石炭火力のバイオマス化への意義

2021 年 11 月4日
各 位
会 社 名 イーレックス株式会社
代表者名 代表取締役社長 本名 均
(コード番号:9517 東証一部)
問合せ先 常務取締役 安永 崇伸
(TEL 03-3542-4336)


石炭火力のバイオマス化への意義
-イーレックスのバイオマス燃料・発電事業に関して-


再生可能エネルギーとして、海外においてバイオマス燃料を開発する上で、調達や加工や輸送に
伴う GHG の影響を踏まえた開発、土地利用の妥当性、食料との競合有無等を考慮することが求めら
れております。当社が取り組むバイオマス事業「バイオマス燃料の開発」と「非効率石炭火力での
バイオマス燃料混焼・専焼」について、現状を下記の通りお知らせ致します。





1.バイオマス燃料の開発について
イーレックスはベトナム国においてバイオマス燃料としてニューソルガムを開発しております。
ニューソルガムは、ベトナム国において、約3カ月の早生である事から CO2 の吸収が迅速且つ、吸
収量・貯蓄量は他のバイオマス燃料と比較しても数倍多いのが特徴です。また、品質改良により貧
困な土地でも栽培可能であることから食料競合もなく、伐採を伴わないことからニューソルガム事
業は地元の雇用を創出し、ベトナム当局からも地元経済の発展にも寄与できると言われております。
また、既存燃料である木質ペレットや PKS については、認証等により合法性が確認出来ているもの
を調達、持続可能なバイオマス燃料として使用しております。当社が取り扱うバイオマス燃料は、
日本のみならず、東南アジア諸国においても、脱炭素への実現に向け一役を担えるものと考えてお
ります。


2.非効率石炭火力でのバイオマス燃料混焼・専焼について
当社が独自で開発した安価なバイオマス燃料を非効率石炭火力発電所で混焼・専焼することで、
「非効率石炭フェードアウト」を回避し、コスト面でも経済合理性を追求しながら CO2 排出量を同
時に削減でき技術開発のリスクも少なく持続可能なバイオマス燃料への転換していくことが可能
だと考えております。
再エネのベース電源として、調整力のある非効率石炭火力をバイオ化することで 2030 年以降も
運転を継続できることは、日本の脱炭素化を推進しながら、電源の安定供給にも資するものと考え
ております。加えて、国内において、火力発電所の運転継続は地元経済、雇用に与える影響も大き
いことから、当該取り組みは地元への貢献にも繋がると確信しております。


イーレックスは、今後も電力自由化をベースに、バイオマス事業の展開により、国内外の脱炭素
社会の実現を目指してまいります。




以上

3498