国内初の冷蔵温度帯でのスワップボディコンテナ輸送実証実験実施について

PRESS RELEASE
各位 2022年7月13日
安田倉庫株式会社
コード番号:9324 東証プライム


国内初の冷蔵温度帯でのスワップボディコンテナ輸送実証実験実施について


この度当社及び当社子会社である安田運輸株式会社(以下、安田運輸)は、業務提携先である株式会社中央倉庫(本社:京
都府京都市、代表取締役社長 木村正和)と共に、日本トレクス株式会社(本社:愛知県豊川市、代表取締役社長 高崎文弘)・
フジトランスポート株式会社(本社:奈良県奈良市、代表取締役社長 松岡弘晃)と共同で、国内初の冷蔵温度帯でのスワップ
ボディコンテナ輸送の実証実験を実施(2022年6月29日~6月30日)いたしましたのでお知らせいたします。
本実証実験は、日本トレクス株式会社が「ジャパントラックショー2022」で展示し大きな反響を呼んだ「スワップ冷凍フ
ラットパネルバンボデー」(以下、本コンテナ)を活用し、当社守屋町営業所、コネクトエリア浜松、中央倉庫㈱京都PDセン
ターを中継場所として、本コンテナを交換しながら中継輸送を行ったものです。本コンテナは、シャーシを切り離しての冷凍機
運転が可能であり、冷蔵温度帯での中継輸送を実施しております。




図:本実証実験の概要図

スワップボディコンテナ車輛は、車体と荷台を分離することができ、分離中に荷役作業の
実施が可能となります。「2024年問題」を前に、スワップボディコンテナ車輛の導入は、待
機時間減少による残業時間の削減や中継輸送による日帰り運行の実現、荷役分離の効果によ
る女性ドライバー活用や労務環境改善による定着率の向上などの効果も見込めます。また、
荷役分離によりドライバーが輸送業務に集中できるため、輸送品質の向上や輸送の安全が確
保され、CSR の向上を図ることも可能です。更には、中継輸送はトラックの走行距離や待機
時間のアイドリングが削減されCO2排出量を抑える効果が見込まれており、サステナビリ
ティの観点からも導入促進が期待されております。その一方で、冷凍・冷蔵輸送が可能なス
ワップボディコンテナは、諸外国には存在するものの国内には在りませんでした。

▲本コンテナ外観
PRESS RELEASE




▲本コンテナ内部 ▲本コンテナ温度ロガー ▲運転席から温度を確認可能 ▲安田倉庫 茨木(営)到着




▲中央倉庫 京都PDセンターでのコンテナ脱着作業




▲当社茨木(営) ドックシェルターへの納品接車 ▲当社茨木(営) でのコンテナ脱着作業

今回の実証実験では、本コンテナを活用し、GDP(医薬品の適正流通基準)に準拠した温度マッピングにて安田運輸横浜営
業所から当社茨木営業所までの冷蔵温度帯での中継輸送を実施しております。なお、本コンテナは、冷凍・冷蔵機能のみならず
温調機能も有しており、-25℃~+25℃の範囲での庫内温度が実現可能であり、冬期や寒冷地といった低温度環境下における
設定温度帯での輸送も可能となります。当社では中期経営計画「変わらず、変える。YASDA Next Challenge 2024」の中で、
「メディカル物流拠点の拡充と体制の強化」や「国内外の輸配送ネットワークの拡充」を掲げており、本コンテナの活用をメ
ディカル輸送における新たなソリューションとして昇華させることを目指しており、今後も引き続き本件関係各社の協力を得な
がら実用化を目指し、実証実験を継続する予定です。
当社グループはこれまで、エコシップマーク優良事業者認定やホワイト物流推進運動への参加などにより、運送課題解決の取
組を行ってまいりました。今後も引き続き、お客様へ更に付加価値の高いソリューションを提供する一方、社会課題への取組の
ため、パートナー企業様との協創も含めたDX推進の取組を一層加速させてまいります。

本件に関するお問い合わせ 安田倉庫株式会社 営業企画部 DX事業推進室 TEL:03-3452-7272

4905