PET製容器と同質素材を使用したモノマテリアルラベル素材を発売

2022 年 11 月 29 日

環境配慮をコンセプトとするフィルムベースのラベル素材「カイナス」シリーズ新アイテム

PET 製容器と同質素材を使用したモノマテリアルラベル素材
表面基材と粘着剤にポリエステル系樹脂を使用することでリサイクル適性向上に貢献

リンテックは環境配慮をコンセプトとするフィルムベースのラベル素材「カイナス」シリーズの新アイテムとして、
表面基材と粘着剤にポリエステル系樹脂を使用することで日用品や食品、飲料などに使用されるPET製容器との
モノマテリアル化(単一素材化)を実現したラベル素材を開発。リサイクル適性の向上につながる新たな環境配慮製品
として 11 月30 日に発売します。なお、同製品は 12 月7 日から 12 月9 日まで幕張メッセで開催される「サステナブル
サ ス マ

マテリアル展(通称:SUSMA)」に出展予定です(当社ブース:2 ホール 20-52)。

リサイクル適性の向上につながる環境配慮ラベル素材 アルカリ温水による洗浄でインクの除去も容易に

プラスチック使用製品の設計から廃棄までに関わる 新開発のラベル素材には表面基材に特殊な表面
事業者や消費者などに対して、資源循環の取り組み 処理を施しており、ペットボトルの洗浄工程で行われる
を促進する「プラスチック資源循環促進法」が 4 月 1 日 アルカリ温水洗浄によって、印刷されているインクを
に施行されたこともあり、使い捨てプラスチック容器 剥がして除去することも可能。リサイクルの障壁となる
などのリサイクルの重要性がさらに高まっています。 異物混入の課題解決に貢献します。

当社は容器のリサイクルを促進させるラベル素材の さらに、剥離紙には当社独自のコーティング加工に
提案に注力していますが、粘着力を発現しやすいこと よって、ポリエチレンラミネート加工した剥離紙と同程度
などからラベルの粘着剤はアクリル系やゴム系が一 の平滑性を実現したグラシン紙を使用してプラスチック
般的で、PET 製容器と異なる材料となるためリサイクル の使用量削減につなげるなど、ラベル素材全体として
効率低下の一因とされてきました。そこで容器を廃棄 環境に配慮した製品設計となっています。また、表面
する際にラベルを剥がして分別するという考え方に加 コート層を含む表面基材と粘着剤は安全性を評価した
え、ラベルが残ってしまった場合でもリサイクルの妨げ 物質のみを使用可能とする「改正食品衛生法の食品用
となりにくいポリエステル系の粘着剤を開発。表面基材 器具・容器包装のポジティブリスト制度」に適合した原料
と合わせて同質素材で構成したラベル素材「MMP*」 で構成しています。今後、環境配慮と安全性の両面で
を「カイナス」シリーズの新アイテムとして発売します。 優位性を発揮するラベル素材として提案していきます。
*MMP:Mono-Material(モノマテリアル)、Polyester(ポリエステル)




日用品や食品、飲料などの表示ラベルに PET 製容器と同質素材を使用 強粘着ながら剥離適性にも配慮

■製品に関するお問い合わせ
リンテック株式会社 印刷・情報材事業部門
〒112-0002 東京都文京区小石川 1-1-1 文京ガーデン ゲートタワー8F TEL.(03)3868-7734 FAX.(03)3868-7740
https://www.lintec.co.jp/

■リリース内容に関するお問い合わせ
リンテック株式会社 広報・IR 室
〒173-0001 東京都板橋区本町 23-23 TEL.(03)5248-7741 FAX.(03)5248-7754 担当:野中、上畑
本リリースに使用している写真データは、https://www.lintec.co.jp/pub/からダウンロードしていただけます。
◎リンテック株式会社/本社:東京都板橋区、社長:服部 真、証券コード:7966 (東証プライム市場)
<補足資料>
製品概要

■特徴

○容器を廃棄する際にラベルを剥がして分別するという考え方に加え、ラベルが残ってしまった場合でもリサイ
クルの妨げとなりにくい PET製容器と同質素材で構成したモノマテリアルラベル素材です。

○表面基材と粘着剤にポリエステル系樹脂を使用することで日用品や食品、飲料などに使用されるPET 製容器
のリサイクル適性向上につながります。

○表面基材に特殊な表面処理を施しており、ペットボトルの洗浄工程で行われるアルカリ温水洗浄によって、印刷
されているインクを剥がして除去することも可能。リサイクルの障壁となる異物混入の課題解決に貢献します。

○剥離紙にはポリエチレンラミネート加工した剥離紙と同程度の平滑性を実現したグラシン紙を使用してプラス
チックの使用量削減につなげるなど、ラベル素材全体として環境に配慮した製品設計となっています。

○表面コート層を含む表面基材と粘着剤は安全性を評価した物質のみを使用可能とする「改正食品衛生法の
食品用器具・容器包装のポジティブリスト制度」に適合した原料で構成しています。

■一般的なラベルとモノマテリアルラベルの比較




■仕様
品番 表面基材 粘着剤 剥離紙
強粘再剥離
高平滑グラシン紙
MMP50CA BP401 8SK 【ポリエステルフィルム】 【ポリエステル系粘着剤】
【ポリエチレン不使用】
【バイオマス度*40%】
*バイオマス度:製品に含まれるバイオマス原料の含有率(乾燥重量割合)を示したものです

■主な用途 日用品や食品、飲料、化粧品などに使用される PET 製容器の表示ラベル、アイキャッチラベル

■販売開始日 2022 年 11 月 30 日

◎当製品はラベル素材の粘着剤層として「バイオマスマーク」の認定を取得しています(認定番号:210377)
「バイオマスマーク」とは
一般社団法人日本有機資源協会が認定するマーク。再生可能な生物由来の有機資源である
バイオマス(bio:生物資源、mass:量)を活用し、品質および基準、規格などを満たして生産して
いる商品の目印となります。

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