SAF による「森林資源計測業務(岩手県遠野市受託案件)」および調布飛行場”初”の運航実施-ユーグレナ社「サステオ」継続利用-

2022 年 8 月 2 日
アジア航測株式会社
株式会社ユーグレナ


SAF による「森林資源計測業務(岩手県遠野市受託案件)」および調布飛行場”初”の運航実施
~ユーグレナ社「サステオ」継続利用~


アジア航測株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 畠山仁、以下「アジア航測」)と株式会社ユ
ーグレナ(本社:東京都港区、代表取締役社長:出雲充、以下「ユーグレナ社」
)は、ユーグレナ社の製造・
販売するバイオジェット燃料(以下「SAF」「サステオ」※1 を使用して、2022 年 7 月 31 日に 3 度目のフライ

トを行いました。SAF 燃料でのフライトは、東京都の運営する調布飛行場では今回が初の取り組みとなりま
す。




アジア航測保有の JA12AJ SAF を使用したフライト




給油の様子(石野礦油株式会社による給油)



アジア航測は、これまで自社保有の機体で 2 度のユーグレナ社が供給する SAF 利用飛行を実施し(2022
年 3 月 17 日、6 月 23 日)、SAF 利用に関する燃料管理や給油、点検等における作業手順や安全管理に関す
るオペレーションを確認してきました。今回のフライトは、アジア航測の受託業務においても初の SAF 利用
で、岩手県遠野市の「森林資源計測業務」の一環として、同市のご理解とご協力を得て実現したものです。
当該業務は、森林のレーザ計測や航空写真撮影※2 によって、遠野市内の森林情報(樹高や樹種など)を取
得し、森林資源解析による森林情報の見える化と、森林の適正な維持管理のための「森林情報データベー
ス」の作成を目的としています。森林が適正に維持管理されることで森林による CO2 吸収量の増加が期待で
きますが、従来のジェット燃料によるレーザ測量では、飛行によって大気中への CO2 排出を逆に増やしてし
まう側面がありました。当該業務では、レーザ測量の航空燃料に SAF を導入することによる、CO2 排出削減
を目指す最初の取り組みになりました。
アジア航測で SAF を使用した運航は、今回で 3 度目となり、今後さらに航空測量での SAF 利用により CO2
排出削減に向けた対応を進め、長期的には全ての受託業務において定常的に SAF を利用することを目指して
います。
アジア航測は今後も航空レーザ計測等のリモートセンシング技術により、CO2 吸収源である森林の情報を
計測・解析することで持続可能な森林管理に貢献し、ユーグレナ社としてもバイオ燃料「サステオ」の普及
を進めつつ、航空業界全体でのカーボンニュートラルの推進をアジア航測と共に進めていきます。




 森林の航空測量によって、森林資源の情報(樹種や樹⾼など)が「⾒える化」されることで、
森林経営の適正化が進み、森林吸収量の増加や新たな森林吸収源創出が期待されます。
 バイオマス原料は、成⻑過程で光合成によって⼤気中の CO2 を吸収するため燃料燃焼時の
CO2 排出量はプラスマイナスゼロになります。



※1:サステオ
今回のフライトで使用した SAF は、原料に使用済み食用油と微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)由来
の油脂を使用し、ユーグレナ社のバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントの BIC プロセスにて製
造、外部検査機関による ASTM D7566 Annex6 規格への適合検査に合格したものを既存石油系ジェット燃料と
混合した、環境負荷の低い燃料です。
「サステオ」は、燃料の燃焼段階では CO2 を排出しますが、使用済みの
食用油の原材料である植物も、微細藻類ユーグレナも、成長過程で光合成によって CO2 を吸収するため、燃
料を使用した際の CO2 の排出量が実質的にはプラスマイナスゼロとなるカーボンニュートラルの実現に貢献
すると期待されています。
※2:アジア航測の森林計測技術について




・樹木頂点抽出手法(特許第 4279894 号)

・レーザ林相図 (特許第 5592855 号)

・赤色立体地図(特許第 4272146 号など)



【アジア航測株式会社について】
1954 年設立。航空測量業界内で唯一自社航空機を保有・運航(2022 年 7 月現在 6 機)し、最先端の計測技
術や AI 等を活用した解析技術を活かし、国土保全や社会インフラのマネジメント、行政支援サービス等、
空間情報コンサルタントとして幅広く事業を展開しています。地震や豪雨被害等の大規模災害が発生した際
にはその強みを生かし、迅速に空中写真撮影及び現地調査を行い、被害状況について独自技術を用いた情報
公開や関係機関への情報提供を行っています。https://www.ajiko.co.jp/



【株式会社ユーグレナについて】
2005 年に世界で初めて微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養技術の確立に成功。
微細藻類ユーグレナ、クロレラなどを活用した食品、化粧品等の開発・販売のほか、バイオ燃料の製造開
発、遺伝子解析サービスの提供を行っています。また、2014 年よりバングラデシュの子どもたちに豊富な
栄養素を持つユーグレナクッキーを届ける「ユーグレナ GENKI プログラム」を継続的に実施。
「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」をユーグレナ・フィロソフィーと定義し、事
業を展開。https://euglena.jp



【問合せ先】
・アジア航測株式会社 経営本部経営企画部(広報)
TEL: 044-969-7290 E-mail: service@ajiko.co.jp


・株式会社ユーグレナ 広報宣伝部 北見・芦田
TEL: 03-3454-4907 E-mail: press@euglena.jp




以上

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