム®の実現を目指しています。





1.2 当社グループの基本理念とサステナビリティについての考え方


アルフレッサグループの理念体系
当社グループは、「私たちの思い」として「すべての人に、いきいきとした生活を創造しお届けし
ます」をグループ理念体系の最初に掲げています。
また、「私たちのめざす姿」では「健康に関するあらゆる分野の商品・サービスを提供できるヘ
ルスケアコンソーシアム®を目指す」と掲げ、「私たちの約束」では、7つの約束を表明して事業活
動を行うとともに、必要な場所に、必要な医薬品等を、日々「安心」「安全」「誠実」にお届けしてい
ます。




当社グループのサステナビリティ重要課題
すべての人がいきいきとした生活を送るためには、持続可能な社会の実現が重要であると考え
ています。よって、理念体系にある「私たちの思い」である「すべての人に、いきいきとした生活を
創造しお届けします」を当社グループのサステナビリティ基本方針とし、理念体系に整合した事業
活動を通じて社会・環境課題の解決に取り組み、人々の健康な暮らしに貢献し、社会の発展を目
指しています。
持続可能な社会を実現するために、アルフレッサグループの中長期の価値向上において大き
な影響を及ぼす「サステナビリティ重要課題」を特定し、全8項目の取り組みを進めています。中で
も、安心できる商品・サービスの提供を通じて社会課題の解決に貢献する「製造・サービスの品質
向上」、および健康・医療に関する新たな事業領域へ挑戦する「価値創造/イノベーション」の2つ
の重要課題に関しましては、つくば物流センターの建設を通じて PIC/S GDP に対応した最適なロ
ジスティクスネットワークの構築を実現し、医薬品等製造事業における医薬品製造棟の建設を通
じて受託製造の強化を図ることで、トータルサプライチェーンサービスの強化と拡大へとつなげ、
従来の低分子医薬品だけではなく多様なモダリティの医薬品等を、それらを必要とされている医
療機関や患者様に「安心」「安全」「誠実」にお届けできるものと考えています。
地域の健康・医療の発展に向けた重要課題である「地域社会への貢献」に関しては、生命関連


商品を扱う社会インフラ企業として、平時はもちろん、有事においても医薬品等のサプライチェー
ンを支える必要があると考えています。つくば物流センターには、災害時であっても地域の医療を
止めないために建物に免震構造を採用し、非常用電源や受水槽設備を設置するなど、BCP(事業
継続計画)対応機能を備えることにより、いかなる場合においても安定的に医薬品を供給できる
体制を構築いたします。





中期経営計画の『グループ経営方針』
2022 年 5 月に発表した中期経営計画では、(1)『事業モデルの強化』と『新たな価値の創造』、
(2)『グループ一体となった取り組み』による地域の健康・医療への貢献、(3)『環境保全への取り
組み等』を通じたサステナブル社会への貢献、(4)『ダイバーシティ』を中心とした人財戦略の推進、
(5)『コンプライアンス』を最重要とする企業風土の醸成、の 5 つのグループ経営方針を定めてい
ます。今般のソーシャルボンドにより、『事業モデルの強化』と『新たな価値の創造』を主な目的とし
て投資を行い、その実現を通して社会の持続可能性を高めることに貢献していきます。




『事業モデルの強化』に関しましては、医薬品等製造事業において受託製造の強化を掲げ、原
薬製造から投薬・治療まで、グループが保有する多様な機能を活用して医療に貢献するトータル
サプライチェーンサービスの構築をグループ全体として目指しています。医薬品製造棟の建設は、
特に国内外の研究開発型企業等からの受託製造の強化と拡大につながり、建設中のつくば物流
センターをはじめとする全国にあるアルフレッサグループの物流センターを通じて、医療機関やそ
の先にいらっしゃる患者様へ医薬品等を適時適切にお届けすることで、『新たな価値の創造』を社
会にもたらすものと考えています。


サステナビリティに係る取組体制
グループ全体のサステナビリティ関連の活動を推進するため、当社のCSRの担当役付執行役
員が委員長となり、委員長が指名した役職員およびグループ各社で選出した役職員で構成される
CSR推進委員会を設置しています。当委員会は代表取締役の諮問機関として、取締役会で定め
たアルフレッサグループ サステナビリティ基本方針等に則り、グループ全体のサステナビリティ活
動に関する方針等の検討、およびグループ各社における活動の報告・評価などを行い、その概要
を代表取締役および取締役会に報告しています。また、必要に応じて、代表取締役に対し、基本
方針等に関する提案を行い、取締役会等で審議、決議を行っています。





1.3 ソーシャルボンド発行の意義


当社グループは、「健康に関するあらゆる分野の商品・サービスを提供できるヘルスケアコンソ
ーシアム®の実現」を目指しています。そして、健康寿命の延伸、地域医療への貢献、およびヘル
スケア・イノベーションへの貢献といった社会課題解決への貢献を通じて、企業価値の向上に努
めています。
こうした取り組みを通じて、お得意様、患者様、お客様、お取引先、共に働く人々、投資家、そし
て地域社会などのステークホルダーの皆様に貢献できるものと考えており、取り組み内容につい
て幅広く発信するとともに、建設的な対話を事業活動に取り込むことで持続的成長につなげていく
ことを目的として、ソーシャルボンドを発行いたします。





2.ソーシャルボンド・フレームワーク


本フレームワークは「ソーシャルボンド原則 2023(ICMA)」および「ソーシャルボンドガイドライン
2021(金融庁)」に則り、以下の4つの要素について定めています。


1.調達資金の使途
2.プロジェクトの評価および選定のプロセス
3.調達資金の管理
4.レポーティング


また、推奨項目として定めている外部評価については、以下「3. 外部評価」の項目において記載
しております。





2.1 調達資金の使途


本フレームワークに基づき調達された資金は、以下の適格プロジェクトに係る新規投資に充当
します。

適格プロジェクト 想定される社会的便益 事業カテゴリー SDGs
(対象となる人々)
災害時にも医療を止めないため
に以下の BCP(事業継続計画)
対応機能を備えることにより、安
定的な医薬品の供給に貢献す
る。
必要不可欠なサ
・震度 6 強などの大きな地震の
ービスへのアクセ
茨城県つくば市における 際も、建物への被害を軽微なレ

物流センターの建設・運営 ベルで抑える免震構造を建物
(医薬品を必要と
全体に採用
する被災者)
・72 時間稼働が可能な大型非常
用電源

・給水・排水の遮断を想定した受
水槽設備
以下の機能を備え、迅速かつ安
定的に医薬品を生産することに
より、医療の高度化によるアンメ
ット・メディカルニーズの充足に貢
献する。 必要不可欠なサ
ービスへのアクセ
群馬県太田市における医
・ハザード物質の高度な封じ込 ス
薬品製造棟の建設※・運
め機能を備えた医薬品製造棟 (アンメット・メディ

カルニーズに直面
・カプセル、液剤、軟膏、顆粒等、 する患者)
多様な剤形に対応し、希少疾患
に係る医薬品を中心とした低分
子医薬品や高薬理活性物質の
製造を受託できる設備

アルフレッサ ファーマ株式会社 群馬工場内に新棟を 3 棟建設





2.2 プロジェクトの評価および選定のプロセス


ソーシャルボンドの資金使途となる適格プロジェクトは、長期目標、中長期ビジョンに基づき、当
社の財務企画部が関連する事業部門と協議を行い、財務・CSR 管掌役員による最終決定を経て
選定し、取締役会へ報告いたしました。なお、事業実施にあたっては、当社グループのコンプライ
アンスガイドラインに基づき、法令、社内外の諸規則および社会規範を遵守して行います。



2.3 調達資金の管理


当社の財務企画部が、ソーシャルボンドによる調達資金の全額が、適格プロジェクトに充当され
るよう追跡管理を行い、年度ごとに資金の充当状況を確認します。
ソーシャルボンドによる調達資金が適格プロジェクトに充当されるまでの間、調達資金は現金又
は現金同等物として管理し、調達後 2 年程度の間に充当を完了する予定です。





2.4 レポーティング


① 資金充当レポーティング
ソーシャルボンドによる調達資金が適格プロジェクトに全額充当されるまでの間、年次で以下
の内容を当社ウェブサイト上で開示予定です。
・各適格プロジェクトの概要(進捗状況を含む)
・充当額・未充当額、充当予定時期および未充当期間の運用方法


なお、調達資金の充当計画に大きな変更が生じる等の重要な事象が生じた場合は、適時に
当社ウェブサイト上で開示します。


② インパクトレポーティング
当社グループは、ソーシャルボンドによる調達資金が適格プロジェクトに全額充当されるまで
の間、当社ウェブサイトにて以下の情報を、機密性および守秘義務の観点から開示可能な
範囲において、少なくとも年次で公表します。


適格プロジェクト アウトプット アウトカム インパクト
・物流 セン ター から
・平時・災害時を問
茨城県つくば市にお の医薬品供給対象
・BCP(事業継続計 わず、的確な医療
ける物流センターの となる医療機関数
画)対応機能 へ のア ク セスを実
建設・運営 ・想定される災害の

リスクの低減
群馬 県太田市 にお
・医薬品製造棟の機 ・医薬品製造棟にお ・医療の高度化によ
ける医薬品製造棟
能 ける生産量 る健康寿命の延伸
の建設・運営



3.外部評価


セカンド・パーティ・オピニオン(発行前外部レビュー)
当社は、独立した外部評価機関である株式会社格付投資情報センター(R&I)より、本フレームワ
ークの「ソーシャルボンド原則 2023(ICMA)」および「ソーシャルボンドガイドライン 2021(金融庁)」
との適合性に関するセカンド・パーティ・オピニオンを取得しております。


以上





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