「生物多様性のための30by30アライアンス」への参画について

2022 年7月5日
各 位
会 社 名 株式会社西武ホールディングス
代 表 者 取 締 役 社 長 後 藤 高 志
(コード番号 : 9024 東証プライム市場)
問合せ先 広 報 部 長 多 々 良 嘉 浩
(TEL.03-6709-3112)


「生物多様性のための 30by30 アライアンス」への参画について

当社は、環境省が主導する「生物多様性のための 30by30 アライアンス」
(以下、
「本アライアンス」
)に参画
いたしました。
本アライアンスは、2030 年までに陸と海の 30%以上を健全な生態系として効果的に保全を目指す国際的な
目標である「30by30 目標」の達成に向けて、日本国内での達成を目指し推進する企業・自治体・団体の有志の
連合です。参加者は、自らの所有地や所管地内の OECM*登録や保護地域の拡大などを目指すことに加えて、自
ら土地を所有または管理していなくても、他のエリアの管理を支援することなどを通じて、30by30 目標実現
に向けて協力することが求められます。加えて、これらの取組みを積極的に対外発信することも求められてい
ます。




*OECM(Other Effective area-based Conservation Measures):地域、企業、団体によって生物多様性の保全が図られている土地


西武グループでは、グループの経営理念である「グループビジョン」に基づき、持続可能な社会の実現に向
けた取り組みを「サステナビリティアクション」として積極的に推進しています。日本全国に森林を所有する
当社グループにとって、常に自然環境、地球環境への配慮した取り組みを行うことは地域・社会と共に歩むこ
とを定めるグループビジョンの実現に向けて必要不可欠と認識しております。また、西武グループ環境方針の
中でも森林や生物多様性の保全に努めることを規定しており、グループ各社が様々な形で取り組みを行って
います。
今後も西武グループでは本アライアンスを踏まえ、生物多様性の保全に向け積極的に活動してまいります。
<30by30(サーティー・バイ・サーティー)目標とは>
30by30 目標とは、2030 年までに生物多様性の損失を食い止め、回復させる(ネイチャーポジティブ)というゴールに向け、2030 年までに
陸と海の 30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする目標です。「ポスト 2020 生物多様性枠組」案の主要な目標として検討
されており、2021 年6月に英国で開催された G7 サミットにおいて、コミュニケの付属文書として合意された「G7 2030 年 自然協約(G7
2030 Nature Compact)」では、2030 年までに生物多様性の損失を食い止め、反転させるという目標達成に向け、G7 各国が自国の少なくと
も同じ割合を保全・保護することについて約束しています。
https://policies.env.go.jp/nature/biodiversity/30by30alliance/


株式会社西武ホールディングス 代表取締役社長 後藤高志 コメント
当社グループでは、
「サステナビリティアクション」のアジェンダ(重要テーマ)の1つとして「森林や生
物保護」を掲げております。日本全国に森林を保有している当社グループでは、これまで地域の皆さまと
協力しながら社有林の管理や環境保全活動への寄付を通じ、生態系保全に努めてまいりました。
当社グループのスローガン「でかける人を、ほほえむ人へ」を実現するために、今回のアライアンス参画
を契機に、グループ全体でサステナビリティアクションをより力強く推進していくとともに、引き続き生
物多様性の保全に積極的に努めてまいります。
<ご参考>
西武グループの生物多様性の保全に向けた取り組み

・社有林や里山の保全
西武グループでは全国に社有林を保有しており、社有林および周辺の里山の保
全に努めております。
西武鉄道株式会社では、自治体・NPO・地域住民・地元企業と協働で、森林
保全や周辺地域の生物多様性の保全活動を行っております。中でも飯能市に位
置する飯能・西武の森では、水田の再生や近隣小学校が田植え等の授業を実施
するなどしています。また、野球のバット材料となるアオダモの植樹を実施す
るなど森づくりへの貢献や、周辺の希少生物保護にも取り組んでいます。
プリンスホテルズ&リゾーツでも、ホテルの立地する自治体と共に間伐や植
林を実施しております。

(詳細はこちらをご覧ください:西武鉄道 WEB サイト「社有地を活用した森づくり」)

・環境保全活動への寄付
プリンスホテルズ&リゾーツでは、客室内使い捨てアメニティの不使用や連泊時の客
室清掃不要にお客さまがご協力された場合、一定額を各施設が所在する自治体の環境保
全活動に寄付いたします。また、プライベートブランド商品「南魚沼のおいしい湧き
水」の売り上げの一部を水源のある新潟県南魚沼市に自然環境整備を目的として寄付し
ております。

(詳細はこちらをご覧ください:
プリンスホテル「サステナブルなホテルチェーンを目指しプラスチックごみの削減を推進します」)

・施設周辺の自然環境整備
株式会社西武リアルティソリューションズでは、東京ガーデンテラス紀尾井町
において、建物周辺に生まれた新たな緑地と皇居などの都心の貴重な緑地をつな
ぎ、エコロジカル・ネットワーク(生態回廊)の形成に貢献するまちづくりを目指
しております。ビオトープを整備し、清掃・美化活動を行っているほか、近隣の学
校と共にヘイケボタルの再生活動にも取り組んでおります。


(詳細はこちらをご覧ください:
東京ガーデンテラス紀尾井町「ビオトープ整備による生物多様性の保全と再生の取組み」



・埼玉西武ライオンズの環境・生物多様性の保全に向けた活動
西武ライオンズでは、野球を通じて持続可能な社会を実現するため「SAVE
THE EARTH Lions GREEN UP! プロジェクト」に取り組んでいます。
プロジェクトの一環として、環境支援について考えるきっかけづくりになること
「SAVE THE EARTH Lions GREEN UP! DAY」を開催し、監督・コー
を願い、
チ・選手が着用するオリジナルキャップなどにサインを入れ、オークションに出
「©SEIBU Lions」
品し、埼玉県の豊かな自然環境を次世代に引き継いでいくことを目的とした
「彩の国みどりの基金」に寄付をしています。加えて、2022 年度より所沢市のみどりの保全と緑化を推進す
るための「所沢市緑の基金」に寄付をいたします。
(詳細はこちらをご覧ください:
埼玉西武ライオンズ「SAVE THE EARTH Lions GREEN UP!プロジェクト」)
・海洋哺乳類などの繁殖・保護活動
株式会社横浜八景島では水族館事業を国内外で展開しております。
鯨類の繁殖や日本近海における生息調査・保護を行うと共に、国内希少魚類(淡
水魚)の生息域の調査及び生息域外保全も行っています。また自然環境の保護・
保全に関する啓発活動を関係団体や地元漁業組合と連動し行っています。




・生物多様性の保全に向けたサービスの提供
西武造園株式会社では、自然環境の保全・創出・再生への取組みの一環として
自然再生サポートサービス「森のお引越し」を提供しています。
これは、対象地の景観や自然環境を把握して特長を捉えた後、その土地で採取し
た種子や母樹から苗木を生産し供給することで遺伝子の攪乱を防ぎつつ緑地を再
生させる「自生種実生苗の植栽」という従来工法や、
「表土ブロック移植」など他
の新工法を複数組み合わせた早期自然復元を実現させるサービスです。植栽工事
時のみならず、維持管理時にも「選択的除草(在来種を残し外来種のみを除去す
る)」に取り組むなど、幅広い業務に生物多様性保全の観点を織り込んでいます。



「西武グループ サステナビリティアクション」

西武グループの経営理念である「グループビジョン」に基づき、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを
「サステナビリティアクション」として推進しています。特に、事業を通して創造する社会価値として「4領
域と 12 アジェンダ(重要テーマ)」を設定し、積極的に取り組んでいます。

詳細ページ https://www.seibuholdings.co.jp/sustainability/

10287