「アイエイド2」を用いて心臓リハビリテーションをDX、岐阜大学医学部附属病院と共同で臨床研究を開始

NEWS RELEASE
2022 年 11 月7日
株式会社 ト ー カ イ
(東証プライム:9729)



「アイエイド2」を用いて心臓リハビリテーションを DX、
岐阜大学医学部附属病院と共同で臨床研究を開始

株式会社トーカイ(本社:岐阜県岐阜市、代表取締役社長:小野木孝二、以下、
「当社」とい
う)は、岐阜大学医学部附属病院(所在地:岐阜県岐阜市、病院長:秋山治彦)との共同研究と
して、岐阜県内および近県の医療機関の協力のもと、2022 年 10 月より「テレメトリー式生体信
号測定装置を用いた心拍数測定等を指標とした心臓リハビリテーション運動指導による慢性期心
疾患患者の運動耐容能(※1)改善効果を検討する無作為化並行群間試験(略称:iCARE-MATE
study)(以下、
」 「本研究」という)を開始いたしました。

※1 身体運動負荷に耐えるために必要な呼吸や心血管系の能力をいい、その人がどの程度までの運動に耐えられるかの限界を指す。



慢性期の心疾患患者に対する心臓リハビリテーションは、心不全の病態の進行を抑制または軽
減し、再発・再入院・死亡を減少させ、快適で活動的な生活を実現するために施行されていま
す。急性期の入院中からリハビリテーションを開始し、退院後の維持期・生活期にかけても、非
監視下で適切な運動を継続することが重要です。
しかし、臨床現場においては、患者の自宅での運動の内容や量を把握する方法は患者本人の自
己申告しかなく、医療者が具体的な運動強度や実施時間を正確に把握することが難しいのが実状
です。さらには昨今の COVID-19 感染症のパンデミックにより、心臓リハビリテーションの通院
率が減少しているなか、どのような方法で適切な運動療法を処方し、患者のモチベーションを維
持して運動療法を継続させるのかが大きな課題となっています。

こうした現状を踏まえ、本研究では慢性期の心疾患患者を対象に、当社が開発した腕時計型ウ
エアラブル端末のテレメトリー式生体信号測定装置「アイエイド2」およびアイエイドリポート
を用いて、非監視下における患者の心拍数や歩数等を把握し、その結果を基に医療者が適切な運
動指導を行うことにより、運動耐容能に与える影響を検討してまいります。
本研究により、非監視下での運動の継続率を向上させることができれば、心疾患患者の維持期
における運動耐容能の改善や心不全患者の再入院の抑制、心血管イベント(※2)の抑制が期待さ
れ、さらには予後の改善につながる可能性が高まります。
高齢化の一途をたどる我が国において、今後高齢者数の増加に伴い心不全患者が継続的に増加
することが予想され、2030 年には 130 万人に達すると推計されています。そのようななか、本
研究によって得られたエビデンスが岐阜県循環器病対策推進計画の出口戦略の1つとして位置づ
けられ、ひいては国民の健康寿命の延伸の一助となり、将来的な医療費の削減に貢献できるもの
と考えております。
※2 主に心筋梗塞や脳梗塞など心血管系の病気を指す。


<アイエイド2について>
テレメトリー式生体信号測定装置「アイエイド2」は、脈拍を 24 時間連続測定することが
できる医療機器である (認証番号 301AGBZX0020000)。腕時計型のウェアラブルデバイスは、
従来のホルター心電図と比べて装着に伴う違和感や不快感はほとんどなく、長時間かつ長期
の装着が可能であり、装着して得られたデータはアイエイドリポートとして出力される。アイ
エイドリポートを用いることで患者の運動強度や脈拍を最大2カ月まで客観的かつ視覚的に
確認することが可能であり、定期診察の際などに医師や理学療法士、看護師からフィードバッ
クを受けることが容易になる。




【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社トーカイ
経営企画本部 経営企画部 経営企画・IR 課
TEL:058-263-5111


以上





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