新たなカーボンニュートラル宣言

2022 年5月 26 日

各 位
会 社 名 日 本 コ ン セ プ ト 株 式 会 社
代表者名 代表取締役社長 松 元 孝 義
( コード番号:9386 東証プライム市場 )
問合せ先 常 務 取 締 役 若園三記生
( TEL.03-3507-8812 )




新たなカーボンニュートラル宣言
環境負荷の少ない ISO タンクコンテナによる総合サービス
タンクコンテナビジネスの脱炭素化を一段と推進



日本コンセプト株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:松元 孝義、以下、日本コンセ
プト)は、脱炭素社会実現への動きが世界中で加速する中、タンクターミナルでタンクコンテナの
洗浄やメンテナンスをする際に、石化燃料に代えてソーラーシステムを活用した更なる脱炭素化を
京浜支店(神奈川県川崎市)にてスタートいたしました。2025 年までに、国内 8 か所にある全支店
およびマレーシアの現地法人に同システムを導入していきます。

■背景
1994 年に創業した日本コンセプトは、地球環境を破壊せずに化学品やフロンガスを輸送するため、
反復利用できる ISO タンクコンテナの普及を世界規模で独自に展開して参りました。一方、脱炭素
社会実現の機運が世界中で高まるなか、 昨年 10 月には「2050 年カーボンニュートラル宣言」が日本
政府から発表され、2050 年までに脱炭素社会を実現し、温室効果ガスの排出を実質ゼロにすること
が目標として掲げられました。
日本コンセプトは、 創業 30 周年を控えるこのタイミングを脱炭素化推進の好機と捉え、 全社挙げて
更なる環境対策を行うための新規設備投資を実施するという決断をいたしました。それが、「タン
クコンテナビジネスの更なる脱炭素化推進」です。
▼ソーラーシステムを活用した「更なる脱炭素化の推進」
日本コンセプトの事業は、「タンクコンテナを利用して化学品やフロンガスを輸送する」だけにとど
まりません。
独自のノウハウを活かしながら、厳しい環境基準を満たした洗浄や高度なメンテナンスを施した高品
質のタンクコンテナを常時用意しているほか、危険品とされる化学品の保管および加温事業、タンク
ローリー等への移し替えサービスも提供しています。また地球温暖化やオゾン層破壊を防止するため、
フロンガスの回収・再生・無害化の処理も厳格に実施しています。
更なる脱炭素化を推進するにあたっては、従来石化燃料を燃やして二酸化炭素を排出しながら沸かし
た蒸気を使用していた作業工程(貨物を輸送したタンクコンテナの洗浄や融点の高い貨物の加温⇒液
化させて移し替え)に代えてソーラーシステムによる発電を利用したヒートポンプで沸かした温水を
使用します。
このほか洗浄や加温作業で使用している水についても、今後はこれまでの工業用水に加えて雨水の活
用への切替えも進めます。
この脱炭素化は、京浜支店でのシステム導入が完了次第、国内にある残りの支店全部とマレーシアに
ある現地法人への導入を順次進め、2025 年までに全拠点の切り替えを完了いたします。

■ISO タンクコンテナとサステナビリティ
ISO タンクコンテナの最大の強みは、工場で充填した液体貨物を途中で移し替えることなく国境をま
たいで海上輸送・陸上輸送に供することができることです。
高い強度と耐久性を備えており、一般貨物を輸送するコンテナ船に危険物を載せることができます。
これは地球温暖化抑制の観点から世界的に推進されている『モーダルシフト』にも適合します。
また、 1基の ISO タンクコンテナには 20 トンの貨物が積載できます。これはタンクローリー2 台分あ
るいはドラム缶 100 本分相当の貨物になります。洗浄することによって、異なる貨物を繰り返し運ぶ
ことができ、輸送後に廃材も発生せずサステナブルです。また 1994 年の創業時に購入した ISO タン
クコンテナが今も現役で活躍するなど、高い耐久性もまたサステナブルな事業を可能にしています。




■ISO タンクコンテナの高い安全性
ISO タンクコンテナを使用することにより危険物から食品の原料に至るまで、あらゆる液体貨物を高
品質の状態で、安全に、効率よく輸送することが可能となります。
厳しい内部検査や気密検査を毎回行い、整備状況と安全性を確認した上で輸送を行っています。
また、ISO の定める検査基準に沿った外部検査機関による検査を 2 年半毎にクリアしなければ、輸送
容器として使用することができません。
ISO タンクコンテナの強度や安全性が思わぬ形で活用されたのが、2011 年 3 月の東日本大震災です。
陸前高田市では市内の全ガソリンスタンドが使用不能になり、震災の翌月に仮設給油所が設置されま
した。この時ガソリン・軽油の貯蔵用タンクとして、特別認可を受けて利用されたのが当社の ISO タ
ンクコンテナです。通常、安全性の観点から地下タンクの設置が求められるガソリンスタンドの新設
には 1 カ月以上を要しますが、 タンクコンテナを活用することにより工期が大幅に短縮され、 10 日

間で仮設スタンドがオープン。がれきを撤去する重機の燃料が安定供給されるなど、被災地の復興に
貢献しました。これは ISO タンクコンテナの安全性の高さが活かされた事例でもあります。




以 上

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