地方創生に資する金融機関等の「特徴的な取組事例」の表彰について

Press Release
平成 29 年1月 12 日
各 位
会 社 名 藍 澤 證 券 株 式 会 社
代表者名 取 締 役 社 長 藍澤 基彌
(コード番号:8708 東証第一部)
問合せ先 取締役事業戦略本部長兼企画部長
大石 敦 (TEL: 03-3272-3421)



地方創生に資する金融機関等の「特徴的な取組事例」の表彰について

このたび、当社が行う「『クロスボーダー型インターンシップ』による地域人材育成と地域企
業支援」の取組が、内閣官房まち・ひと・しごと創生本部から金融機関による地方創生のための
「特徴的な取組事例」に証券会社として唯一選定され、内閣府特命担当大臣(地方創生担当)よ
り表彰されましたのでお知らせいたします。
「『クロスボーダー型インターンシップ』による地域人材育成と地域企業支援」の取組の詳細
は下記のとおりです。



1. 取組の背景
当社は、個々人自身による金融資産運用の重要性が高まる中、 「貯蓄から投資へ」の流れを促進する
にあたり、証券会社のビヘイビア変革とともに、若年層を含めた金融証券リテラシーの向上が課題だ
と強く実感しています。そのような中で、平成 30 年 7 月に創業 100 年を迎える当社としては、14 都
道府県に跨る 43 店舗網を中心とした経営インフラを活用し、証券会社で唯一の「経営革新等支援機
関」として地域社会に広範な社会貢献をしたいという切望があり、地域人材育成と地域企業支援のた
めに『クロスボーダー型インターンシップ』の取組を行っております。

2. 取組内容
当社は、平成 27 年3月に国立大学法人静岡大学と包括業務提携を行い、当社独自の『クロスボー
ダー型インターンシップ』も同大学生に提供を開始しました。
『クロスボーダー型インターンシップ』は、当社の店舗ネットワーク等を活かし、地元と遠隔地の
2エリアで研修を行い、その差異を体感し、地域の素晴らしさを再認識させるという企画です。
例えば、静岡県と東京都の同業種企業をそれぞれ数社ずつ訪問し、経営トップから直接、経営理念
や事業戦略の講義を受け、それを地域性の視点も含めて比較し、学生なりの提言を発表します。学生
にとっては、当社で証券業を学ぶだけでなく、異業種の複数企業での疑似インターンシップに参加す
る形にもなり、効率的に就業体験ができます。また、地方の学生にとっては首都圏等での漠然とした
就業希望等の関心を充足する機会ともなり、希望者が大変多いプログラムとなっております。
訪問先は地元中堅・中小企業の中から選定しており、企業経営者からは、地元の学生を中心に自社
認知度向上の好機となるとともに人材採用の観点からもプラスになると評価されています。
また、ドミナント地域である山口県においても徳山大学と包括業務協定を締結し、周辺大学も巻き
込んで同様の施策を展開しており、今後、静岡県や群馬県の高校、専門学校にも実施している本取組
をさらに充実させ、拡大する予定です。
3. 取組成果について
当社の『クロスボーダー型インターンシップ』の取組は、静岡大学において学術論文化され、平成
28 年3月の学会で発表されました。また、産学連携学会第 14 回大会の場で、証券会社として初の発
表をする機会を与えていただき、この取組の社会的意義を評価されました。今後は、静岡大学で「ア
イザワラボ(仮称) 」を設置し、更に拡大展開を図る計画です。
なお、取組開始から参加学生数は累計 202 名、参加企業数はのべ 93 社(当社除く)に達していま
す。

4. クロスボーダー型インターンシップ事例
(1)静岡大学
1~3 日目 4・5 日目
静岡(企業 3 社/当社支店) 東京(企業 3 社/当社本社)
+1 年目社員との交流/金融リテラシー実習 +OB 社員との交流/研究発表




◇共通点と差異の中から提言テーマを炙り出し発表に繋げる。その中で資金還流の視点から、企業の資金需要
供給、その資金の供給者である個々人の立場で資金運用を学び、金融リテラシーを体得していくプログラム。



(2)館林高校
1 日目 2 日目 3 日目
(企業 1 社)
館林【地元】 東京(証券取引所) (企業 2 社)
館林【地元】
地元産業(農業) 金融リテラシー実習 地元産業(工業他)

◇地元企業3社を訪問し経営者と懇談。地域産業への関心を高めるとともに、根底にある経済を体感するため中
日(なかび)に東京での研修を挟み込むことで、地域とのコントラストを一層印象づけるプログラム。



本件につきましては、内閣官房 まち・ひと・しごと創生本部のお知らせもご参照ください。
■「地方創生への取組状況に係るモニタリング調査結果(28 年度)~金融機関等の地方創生に資する
『特徴的な取組事例』~」を公表しました(平成 29 年1月 10 日)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/index.html

以上

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