2021年度 大和証券グループ経営方針~Passion for the Best~

2021 年 4 月 2 日
各 位
会社名 株式会社大和証券グループ本社
代表者名 執行役社長 中田 誠司
(コード番号 8601 東証・名証(第 1 部))


2021 年度 大和証券グループ経営方針
~ Passion for the Best ~

2020 年度はコロナ禍の影響により激動の 1 年であった。株式市場においてはコロナショックからの脱却に始まり、ワクチンの
実用化、企業業績の回復期待を背景として、日経平均株価が 30 年振りに 3 万円台を回復する等、記録的な相場となった。
当社グループにおいては DX 推進によるお客様への機動的な対応、ニューノーマル時代における柔軟な働き方の実現に向
けたインフラ整備を進め、新たな時代への礎を築いた枢要な年であった。更に、コロナ禍を契機としたサステナブルファイナン
スへの関心の一層の高まりにより、企業と投資家の架け橋である証券グループとしての社会的使命を再認識し、SDGs 及び
ESG 推進の必要性を強く自覚した 1 年でもあった。

未曽有の危機を経験し、世界が新しい生活様式へと移行していく中、当社グループは未来を共に創るベストパートナーとし
て尽力すべく 2023 年度までを対象期間とした新グループ中期経営計画~“Passion for the Best”2023~を策定した。
クオリティ No.1 を体現し、ハイブリッド戦略を通じた価値創造をより明確に推進すると共に、多様な場面における「デジタルと
リアルのベストミックス」を追求、お客様に安心と利便性を提供することで、全てのステークホルダーに満足いただける付加価値
の提供を目指す。

初年度となる 2021 年度は、お客様の最善の利益追求に向けたビジネスモデルの更なる浸透、新時代における企業の成長
戦略への支援、新たな事業領域における成果等をテーマにアクションプランの着実な実行を目指す。
大和証券グループは全てのステークホルダーに必要とされる存在となるべく、サステナブルで豊かな社会の実現のための
新たな資金循環の仕組みづくりにグループを挙げて取り組んでいく。

各事業部門のアクションプラン
リテール部門 ホールセール部門
1. 資産管理型ビジネスモデルの実現 1. お客様ニーズを捉えた多様なプロダクト・高度なソリューションの
2. お客様ニーズを捉えた商品・サービスの提供、総資産アプローチ 提供
2. アジアのリージョナル・ブローカーとしての汎アジアビジネス基盤
によるソリューションビジネスの拡大
拡大
3. デジタルとリアルの融合による顧客接点の拡大とコスト最適化 3. SDGs 関連ファイナンスの促進による企業のサステナビリティ支援
4. 外部チャネルを活用したニュービジネス展開と収益化 4. デジタルを活用した機動性・サービスクオリティの向上

アセット・マネジメント部門 投資部門
1. 運用力・発掘力・商品アレンジ力強化による既存事業の拡大・高度化 1. 優良な投資機会の発掘、投資先のバリューアップ及び
2. 新ビジネスの研究開発・事業化。ESG に立脚した会社運営への移行 モニタリング体制の強化
3. 不動産アセット・マネジメント事業における資産運用力強化及び 2. エネルギー分野でのキャピタルリサイクリングモデルの推進
事業基盤の確立 3. 継続的な VC ファンド運用ビジネスの確立
4. グループ内連携による新たな不動産投資商品の検討など不動産 4. SDGs を意識した社会的意義のある投資対象の開拓
ビジネスの推進

その他(大和総研グループ) その他(大和ネクスト銀行)

1. IT サービスのプラットフォーム化や AI・データサイエンスによる 1. 競争力ある金利の提供と魅力ある新商品・新サービスの提供
新たな価値の創出 2. グループ内連携の更なる強化、融資案件をはじめとした
2. 高品質で安定的なサービスを低コストで提供することで、大和証券
新たなビジネスの実行
グループのコストダウンへ貢献
3. システム・リサーチ・コンサルティング連携を通じた新規顧客の獲得、 3. 運用の多様化
新たな事業の展開による外販収益の拡大 4. 応援定期預金の残高拡大や ESG 投融資の促進等への取り組み
4. 情報発信と情報収集・意見交換との好循環を起こしてリサーチ
クオリティを向上する
以 上

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