環境負荷低減に向けて剥離紙の無溶剤化の取り組みを一層強化

2023 年 5 月 10 日


環境負荷低減に向けて剥離紙の無溶剤化の取り組みを一層強化
無溶剤製品のさらなる採用拡大を目指して、ウェブサイトに特設ページを新設
リンテックは石化原材料の使用量削減や CO₂排出量の削減といった環境負荷低減に向けた施策を積極的に
推進しています。2030 年を見据えた長期ビジョン「LINTEC SUSTAINABILITY VISION 2030(略称:LSV 2030)」
では VOC(揮発性有機化合物)の大気放出抑制を注力テーマの一つに掲げており、その一環として剥離紙の製造
時に有機溶剤を使わない無溶剤製品の提案・採用拡大をより一層強化していくことにしました。

剥離紙の特徴と製造時の課題 剥離紙の無溶剤化のさらなる推進へ

剥離紙は粘着剤面の保護を目的として粘着製品の 環境対応のニーズがますます高まる昨今、当社は
裏側に台紙として貼り合わされています。ベースとなる 2021 年4 月からスタートした長期ビジョン「LSV 2030」に
紙にシリコーンなどの剥離剤を塗工してつくられ、粘着 おいて VOC の大気放出抑制を注力テーマの一つに
剤面からきれいに剥がれることが特徴です。そのほか、 掲げ、同年には無溶剤型剥離紙用の新規塗工設備
剥離紙は合成皮革や炭素繊維成形品の製造工程に を熊谷工場(埼玉県熊谷市)に導入するなど、剥離紙の
おいて欠かすことのできない工程紙にも応用される 無溶剤化に向けた取り組みを一層推進しています。
など、幅広い産業分野で使われています。 2023 年 3 月期で当社の剥離紙に使用される剥離剤
の無溶剤化率が生産量ベースで 64%となっていますが、
剥離紙の製造においては、剥離剤を薄く均一に塗工
これを 2030 年までに 100%とすることを目指し、今年度、
するために、物質を溶かす性質を持つ有機溶剤で
熊谷工場をはじめ当社で生産する剥離紙全量(一部
希釈する必要がありますが、石油由来の有機溶剤は
特殊品を除く)を無溶剤タイプに切り替えていく考えです。
塗工後に蒸 発 し て大 気 に 放 出 されると 有 害 な
VOC として環境に負荷を与えることから、その使 当社はこの取り組みに対する顧客各社のさらなる
用量削減が当社を含めた各メーカーにとって課題の 理解促進を図るべく、このたびウェブサイトにおいて
一つとなっています。当社ではこれまで生産拠点 剥離紙の無溶剤化について紹介する特設ページを
に排ガス処理設備の設置を進め、大気への VOC 排出 新設しました。こうした情報発信の強化を通じて、
量の削減に努めてきたほか、長年にわたって剥離剤の 今後も環境負荷の低減に向けて無溶剤型剥離紙の
無溶剤処方の開発・提案にも取り組んできました。 採用拡大により一層注力していきます。

|| 特設ページへのアクセスはこちら

左記の二次元コードから剥離紙の
無溶剤化に関する取り組みを紹介
した特設ページにアクセスできます

https:// www.releasepaper-film.com
粘着製品の裏側に台紙として貼られる剥離紙 無溶剤化に対応した剥離紙塗工設備(熊谷工場)

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