国際財務報告基準(IFRS)に準じた連結財務諸表の自主開示について
平成28年12月21日
各 位
会 社 名 株式会社プロネクサス
代表者名 代表取締役社長 上 野 剛 史
(コード番号 7893 東証第一部)
問合せ先 取締役執行役員社長室長 大和田雅博
電話番号 03-5777-3145
国際財務報告基準(IFRS)に準じた連結財務諸表の自主開示について
企業のディスクロージャー・IR実務支援の専門会社、株式会社プロネクサス(以下、
「当社」という。
)
は、2016 年 3 月期(第 72 期)の連結財務諸表について、
「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関
する規則」
(昭和 51 年大蔵省令第 28 号。以下、
「連結財務諸表規則」という。
)第 93 条に規定する指定
国際会計基準(以下、
「IFRS」という。)に準じて、自主開示いたしましたのでお知らせいたします。
当社は、
「PRONEXUS WORKS」を始めとする事業会社向け開示実務支援システムの開発・提供や、法制度
に適合した適切な情報開示を支援するコンサルティングサービスの提供等を通して、資本市場の健全な
成長を支えるインフラの一翼を担っております。当社はこうした社会的使命を踏まえ、市場の変化と顧
客ニーズに対応した価値あるサービスの追求に努めており、その一環としてIFRS開示を支援する各
種サービスの開発・提供を進めております。
こうした中、お客様へのIFRS開示支援サービスの一層の充実につなげるべく、昨年より当社にお
いてもIFRS連結財務諸表を作成し、自主開示を開始しております。当社は、IFRS開示の準備プ
ロセスを通して把握した開示支援システムやコンサルティングサービスに関わる様々な実務ノウハウを、
今後のサービスの開発・提供に役立ててまいります。
当該連結財務諸表は自主開示目的で作成したものであり、法令等に基づく開示書類につきましては、
現時点では引続き日本基準に基づき作成いたします。なお、将来IFRSを任意適用する場合は、IF
RS移行日においてIFRS第 1 号(国際財務報告基準の初度適用)を正式に適用いたします。
(当該連結財務諸表作成にあたっての前提)
1.連結財務諸表の作成方法について
当該連結財務諸表は、IFRSに準じて作成しておりますが、一部IFRSの基準を簡便的に処理
している部分があります。
2.監査証明について
当該連結財務諸表については、当社が自主的に作成したものであり、監査法人による監査は受けて
おりません。
■IFRSに関するお客様ご相談窓口
株式会社プロネクサス IFRS推進室 Tel.03-5777-3144
以上
国際財務報告基準(IFRS)に
準じた連結財務諸表
事業年度 自 2015年4月1日
(第72期) 至 2016年3月31日
東京都港区海岸一丁目2番20号
(当該連結財務諸表作成にあたっての前提)
1.当連結財務諸表の作成方法について
当該連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和51年大蔵省令第28
号。以下、「連結財務諸表規則」という。)第93条に規定する指定国際会計基準(以下、「IFRS」とい
う。)を参考に作成しておりますが、一部IFRSの基準を簡便的に処理している部分があります。
また、当該連結財務諸表は、IFRSを参考に作成した当社グループの試算の連結財務諸表であり、将来の
当社グループのIFRSの移行日においてIFRS第1号を正式に適用いたします。
2.監査証明について
当該連結財務諸表については、当社が自主的に作成したものであり、監査は受けておりません。
目次
頁
表紙
1. 連結財務諸表等 …………………………………………………………………………………………………… 1
(1) 連結財務諸表 …………………………………………………………………………………………………… 1
① 連結財政状態計算書 ………………………………………………………………………………………… 1
② 連結損益計算書 ……………………………………………………………………………………………… 2
③ 連結包括利益計算書 ………………………………………………………………………………………… 3
④ 連結持分変動計算書 ………………………………………………………………………………………… 4
⑤ 連結キャッシュ・フロー計算書 …………………………………………………………………………… 6
連結財務諸表注記 ……………………………………………………………………………………………… 7
1. 報告企業 ………………………………………………………………………………………………… 7
2. 作成の基礎 ……………………………………………………………………………………………… 7
3. 重要な会計方針 ………………………………………………………………………………………… 7
4. 重要な会計上の見積り及び見積りを伴う判断 ……………………………………………………… 14
5. 未適用の新基準 ………………………………………………………………………………………… 14
6. 事業セグメント ………………………………………………………………………………………… 15
7. 現金及び現金同等物 …………………………………………………………………………………… 15
8. 営業債権及びその他の債権 …………………………………………………………………………… 15
9. その他の金融資産 ……………………………………………………………………………………… 16
10. 棚卸資産 ………………………………………………………………………………………………… 17
11. その他の資産 …………………………………………………………………………………………… 17
12. 有形固定資産 …………………………………………………………………………………………… 17
13. のれん及び無形資産 …………………………………………………………………………………… 19
14. 持分法で会計処理されている投資 …………………………………………………………………… 20
15. 法人所得税 ……………………………………………………………………………………………… 21
16. 借入金 …………………………………………………………………………………………………… 22
17. リース …………………………………………………………………………………………………… 23
18. 営業債務及びその他の債務 …………………………………………………………………………… 23
19. 従業員給付 ……………………………………………………………………………………………… 24
20. 引当金 …………………………………………………………………………………………………… 26
21. その他の負債 …………………………………………………………………………………………… 26
22. 資本及びその他の資本項目 …………………………………………………………………………… 27
23. 配当金 …………………………………………………………………………………………………… 28
24. 売上収益 ………………………………………………………………………………………………… 28
25. 販売費及び一般管理費 ………………………………………………………………………………… 28
26. その他の収益及び費用 ………………………………………………………………………………… 29
27. 金融収益及び金融費用 ………………………………………………………………………………… 29
28. その他の包括利益 ……………………………………………………………………………………… 30
29. 1株当たり利益 ………………………………………………………………………………………… 30
30. 非資金取引 ……………………………………………………………………………………………… 31
31. 金融商品 ………………………………………………………………………………………………… 31
32. 子会社 …………………………………………………………………………………………………… 35
33. 関連当事者 ……………………………………………………………………………………………… 35
34. コミットメント ………………………………………………………………………………………… 35
35. 後発事象 ………………………………………………………………………………………………… 35
1【連結財務諸表等】
(1)【連結財務諸表】
①【連結財政状態計算書】
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
注記 (2015年3月31日) (2016年3月31日)
資産
流動資産
現金及び現金同等物 7,31 10,642,058 11,854,877
営業債権及びその他の債権 8,31 2,193,155 1,947,801
その他の金融資産 9,31 300,000 550,836
棚卸資産 10 319,118 364,687
その他の流動資産 11 221,776 156,342
流動資産合計 13,676,107 14,874,542
非流動資産
有形固定資産 12 6,658,249 4,638,529
のれん 13 252,744 243,042
無形資産 13 2,466,307 2,318,478
持分法で会計処理されている投資 14 699,497 823,868
その他の金融資産 9,31 4,014,446 4,920,636
繰延税金資産 15 1,074,484 424,814
その他の非流動資産 11 41,656 31,293
非流動資産合計 15,207,383 13,400,661
資産合計 28,883,489 28,275,203
負債及び資本
負債
流動負債
借入金 16,31 110,000 50,000
営業債務及びその他の債務 18,31 1,361,423 985,975
その他の金融負債 16,17 38,952 43,696
未払法人所得税等 412,945 936,126
その他の流動負債 19,21 2,319,296 2,245,384
流動負債合計 4,242,616 4,261,181
非流動負債
借入金 16 - 300,000
その他の金融負債 16,17 322,130 319,400
退職給付に係る負債 19 1,600,177 1,985,326
引当金 19,20 170,586 238,503
繰延税金負債 15 1,284,612 -
その他の非流動負債 10,931 10,125
非流動負債合計 3,388,435 2,853,354
負債合計 7,631,051 7,114,535
資本
資本金 22 3,058,651 3,058,651
資本剰余金 22 4,683,596 4,683,596
自己株式 22 △4,498,786 △3,466,705
その他の資本の構成要素 22 251,134 244,735
利益剰余金 17,584,091 16,640,392
親会社の所有者に帰属する持分合計 21,078,686 21,160,668
非支配持分 173,752 -
資本合計 21,252,438 21,160,668
負債及び資本合計 28,883,489 28,275,203
- 1 -
②【連結損益計算書】
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
注記 (自 2014年4月1日 (自 2015年4月1日
至 2015年3月31日) 至 2016年3月31日)
売上収益 6,24 21,119,401 20,971,428
売上原価 10,12,13 △13,644,865 △12,616,182
売上総利益 7,474,536 8,355,246
販売費及び一般管理費 12,13,25 △5,470,206 △6,230,681
その他の収益 26 92,500 983,304
その他の費用 26 △20,243 △685,037
営業利益 2,076,587 2,422,831
金融収益 27 21,278 22,790
金融費用 27 △6,143 △3,314
持分法による投資利益 14 37,758 61,761
税引前利益 2,129,480 2,504,068
法人所得税費用 15 △714,317 △764,242
当期利益 1,415,162 1,739,826
当期利益の帰属
親会社の所有者 1,407,195 1,739,826
非支配持分 7,968 -
当期利益 1,415,162 1,739,826
1株当たり当期利益
基本的1株当たり当期利益(円) 29 45.28 58.27
希薄化後1株当たり当期利益(円) 29 - -
- 2 -
③【連結包括利益計算書】
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
注記 (自 2014年4月1日 (自 2015年4月1日
至 2015年3月31日) 至 2016年3月31日)
当期利益 1,415,162 1,739,826
その他の包括利益
純損益に振り替えられることのない項目
その他の包括利益を通じて公正価値で測
28,31 311,878 203,250
定する金融資産
確定給付制度の再測定 19,28 △114,566 △206,389
純損益に振り替えられることのない項目
197,312 △3,139
合計
純損益に振り替えられる可能性のある項目
在外営業活動体の換算差額 28 5,110 △3,260
純損益に振り替えられる可能性のある項
5,110 △3,260
目合計
税引後その他の包括利益 202,422 △6,399
当期包括利益 1,617,584 1,733,426
当期包括利益の帰属
親会社の所有者 1,609,616 1,733,426
非支配持分 7,968 -
当期包括利益 1,617,584 1,733,426
- 3 -
④【連結持分変動計算書】
前連結会計年度(自 2014年4月1日 至 2015年3月31日) (単位:千円)
親会社の所有者に帰属する持分
その他の資本の構成要素
注記 その他の包括利
資本金 資本剰余金 自己株式
在外営業活動体 益を通じて公正 確定給付制度の
の換算差額 価値で測定する 再測定
金融資産
資本(期首) 3,058,651 4,683,596 △2,623,265 - 234,291 △185,579
当期利益 - - - - - -
その他の包括利益 - - - 5,110 311,878 △114,566
当期包括利益合計 - - - 5,110 311,878 △114,566
自己株式の取得 22 - - △1,875,520 - - -
配当金 23 - - - - - -
その他の増減 - - - - - -
所有者との取引額合計 - - △1,875,520 - - -
資本(期末) 3,058,651 4,683,596 △4,498,786 5,110 546,169 △300,145
親会社の所有者に帰属する持分
その他の資本の
注記
構成要素
非支配持分 合計
利益剰余金 合計
合計
資本(期首) 48,712 16,816,354 21,984,048 133,898 22,117,946
当期利益 - 1,407,195 1,407,195 7,968 1,415,162
その他の包括利益 202,422 - 202,422 - 202,422
当期包括利益合計 202,422 1,407,195 1,609,616 7,968 1,617,584
自己株式の取得 22 - - △1,875,520 - △1,875,520
配当金 23 - △639,886 △639,886 - △639,886
その他の増減 - 428 428 31,886 32,314
所有者との取引額合計 - △639,458 △2,514,978 31,886 △2,483,092
資本(期末) 251,134 17,584,091 21,078,686 173,752 21,252,438
- 4 -
当連結会計年度(自 2015年4月1日 至 2016年3月31日) (単位:千円)
親会社の所有者に帰属する持分
その他の資本の構成要素
注記 その他の包括利
資本金 資本剰余金 自己株式
在外営業活動体 益を通じて公正 確定給付制度の
の換算差額 価値で測定する 再測定
金融資産
資本(期首) 3,058,651 4,683,596 △4,498,786 5,110 546,169 △300,145
当期利益 - - - - - -
その他の包括利益 - - - △3,260 203,250 △206,389
当期包括利益合計 - - - △3,260 203,250 △206,389
自己株式の取得 22 - - △999,976 - - -
自己株式の消却 22 - - 2,032,056 - - -
配当金 23 - - - - - -
その他の増減 - - - - - -
所有者との取引額合計 - - 1,032,081 - - -
資本(期末) 3,058,651 4,683,596 3,466,705 1,850 749,418 △506,534
親会社の所有者に帰属する持分
その他の資本の
注記
構成要素
非支配持分 合計
利益剰余金 合計
合計
資本(期首) 251,134 17,584,091 21,078,686 173,752 21,252,438
当期利益 - 1,739,826 1,739,826 - 1,739,826
その他の包括利益 △6,399 - △6,399 - △6,399
当期包括利益合計 △6,399 1,739,826 1,733,426 - 1,733,426
自己株式の取得 22 - - △999,976 - △999,976
自己株式の消却 22 - △2,032,056 - - -
配当金 23 - △628,833 △628,833 - △628,833
その他の増減 - △22,635 △22,635 △173,752 △196,387
所有者との取引額合計 - △2,683,525 △1,651,445 △173,752 △1,825,196
資本(期末) 244,735 16,640,392 21,160,668 - 21,160,668
- 5 -
⑤【連結キャッシュ・フロー計算書】
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
注記 (自 2014年4月1日 (自 2015年4月1日
至 2015年3月31日) 至 2016年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税引前利益 2,129,480 2,504,068
減価償却費及び償却費 1,054,902 1,153,207
引当金の増減額(△は減少) 1,617 69,008
退職給付に係る負債の増減額(△は減少) 90,178 94,722
受取利息及び受取配当金 △21,278 △22,790
支払利息 6,143 3,314
持分法による投資損益(△は益) △37,758 △61,761
有形固定資産売却損益(△は益) - △286,943
営業債権及びその他の債権の増減額(△は
△137,233 △2,058
増加)
棚卸資産増減額(△は増加) 167,553 △49,066
営業債務及びその他の債務の増減額(△は
12,797 76,097
減少)
未払消費税等増減額(△は減少) 446,094 △213,605
その他 414,653 162,715
小計 4,127,148 3,426,908
利息及び配当金の受取額 30,890 31,437
利息の支払額 △7,511 △2,213
法人所得税の支払額 △1,112,093 △767,549
法人所得税の還付額 - 18,871
営業活動によるキャッシュ・フロー 3,038,434 2,707,454
投資活動によるキャッシュ・フロー
有形固定資産の取得による支出 △239,015 △357,252
有形固定資産の売却による収入 264 2,244,417
無形資産の取得による支出 △996,061 △738,643
投資の取得による支出 △92,351 △2,003,731
投資の売却、償還による収入 137,718 855,356
投資事業組合への支出 △65,190 △141,490
その他 193,576 205,672
投資活動によるキャッシュ・フロー △1,061,059 64,329
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額 △375,000 -
長期借入れによる収入 - 300,000
自己株式の取得による支出 22 △1,875,520 △999,976
配当金の支払額 23 △639,403 △628,316
その他 △5,889 △42,360
財務活動によるキャッシュ・フロー △2,895,812 △1,370,651
現金及び現金同等物の増減額 △918,437 1,401,132
現金及び現金同等物の期首残高 7 11,566,389 10,642,058
現金及び現金同等物に係る換算差額 △5,893 6,976
連結除外に伴う現金及び現金同等物の減少 - △195,289
現金及び現金同等物の期末残高 7 10,642,058 11,854,877
- 6 -
【連結財務諸表注記】
1.報告企業
株式会社プロネクサス(以下、「当社」という。)は日本に所在する企業であります。その登記されている
本社及び主要な事務所の住所はウェブサイト(http://www.pronexus.co.jp/home/index.html)で開示してお
ります。当社の連結財務諸表は、2016年3月31日を期末日とし、当社及びその子会社、並びに当社の関連会社
に対する持分により構成されております。
当社グループの事業内容は、単一のディスクロージャー関連事業でありますが、取扱製品を上場会社ディス
クロージャー関連、上場会社IR関連等、金融商品ディスクロージャー関連、データベース関連の4部門に区
分しております。各部門の内容については注記「6. 事業セグメント」に記載しております。
2.作成の基礎
(1)IFRSに準じている旨の記載
当社グループの有価証券報告書における連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関
する規則」(昭和51年大蔵省令第28号。以下、「連結財務諸表規則」という。)に準拠して作成しており、
2016年3月31日に終了する連結会計年度に係る連結財務諸表については、2016年6月29日付で既に開示して
おります。
本連結財務諸表は、連結財務諸表規則第93条に規定する指定国際会計基準(以下、「IFRS」とい
う。)に準じて作成した場合の連結財務諸表について、当社グループが取り組んでおります開示実務支援サ
ービスの開発と品質の更なる向上への一助とすることを目的として、制度開示の枠外で自主的に作成・公開
するものであり、法令等に基づく監査法人による法定監査を受けたものではありません。
また、本連結財務諸表は、IFRSに準じて作成しておりますが、一部簡便的な処理をしている部分があ
ります。
早期適用していないIFRSを除き、当社グループの会計方針は2016年3月31日に有効なIFRSに準じ
ております。
(2)測定の基礎
当社グループの連結財務諸表は、注記「3. 重要な会計方針」に記載のとおり、公正価値で測定されてい
る特定の金融商品等を除き、取得原価を基礎として作成しております。
(3)機能通貨及び表示通貨
当社グループの連結財務諸表は、当社の機能通貨である日本円を表示通貨としており、千円未満を四捨五
入して表示しております。
(4)新基準の早期適用
当社グループはIFRS第9号「金融商品」(2009年11月公表、2010年10月改訂、以下、「IFRS第9
号(2010)」という。)を早期適用しております。
3.重要な会計方針
(1)連結の基礎
① 子会社
子会社とは、当社グループにより支配されている企業をいいます。当社グループがある企業への関与に
より生じる変動リターンに対するエクスポージャー又は権利を有し、かつ、当該企業に対するパワーによ
り当該リターンに影響を及ぼす能力を有している場合に、当社グループは当該企業を支配していると判断
しております。
子会社の財務諸表は、当社グループが支配を獲得した日から支配を喪失する日まで、連結の対象に含め
ております。
子会社が適用する会計方針が当社グループの適用する会計方針と異なる場合には、必要に応じて当該子
会社の財務諸表に調整を加えております。当社グループ間の債権債務残高及び内部取引高、並びに当社グ
ループ間の取引から発生した未実現損益は、連結財務諸表の作成に際して消去しております。
- 7 -
子会社持分を一部処分した際、支配が継続する場合には、資本取引として会計処理しております。非支
配持分の調整額と対価の公正価値との差額は、親会社の所有者に帰属する持分として資本に直接認識され
ております。
支配を喪失した場合には、支配の喪失から生じた利得又は損失は損益で認識しております。
② 関連会社
関連会社とは、当社グループが当該企業に対し、財務及び営業の方針に重要な影響力を有しているもの
の、支配又は共同支配をしていない企業をいいます。当社グループが他の企業の議決権の20%以上50%以
下を保有する場合、当社グループは当該他の企業に対して重要な影響力を有していると推定されます。
関連会社への投資は、取得時には取得原価で認識され、以後は持分法によって会計処理しております。
関連会社に対する投資には、取得に際して認識されたのれん(減損損失累計額控除後)が含まれておりま
す。
関連会社が適用する会計方針が当社グループの適用する会計方針と異なる場合には、必要に応じて当該
関連会社の財務諸表に調整を加えております。
(2)企業結合
企業結合は取得法を用いて会計処理しております。取得対価は、被取得企業の支配と交換に譲渡した資
産、引き受けた負債及び当社が発行する資本性金融商品の取得日の公正価値の合計として測定されます。取
得対価が識別可能な資産及び負債の公正価値を超過する場合は、連結財政状態計算書においてのれんとして
計上しております。反対に下回る場合には、直ちに連結損益計算書において収益として計上しております。
仲介手数料、弁護士費用、デュー・デリジェンス費用等の、企業結合に関連して発生する取引費用は、発
生時に費用処理しております。
企業結合の当初の会計処理が、企業結合が発生した連結会計年度末までに完了していない場合は、完了し
ていない項目を暫定的な金額で報告しております。取得日時点に存在していた事実と状況を、取得日当初に
把握していたとしたら認識される金額の測定に影響を与えていたと判断される期間(以下、測定期間)に入
手した場合、その情報を反映して、取得日に認識した暫定的な金額を遡及的に修正しております。新たに得
た情報が、資産と負債の新たな認識をもたらす場合には、追加の資産と負債を認識しております。測定期間
は最長で1年間を超えることはありません。
非支配持分の追加取得については、資本取引として会計処理しているため、当該取引からのれんは認識し
ておりません。
被取得企業における識別可能な資産及び負債は、以下を除いて、取得日の公正価値で測定しております。
・繰延税金資産・負債及び従業員給付契約に関連する資産・負債
・被取得企業の株式に基づく報酬契約
・IFRS第5号「売却目的で保有する非流動資産及び非継続事業」に従って売却目的に分類される資産又
は処分グループ
(3)外貨換算
① 外貨建取引
外貨建取引は、取引日の為替レートで当社グループの各社の機能通貨に換算しております。
期末日における外貨建貨幣性資産及び負債は、期末日の為替レートで機能通貨に換算しております。
公正価値で測定される外貨建非貨幣性資産及び負債は、当該公正価値の算定日における為替レートで機
能通貨に換算しております。
換算又は決済により生じる換算差額は、損益として認識しております。ただし、その他の包括利益を通
じて測定される金融資産については、その他の包括利益として認識しております。
② 在外営業活動体の財務諸表
在外営業活動体の資産及び負債については期末日の為替レート、収益及び費用については平均為替レー
トを用いて日本円に換算しております。在外営業活動体の財務諸表の換算から生じる換算差額は、その他
の包括利益として認識しております。在外営業活動体の換算差額は、在外営業活動体が処分された期間に
損益として認識されます。
- 8 -
(4)金融商品
当社グループは、IFRS第9号(2010)を早期適用しております。
① 金融資産
(i)当初認識及び測定
当社グループは、金融資産について損益又はその他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資
産、償却原価で測定する金融資産に分類しております。この分類は当初認識時に決定しております。
すべての金融資産は、損益を通じて公正価値で測定される区分に分類される場合を除き、公正価値
に取引費用を加算した金額で測定しております。
金融資産は、以下の要件をともに満たす場合には、償却原価で測定する金融資産に分類しておりま
す。
・契約上のキャッシュ・フローを回収するために資産を保有することを目的とする事業モデルに基づ
いて、資産が保有されている。
・金融資産の契約条件により、元本及び元本残高に対する利息の支払のみであるキャッシュ・フロー
が特定の日に生じる。
償却原価で測定する金融資産以外の金融資産は、公正価値で測定する金融資産に分類しておりま
す。
公正価値で測定する金融資産について、損益を通じて公正価値で測定しなければならない売買目的
で保有される資本性金融商品を除き、個々の資本性金融商品ごとに損益を通じて公正価値で測定する
か、その他の包括利益を通じて公正価値で測定するかを指定し、当該指定を継続的に適用しておりま
す。
(ii)事後測定
金融資産の当初認識後の測定は、その分類に応じて以下のとおり測定しております。
(a)償却原価により測定する金融資産
償却原価により測定する金融資産については、実効金利法による償却原価により測定しておりま
す。
(b)公正価値により測定する金融資産
公正価値により測定する金融資産の公正価値の変動額は損益として認識しております。ただし、
資本性金融商品のうち、その他の包括利益を通じて公正価値で測定すると指定したものについて
は、公正価値の変動額はその他の包括利益として認識しております。なお、当該金融資産からの配
当金については、金融収益の一部として当期の損益として認識しております。
(iii)金融資産の減損
償却原価により測定する金融資産について、毎期、減損の客観的証拠があるかどうかを検討してお
ります。
金融資産は、客観的な証拠によって損失事象が当該資産の当初認識後に発生したことが示されてお
り、かつ当該損失事象によってその金融資産の見積将来キャッシュ・フローにマイナスの影響が及ぼ
されることが合理的に予測できる場合に減損していると判定されます。
金融資産が減損していることを示す客観的な証拠には、債務者の重大な財政状態の悪化、利息又は
元本支払の債務不履行もしくは延滞、債務者の破産等が含まれます。
当社グループは、償却原価により測定する金融資産の減損の証拠を、個々の資産ごとに検討すると
ともに全体としても検討しております。個々に重要な金融資産は、個々に減損を判定しております。
個々に重要な金融資産のうち個別に減損する必要がないものについては、発生しているが未特定とな
っている減損の有無の評価を全体として実施しております。個々に重要でない金融資産は、リスクの
特徴が類似するものごとにグルーピングを行い、全体として減損の判定を行っております。
全体としての減損の判定に際しては、債務不履行の可能性、回復の時期、発生損失額に関する過去
の傾向を考慮し、現在の経済及び信用状況によって実際の損失が過去の傾向より過大又は過少となる
可能性を経営者が判断し、調整を加えております。
償却原価で測定する金融資産の減損損失は、その帳簿価額と、当該資産の当初の実効金利で割引い
た見積将来キャッシュ・フローの現在価値との差額として測定し、減損損失は損益として認識してお
ります。減損を認識した資産に対する利息は、時の経過に伴う割引額の割戻しを通じて引続き認識さ
れます。減損損失認識後に減損損失を減額する事象が発生した場合は、減損損失の減少額を損益とし
て戻し入れております。
- 9 -
(iv)金融資産の認識の中止
当社グループは、金融資産からのキャッシュ・フローに対する契約上の権利が失効する、又は当社
グループが金融資産の所有のリスクと経済価値のほとんどすべてを移転する場合において、金融資産
の認識を中止しております。当社グループが、移転した当該金融資産に対する支配を継続している場
合には、継続的関与を有している範囲において、資産と関連する負債を認識いたします。
② 金融負債
(i)当初認識及び測定
当社グループは、金融負債について、損益を通じて公正価値で測定する金融負債と償却原価で測定
する金融負債のいずれかに分類しております。この分類は、当初認識時に決定しております。
すべての金融負債は公正価値で当初測定しておりますが、償却原価で測定する金融負債について
は、直接帰属する取引費用を控除した金額で測定しております。
(ii)事後測定
金融負債の当初認識後の測定は、その分類に応じて以下のとおり測定しております。
(a)損益を通じて公正価値で測定する金融負債
損益を通じて公正価値で測定する金融負債については、売買目的保有の金融負債と当初認識時に
損益を通じて公正価値で測定すると指定した金融負債を含んでおり、当初認識後公正価値で測定
し、その変動については当期の損益として認識しております。
(b)償却原価で測定する金融負債
償却原価で測定する金融負債については、当初認識後実効金利法による償却原価で測定しており
ます。
実効金利法による償却及び認識が中止された場合の利得及び損失については、金融費用の一部と
して当期の損益として認識しております。
(iii)金融負債の認識の中止
当社グループは、金融負債が消滅したとき、すなわち、契約中に特定された債務が免責、取消し、
又は失効となった時に、金融負債の認識を中止いたします。
③ 金融資産及び金融負債の表示
金融資産及び金融負債は、当社グループが残高を相殺する法的権利を現在有しており、かつ純額で決済
するか又は資産の実現と負債の決済を同時に行う意図を有する場合にのみ、連結財政状態計算書上で相殺
し、純額で表示しています。
(5)現金及び現金同等物
現金及び現金同等物は、手許現金、随時引き出し可能な預金及び容易に換金可能であり、かつ、価値の変
動について僅少なリスクしか負わない取得日から3ヶ月以内に償還期限の到来する短期投資から構成されて
おります。
(6)棚卸資産
棚卸資産は、取得原価と正味実現可能価額のいずれか低い価額で測定しております。正味実現可能価額
は、通常の事業過程における見積売価から、完成までに要する見積原価及び見積販売費用を控除した額であ
ります。取得原価は、主として個別法に基づいて算定されており、購入原価、加工費及び現在の場所及び状
態に至るまでに要したすべての費用を含んでおります。
- 10 -
(7)有形固定資産
有形固定資産の測定については原価モデルを採用し、取得原価から減価償却累計額及び減損損失累計額を
控除した額で測定しております。
取得原価には、資産の取得に直接関連する費用、解体・除去及び土地の原状回復費用が含まれておりま
す。
土地及び建設仮勘定以外の各資産の減価償却費は、それぞれの見積耐用年数にわたり、定額法で計上され
ています。主要な資産項目ごとの見積耐用年数は以下のとおりであります。
・建物及び構築物 15~38年
・機械装置及び運搬具 10年
なお、見積耐用年数、残存価額及び減価償却方法は、各年度末に見直しを行い、変更があった場合は、会
計上の見積りの変更として将来に向かって適用しております。
(8)無形資産
① のれん
当社グループは、のれんを取得日時点で測定した被取得企業に対する非支配持分の認識額を含む譲渡対
価の公正価値から、取得日時点における識別可能な取得資産及び引受負債の純認識額(通常、公正価値)
を控除した額として測定しております。
のれんは償却を行わず、毎期又は減損の兆候が存在する場合には、その都度、減損テストを実施してお
ります。
のれんは連結財政状態計算書において、取得原価から減損損失累計額を控除した帳簿価額で計上されま
す。
なお、のれんの減損損失の戻入は行っておりません。
② その他の無形資産
個別に取得した無形資産の測定については原価モデルを採用し、当初認識時に取得原価で測定されま
す。
のれん以外の無形資産は、当初認識後、耐用年数を確定できない無形資産を除いて、それぞれの見積耐
用年数にわたって定額法で償却され、取得原価から償却累計額及び減損損失累計額を控除した帳簿価額で
計上されます。主要な無形資産の見積耐用年数は以下のとおりであります。なお、耐用年数を確定できな
い無形資産はありません。
・ソフトウェア 5年
なお、見積耐用年数、残存価額及び償却方法は、各年度末に見直しを行い、変更があった場合は、会計
上の見積りの変更として将来に向かって適用しております。
(9)リース
契約上、資産の所有に伴うリスクと経済価値が実質的にすべて当社グループに移転するリースは、ファイ
ナンス・リースに分類し、それ以外の場合には、オペレーティング・リースに分類しております。
- 11 -
(10)非金融資産の減損
棚卸資産及び繰延税金資産を除く当社の非金融資産の帳簿価額は、期末日ごとに減損の兆候の有無を判断
しております。減損の兆候が存在する場合は、当該資産の回収可能価額を見積っております。のれん及び耐
用年数を確定できない、又は未だ使用可能ではない無形資産については、回収可能価額を毎年同じ時期に見
積っております。
資産又は資金生成単位の回収可能価額は、使用価値と売却費用控除後の公正価値のうちいずれか大きい方
の金額としております。使用価値の算定において、見積将来キャッシュ・フローは、貨幣の時間的価値及び
当該資産に固有のリスクを反映した税引前割引率を用いて現在価値に割り引いております。減損テストにお
いて個別にテストされない資産は、継続的な使用により他の資産又は資産グループのキャッシュ・インフロ
ーから、概ね独立したキャッシュ・インフローを生成する最小の資金生成単位に統合しております。のれん
の減損テストを行う際には、のれんが配分される資金生成単位を、のれんが関連する最小の単位を反映して
減損がテストされるように統合しております。企業結合により取得したのれんは、結合のシナジーが得られ
ると期待される資金生成単位に配分しております。
当社グループの全社資産は、独立したキャッシュ・インフローを生成いたしません。全社資産に減損の兆
候がある場合、全社資産が帰属する資金生成単位の回収可能価額を決定しております。
減損損失は、資産又は資金生成単位の帳簿価額が見積回収可能価額を超過する場合に損益として認識いた
します。資金生成単位に関連して認識した減損損失は、まずその単位に配分されたのれんの帳簿価額を減額
するように配分し、次に資金生成単位内のその他の資産の帳簿価額を比例的に減額いたします。
のれんに関連する減損損失は戻入いたしません。その他の資産については、過去に認識した減損損失は、
毎期末日において損失の減少又は消滅を示す兆候の有無を評価しております。回収可能価額の決定に使用し
た見積りが変化した場合は、減損損失を戻し入れます。減損損失は、減損損失を認識しなかった場合の帳簿
価額から必要な減価償却費及び償却額を控除した後の帳簿価額を上限として戻し入れます。
(11)従業員給付
当社グループは、従業員の退職給付制度として確定給付制度を運営しております。
当社グループは、確定給付制度債務の現在価値及び関連する当期勤務費用並びに過去勤務費用を予測単位
積増方式を用いて算定しております。
割引率は、将来の毎年度の給付支払見込日までの期間を基に割引期間を設定し、割引期間に対応した期末
日時点の優良社債の市場利回りに基づき算定しております。
確定給付制度に係る負債又は資産は、確定給付制度債務の現在価値から制度資産の公正価値を控除して算
定しております。
確定給付制度の再測定額は、発生した期においてその他の包括利益として一括認識しております。
過去勤務費用は、当該費用を即時に損益で認識しております。
(12)引当金
引当金は、過去の事象の結果として、当社グループが、現在の法的または推定的債務を負っており、当該
債務を決済するために経済的資源の流出が生じる可能性が高く、当該債務の金額について信頼性のある見積
りができる場合に認識しております。引当金は、見積将来キャッシュ・フローを貨幣の時間的価値及び当該
負債に特有のリスクを反映した税引前割引率を用いて現在価値に割り引いております。時の経過に伴う割引
額の割戻しは金融費用として認識しております。
① 資産除去債務
賃借契約終了時に原状回復義務のある賃借事務所の原状回復費用見込額について、資産除去債務を計上
しております。
(13)収益
収益は、物品の販売及びサービスの提供から受領する対価の公正価値から、値引、割戻及び売上関連の税
金を控除した金額で測定しております。
① 物品の販売
物品の販売からの収益は、物品の所有に伴う重要なリスク及び経済価値を買手に移転し、物品に対する
継続的な関与及び実質的支配を保持せず、将来の経済的便益が当社グループに流入する可能性が高く、当
該便益及びそれに対応する原価を信頼性を持って測定可能な場合に認識しております。
- 12 -
② サービスの提供
サービスの提供による収益は、サービスが提供された報告期間の期末日現在のその取引の進捗度に応じ
て認識しております。
③ 利息収益
利息収益は、実効金利法により認識しております。
④ 配当金
配当収益は、配当を受け取る権利が確定した時点で認識しております。
(14)法人所得税
法人所得税は、当期税金及び繰延税金から構成されています。これらは、企業結合に関連するもの、直接
資本の部又はその他の包括利益で認識される項目を除き、損益として認識しております。
当期税金は、税務当局に対する納付又は税務当局から還付が予想される金額で測定されます。税額の算定
にあたっては、当社グループが事業活動を行い、課税対象となる損益を稼得する国において、連結会計年度
末日までに制定又は実質的に制定されている税率及び税法に従っております。
繰延税金は、決算日における資産及び負債の会計上の帳簿価額と税務上の金額との一時差異、繰越欠損金
及び繰越税額控除に対して認識しております。
なお、以下の一時差異に対しては、繰延税金資産及び負債を計上しておりません。
・のれんの当初認識から生じる一時差異
・企業結合取引を除く、会計上の利益にも税務上の課税所得にも影響を与えない取引によって発生する資産
及び負債の当初認識により生じる一時差異
・子会社及び関連会社に対する投資に係る将来加算一時差異のうち、解消時期をコントロールでき、かつ予
測可能な期間内に一時差異を解消しない可能性が高い場合
繰延税金負債は原則としてすべての将来加算一時差異について認識され、繰延税金資産は将来減算一時差
異を使用できるだけの課税所得が稼得される可能性が高い範囲内で、すべての将来減算一時差異について認
識されます。
繰延税金資産の帳簿価額は毎期見直され、繰延税金資産の全額又は一部が使用できるだけの十分な課税所
得が稼得されない可能性が高い部分については、帳簿価額を減額しております。未認識の繰延税金資産は毎
期再評価され、将来の課税所得により繰延税金資産が回収される可能性が高くなった範囲内で認識されま
す。
繰延税金資産及び負債は、連結会計年度末日において制定されている、又は実質的に制定されている税率
及び税法に基づいて資産が実現する期間又は負債が決済される期間に適用されると予想される税率及び税法
によって測定されます。
繰延税金資産及び負債は、当期税金負債と当期税金資産を相殺する法律上強制力のある権利を有し、かつ
同一の税務当局によって同一の納税主体に課されている場合、相殺しております。
(15)1株当たり利益
基本的1株当たり当期利益は、親会社の普通株主に帰属する当期損益を、その期間の自己株式を調整した
発行済普通株式の加重平均株式数で除して計算しております。希薄化後1株当たり利益は、希薄化効果を有
する潜在株式が存在しないため算定しておりません。
(16)セグメント情報
事業セグメントとは、他の事業セグメントとの取引を含む、収益を稼得し費用を発生させる事業活動の構
成単位であります。すべての事業セグメントの事業の成果は、個別にその財務情報が入手可能なものであ
り、かつ各セグメントへの経営資源の配分及び業績の評価を行うために、当社の取締役会が定期的にレビュ
ーしております。
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(17)売却目的で保有する資産
継続的な使用ではなく、売却により回収が見込まれる資産及び資産グループのうち、1年以内に売却する
可能性が非常に高く、かつ現在の状態で即時に売却可能で、当社グループの経営者が売却を確約している場
合には、売却目的で保有する非流動資産及び処分グループとして分類し、非流動資産は減価償却又は償却は
行わず、帳簿価額と売却費用控除後の公正価値のうち、いずれか低い方の金額で測定しております。
(18)自己株式
自己株式は取得原価で評価され、資本から控除しております。当社の自己株式の購入、売却又は消却にお
いて利得又は損失は認識しておりません。
4.重要な会計上の見積り及び見積りを伴う判断
IFRSに準拠した連結財務諸表の作成において、経営者は、会計方針の適用並びに資産、負債、収益及び
費用の金額に影響を及ぼす判断、見積り及び仮定を行うことが要求されております。実際の業績は、その性質
上これらの見積りとは異なる場合があります。
見積り及びその基礎となる仮定は継続して見直されます。会計上の見積りの見直しによる影響は、見積りを
見直した会計期間及びそれ以降の将来の会計期間において認識されます。
経営者が行った連結財務諸表の金額に重要な影響を与える判断及び見積りは以下のとおりであります。
・営業債権その他の受取勘定の回収可能性(注記「8.営業債権及びその他の債権」及び「31.金融商品」)
・固定資産の耐用年数及び残存価額の見積り(注記「12.有形固定資産」及び「13.のれん及び無形資産」)
・有形固定資産、無形資産の減損(注記「13.のれん及び無形資産」)
・繰延税金資産の回収可能性(注記「15.法人所得税」)
・引当金の会計処理と評価(注記「20.引当金」)
・確定給付制度債務の測定(注記「19.従業員給付」)
5.未適用の新基準
連結財務諸表の承認日までに主に以下の基準書並びに解釈指針の新設又は改訂が公表されておりますが、当
社グループはこれらを早期適用しておりません。
なお、これらの適用による影響は検討中であり、現時点では見積ることはできません。
強制適用時期 当社グループ
IFRS 新設・改訂の概況
(以降開始年度) 適用時期
一般ヘッジに係るヘッジ会計の改訂及び
IFRS第9号 金融商品 2018年1月1日 未定
減損の改訂
IFRS第15号 顧客との契約から
2018年1月1日 未定 収益認識に関する会計処理の改訂
生じる収益
IFRS第16号 リース 2019年1月1日 未定 リース会計処理の改訂
- 14 -
6.事業セグメント
当社グループの事業内容は単一のディスクロージャー関連事業であり、他の事業セグメントを有していない
ため、事業セグメント情報は開示しておりません。
(1)製品及びサービスに関する情報(売上収益)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2014年4月1日 (自 2015年4月1日
至 2015年3月31日) 至 2016年3月31日)
千円 千円
上場会社ディスクロージャー関連 8,769,740 9,124,948
上場会社IR関連等 5,881,125 4,689,292
金融商品ディスクロージャー関連 6,005,889 6,655,010
データベース関連 462,646 502,178
21,119,401 20,971,428
(2)地域別に関する情報
当社グループは、外部顧客からの国内売上収益が、連結損益計算書の売上収益の大部分を占めるため、地
域別の売上収益の記載を省略しております。
また、国内所在地に帰属する非流動資産の帳簿価額が、連結財政状態計算書の非流動資産の大部分を占め
るため、地域別の非流動資産の記載を省略しております。
(3)主要な顧客に関する情報
単一の外部顧客との取引による売上収益が当社グループ売上収益の10%を超える外部顧客がないため、記
載を省略しております。
7.現金及び現金同等物
現金及び現金同等物の内訳は以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(2015年3月31日) (2016年3月31日)
千円 千円
現金及び現金同等物
現金及び預金 6,851,632 7,114,215
その他の金融資産に含まれるMMF等 4,090,426 5,291,498
預入期間が3ヶ月を超える定期預金 △300,000 △300,000
運用期間が3ヶ月を超える有価証券 - △250,836
合計 10,642,058 11,854,877
8.営業債権及びその他の債権
営業債権及びその他の債権の内訳は以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(2015年3月31日) (2016年3月31日)
千円 千円
受取手形 25,922 27,153
売掛金 2,157,938 1,911,345
未収入金 9,295 9,302
合計 2,193,155 1,947,801
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9.その他の金融資産
(1)その他の金融資産の内訳
その他の金融資産の内訳は以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(2015年3月31日) (2016年3月31日)
千円 千円
その他の金融資産
その他の包括利益を通じて公正価値で測定
3,079,941 4,010,544
する金融資産
償却原価で測定する金融資産 1,234,505 1,460,928
合計 4,314,446 5,471,472
流動資産 300,000 550,836
非流動資産 4,014,446 4,920,636
合計 4,314,446 5,471,472
(2)その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産の主な銘柄及び公正価値等は以下のとおりであり
ます。
前連結会計年度 当連結会計年度
(2015年3月31日) (2016年3月31日)
銘柄 千円 千円
㈱共立メンテナンス 302,450 612,895
松竹㈱ 257,184 241,908
㈱ビジネスブレイン太田昭和 - 239,750
協和発酵キリン㈱ 119,092 136,496
東海旅客鉄道㈱ 108,725 119,430
岩塚製菓㈱ 148,060 108,020
㈱キッツ 92,811 76,092
㈱丹青社 40,196 60,969
㈱ソディック 85,718 57,067
ANAホ-ルディングス㈱ 19,110 19,892
株式は主に政策保有目的で保有しているため、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産に
指定しております。
(3)その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産の認識の中止
当社グループは、資産の効率化や取引関係の見直し等を目的として、その他の包括利益を通じて公正価値
で測定する金融資産の一部を売却することにより、認識を中止しております。
各連結会計年度における売却時の公正価値及びその他の包括利益として認識されていた累積利得又は損失
は以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2014年4月1日 (自 2015年4月1日
至 2015年3月31日) 至 2016年3月31日)
公正価値 累積利得 公正価値 累積利得
千円 千円 千円 千円
137,718 36,818 61,144 257
(注)その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産は、認識を中止した場合、その他の包括利益と
して認識されていた累積利得又は損失を利益剰余金に振り替えております。
- 16 -
10.棚卸資産
棚卸資産の内訳は以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(2015年3月31日) (2016年3月31日)
千円 千円
仕掛品 314,220 357,621
原材料及び貯蔵品 4,897 7,065
合計 319,118 364,687
費用として「売上原価」に計上した棚卸資産の金額は、前連結会計年度13,644,865千円、当連結会計年度
12,616,182千円です。
11.その他の資産
その他の資産の内訳は以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(2015年3月31日) (2016年3月31日)
千円 千円
その他の流動資産
前払費用 173,271 149,474
その他 48,505 6,867
合計 221,776 156,342
その他の非流動資産
長期前払費用 39,769 30,406
その他 1,887 887
合計 41,656 31,293
12.有形固定資産
(1)増減表
有形固定資産の取得原価、減価償却累計額及び減損損失累計額の増減、及び帳簿価額は以下のとおりであ
ります。
取得原価
建物及び 機械装置
土地 その他 合計額
構築物 及び運搬具
千円 千円 千円 千円 千円
2014年4月1日 2,934,661 1,468,086 3,887,673 966,509 9,256,929
取得 42,022 49,762 - 143,995 235,779
売却又は処分 △5,250 △33,620 - △85,259 △124,129
2015年3月31日 2,971,433 1,484,229 3,887,673 1,025,245 9,368,579
取得 82,534 348,137 - 70,254 500,925
売却又は処分 △1,157 △121,593 △1,970,333 △304,818 △2,397,901
在外営業活動体の換算差額 △683 - - △687 △1,370
その他 △32,698 - 11,350 △25,498 △46,846
2016年3月31日 3,019,428 1,710,772 1,928,690 764,497 7,423,387
- 17 -
減価償却累計額及び減損損失累計額
建物及び 機械装置
土地 その他 合計額
構築物 及び運搬具
千円 千円 千円 千円 千円
2014年4月1日 △1,014,758 △795,108 - △738,190 △2,548,056
減価償却費 △129,107 △124,852 - △7,952 △261,911
売却又は処分 3,215 24,944 - 71,478 99,636
2015年3月31日 △1,140,650 △895,017 - △674,664 △2,710,330
減価償却費 △127,383 △152,232 - △83,779 △363,394
減損損失 △25,522 - - △61 △25,583
売却又は処分 700 96,851 - 194,252 291,803
在外営業活動体の換算差額 524 - - 197 720
その他 969 - - 20,988 21,957
2016年3月31日 △1,291,362 △950,397 - △543,068 △2,784,827
(注)有形固定資産の減価償却費は、連結損益計算書の「売上原価」及び「販売費及び一般管理費」に含まれ
ております。
帳簿価額
建物及び 機械装置
土地 その他 合計額
構築物 及び運搬具
千円 千円 千円 千円 千円
2015年3月31日 1,830,783 589,212 3,887,673 350,581 6,658,249
2016年3月31日 1,728,066 760,374 1,928,690 221,399 4,638,529
(2)リース資産
有形固定資産に含まれるファイナンス・リースによるリース資産の帳簿価額は以下のとおりであります。
機械装置及び運搬具 その他 合計額
千円 千円 千円
2015年3月31日 107,789 27,008 134,797
2016年3月31日 83,596 46,838 130,434
(3)コミットメント
有形固定資産の購入に関するコミットメントについては、注記「34.コミットメント」をご参照くださ
い。
- 18 -
13.のれん及び無形資産
(1)増減表
のれん及び無形資産の取得原価、償却累計額及び減損損失累計額の増減、及び帳簿価額は以下のとおりで
あります。
取得原価
無形資産
ソフトウェア
のれん ソフトウェア その他 合計額
仮勘定
千円 千円 千円 千円 千円
2014年3月31日 146,025 3,440,541 31,038 8,698 3,480,277
取得 - 745,339 900,421 - 1,645,760
企業結合による取得 95,715 - - - -
売却又は処分 - - - - -
科目振替 - △486,944 △810,758 - △1,297,701
在外営業活動体の換算差額 11,003 - - - -
2015年3月31日 252,744 3,698,937 120,701 8,698 3,828,336
取得 - 723,241 647,918 - 1,371,160
売却又は処分 - - - - -
科目振替 - △484,071 △748,785 - △1,232,855
在外営業活動体の換算差額 △9,702 - - - -
2016年3月31日 243,042 3,938,107 19,835 8,698 3,966,640
償却累計額及び減損損失累計額
無形資産
ソフトウェア
のれん ソフトウェア その他 合計額
仮勘定
千円 千円 千円 千円 千円
2014年3月31日 - △1,139,487 - △230 △1,139,717
償却費 - △709,196 - △60 △709,256
売却又は処分 - 486,944 - - 486,944
2015年3月31日 - △1,361,739 - △290 △1,362,029
償却費 - △765,953 - △60 △766,013
売却又は処分 - 479,909 - - 479,909
在外営業活動体の換算差額 - △29 - - △29
2016年3月31日 - △1,647,812 - △350 △1,648,162
(注)無形資産の償却費は、連結損益計算書の「売上原価」及び「販売費及び一般管理費」に含まれておりま
す。
帳簿価額
無形資産
ソフトウェア
のれん ソフトウェア その他 合計額
仮勘定
千円 千円 千円 千円 千円
2015年3月31日 252,744 2,337,198 120,701 8,408 2,466,307
2016年3月31日 243,042 2,290,295 19,835 8,348 2,318,478
- 19 -
(2)リース資産
無形資産に含まれるファイナンス・リースによるリース資産の帳簿価額は以下のとおりであります。
無形資産
ソフトウェア 合計額
千円 千円
2015年3月31日 1,685 1,685
2016年3月31日 14,252 14,252
(3)のれんの減損テスト
当社グループは、のれんについて、毎期又は減損の兆候がある場合には随時、減損テストを実施しており
ます。減損テストの回収可能価額は、使用価値に基づき算定しております。
企業結合で生じたのれんは、取得日に、企業結合から利益がもたらされる資金生成単位に配分しておりま
す。のれんの帳簿価額の資金生成単位別の内訳は以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(2015年3月31日) (2016年3月31日)
千円 千円
日本財務翻訳株式会社 146,025 146,025
台湾普羅納克廈斯股份有限公司 106,719 97,017
合計 252,744 243,042
使用価値は、経営者が承認した今後5~7年分の事業計画を基礎とした将来キャッシュ・フローの見積額
を、当該資金生成単位の税引前加重平均資本コスト(WACC)により現在価値に割引いて算定しておりま
す。
14.持分法で会計処理されている投資
(1)関連会社に対する投資
個々には重要性のない関連会社に対する投資の帳簿価額は以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(2015年3月31日) (2016年3月31日)
千円 千円
帳簿価額合計 699,497 823,868
個々には重要性のない関連会社の当期包括利益の持分取込額は以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2014年4月1日 (自 2015年4月1日
至 2015年3月31日) 至 2016年3月31日)
千円 千円
当期利益に対する持分相当額 37,758 61,761
その他の包括利益に対する持分取込額 - -
当期包括利益に対する持分取込額 37,758 61,761
- 20 -
15.法人所得税
(1)繰延税金資産及び繰延税金負債
繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳及び増減は以下のとおりであります。
前連結会計年度(自 2014年4月1日 至 2015年3月31日)
その他の
2014年 純損益を 2015年
包括利益に
4月1日 通じて認識 3月31日
おいて認識
千円 千円 千円 千円
繰延税金資産
退職給付に係る負債 248,442 18,289 35,729 302,461
引当金 306,157 △29,487 - 276,670
有形固定資産 114,849 9,767 - 124,616
無形資産 24,505 9,108 - 33,613
その他 376,760 △33,174 △6,461 337,125
合計 1,070,714 △25,497 29,268 1,074,484
繰延税金負債
有形固定資産 1,196,216 △136,664 - 1,059,552
その他 128,884 △13,556 109,732 225,060
合計 1,325,100 △150,220 109,732 1,284,612
当連結会計年度(自 2015年4月1日 至 2016年3月31日)
その他の
2015年 純損益を 2016年
包括利益に
4月1日 通じて認識 3月31日
おいて認識
千円 千円 千円 千円
繰延税金資産
退職給付に係る負債 302,461 252,900 84,038 639,399
引当金 276,670 22,436 - 299,107
有形固定資産 124,616 △18,435 - 106,181
無形資産 33,613 10,422 - 44,034
その他 337,125 △58,174 - 278,951
合計 1,074,484 209,148 84,038 1,367,671
繰延税金負債
有形固定資産 1,059,552 △226,511 - 833,041
その他 225,060 △44,717 △70,527 109,816
合計 1,284,612 △271,228 △70,527 942,857
繰延税金資産を認識していない税務上の繰越欠損金及び将来減算一時差異は以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(2015年3月31日) (2016年3月31日)
千円 千円
税務上の繰越欠損金 2,832 3,440
将来減算一時差異 - 989
合計 2,832 4,429
繰延税金資産を認識していない子会社及び関連会社に対する投資に係る将来減算一時差異の合計額は、前
連結会計年度及び当連結会計年度において、それぞれ4,670千円及び23,544千円であります。これらは当社
グループが一時差異を解消する時期をコントロールでき、かつ予測可能な期間内に当該一時差異が解消しな
い可能性が高いことから、繰延税金資産を認識しておりません。
繰延税金負債を認識していない子会社及び関連会社に対する投資に係る将来加算一時差異の合計額は、前
連結会計年度及び当連結会計年度において、それぞれ997,105千円及び818,063千円であります。これらは当
社グループが一時差異を解消する時期をコントロールでき、かつ予測可能な期間内に当該一時差異が解消し
ない可能性が高いことから、繰延税金負債を認識しておりません。
- 21 -
(2)法人所得税費用
法人所得税費用の内訳は以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2014年4月1日 (自 2015年4月1日
至 2015年3月31日) 至 2016年3月31日)
千円 千円
当期税金費用 838,999 1,262,529
繰延税金費用 △124,681 △498,287
合計 714,317 764,242
(3)実効税率の調整
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2014年4月1日 (自 2015年4月1日
至 2015年3月31日) 至 2016年3月31日)
% %
法定実効税率 35.6 33.1
交際費等永久に損金に算入されない項目 1.3 0.7
受取配当金等永久に益金に算入されない項目 △0.1 △0.1
評価性引当金 △1.3 △0.4
税率差異による期末繰延税金負債の減額修正 △2.7 △0.4
その他 0.8 △2.3
平均実際負担税率 33.5 30.5
当社グループは、主に法人税、住民税及び事業税を課されており、これらを基礎として計算した法定実効
税率は前連結会計年度において35.6%、当連結会計年度において33.1%となっております。ただし、海外子
会社についてはその所在地における法人税等が課されております。
「所得税法等の一部を改正する法律」(平成28年法律第15号)及び「地方税法等の一部を改正する等の法
律」(平成28年法律第13号)が2016年3月29日に国会で成立し、2016年4月1日以後に開始する連結会計年
度から法人税率等の引下げ等が行われることとなりました。これに伴い、繰延税金資産及び繰延税金負債の
計算に使用する法定実効税率は前連結会計年度の計算において使用した32.3%から2016年4月1日に開始す
る連結会計年度及び2017年4月1日に開始する連結会計年度に解消が見込まれる一時差異については30.9%
に、2018年4月1日に開始する連結会計年度以降に解消が見込まれる一時差異については、30.6%となりま
す。
16.借入金
(1)金融負債の内訳
「借入金」及び「その他の金融負債」の内訳は以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
平均利率 返済期間
(2015年3月31日) (2016年3月31日)
千円 千円 %
短期借入金 110,000 50,000 0.930 -
長期借入金 - 300,000 0.663 2018年
短期リース債務 38,952 43,696 - -
2018年~
長期リース債務 103,130 108,400 -
2021年
長期未払金 219,000 211,000 - -
合計 471,082 713,096
流動負債 148,952 93,696
非流動負債 322,130 619,400
合計 471,082 713,096
- 22 -
17.リース
(1)ファイナンス・リース債務
ファイナンス・リース契約に基づく将来の最低リース料総額の合計額は以下のとおりであります。
最低支払リース料総額
前連結会計年度 当連結会計年度
(2015年3月31日) (2016年3月31日)
千円 千円
1年以内 38,952 43,696
1年超5年以内 103,130 108,400
5年超 - -
合計 142,082 152,096
当社グループは、借手として、機械装置及び運搬具等の資産を賃借しており、リース契約によって課され
た制限はありません。
(2)解約不能オペレーティング・リース
解約不能のオペレーティング・リースに基づく将来の最低リース料総額は以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(2015年3月31日) (2016年3月31日)
千円 千円
1年以内 564,356 564,356
1年超5年以内 987,622 423,267
5年超 - -
合計 1,551,978 987,622
当該期間の費用として認識されたオペレーティング・リース料は以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2014年4月1日 (自 2015年4月1日
至 2015年3月31日) 至 2016年3月31日)
千円 千円
最低リース料総額 730,871 658,771
合計 730,871 658,771
当社グループは、借手として、建物及び構築物を賃借しており、リース契約によって課された制限はあり
ません。
18.営業債務及びその他の債務
営業債務及びその他の債務の内訳は以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(2015年3月31日) (2016年3月31日)
千円 千円
買掛金 637,904 657,222
未払金 723,519 328,752
合計 1,361,423 985,975
- 23 -
19.従業員給付
当社及び一部の連結子会社は、従業員の退職給付に充てるため、積立型の確定給付制度を採用しており、ほ
ぼ全ての従業員が対象となっております。
なお、これらの年金制度は、一般的な投資リスクに晒されていますが、重要性はないものと判断しておりま
す。
(1)確定給付制度
確定給付型年金制度の給付額は、勤務年数、退職時の給与支払額、及びその他の要素に基づき設定され
ております。
① 確定給付制度債務及び制度資産の調整表
確定給付制度債務及び制度資産と連結財政状態計算書に計上された確定給付負債及び資産の純額との関
係は以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(2015年3月31日) (2016年3月31日)
千円 千円
積立型の確定給付制度債務の現在価値 3,148,747 3,619,034
制度資産の公正価値 △1,548,570 △1,633,709
確定給付負債及び資産の純額 1,600,177 1,985,326
連結財政状態計算書上の金額
退職給付に係る負債 1,600,177 1,985,326
退職給付に係る資産 - -
連結財政状態計算書に計上された確定給付負債
1,600,177 1,985,326
及び資産の純額
② 確定給付制度債務の現在価値の調整表
確定給付制度債務の現在価値の増減は以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2014年4月1日 (自 2015年4月1日
至 2015年3月31日) 至 2016年3月31日)
千円 千円
確定給付制度債務の現在価値の期首残高 2,815,837 3,148,747
勤務費用 209,267 230,202
利息費用 39,001 34,213
再測定
実績の修正により生じた数理計算上の差異 151,785 296,479
給付支払額 △67,143 △90,607
確定給付制度債務の現在価値の期末残高 3,148,747 3,619,034
確定給付制度債務の加重平均デュレーションは、前連結会計年度において15.5年、当連結会計年度にお
いて14.7年であります。
- 24 -
③ 制度資産の公正価値の調整表
制度資産の公正価値の増減は以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2014年4月1日 (自 2015年4月1日
至 2015年3月31日) 至 2016年3月31日)
千円 千円
制度資産の公正価値の期首残高 1,456,133 1,548,570
利息収益 21,842 23,229
再測定
制度資産に係る収益 1,489 6,051
事業主からの拠出金 107,367 112,890
給付支払額 △38,261 △57,032
制度資産の公正価値の期末残高 1,548,570 1,633,709
当社グループは、翌連結会計年度(2017年3月期)に124,224千円の掛金を拠出する予定であります。
④ 制度資産の項目ごとの内訳
制度資産の主な項目ごとの内訳は以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(2015年3月31日) (2016年3月31日)
活発な 活発な 活発な 活発な
市場価格の 市場価格の 合計 市場価格の 市場価格の 合計
ある資産 ない資産 ある資産 ない資産
千円 千円 千円 千円 千円 千円
現金及び現金同等物 18,428 - 18,428 30,714 - 30,714
資本性金融商品
国内株式 128,376 - 128,376 140,826 - 140,826
外国株式 67,053 - 67,053 64,368 - 64,368
負債性金融商品
国内債券 842,422 - 842,422 864,395 - 864,395
外国債券 192,952 - 192,952 221,041 - 221,041
その他 - 299,339 299,339 - 312,365 312,365
合計 1,249,232 299,339 1,548,570 1,321,343 312,365 1,633,709
主な数理計算上の仮定は以下のとおりです。
前連結会計年度 当連結会計年度
(2015年3月31日) (2016年3月31日)
割引率(%) 1.1 0.5
期末日時点で、以下に示された割合で割引率が変動した場合、確定給付制度債務の増減額は以下のとお
りであります。なお、この分析は、他のすべての変数が一定であると仮定しております。
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2015年3月31日) (2016年3月31日)
割引率(0.5%高) 241,155 276,834
割引率(0.5%低) △266,142 △293,689
- 25 -
(2)その他の従業員給付
短期従業員給付、確定給付年金制度以外の長期従業員給付として、連結財政状態計算書で認識した金額は
以下のとおりです。
前連結会計年度 当連結会計年度
(2015年3月31日) (2016年3月31日)
千円 千円
その他の流動負債 950,079 1,022,168
引当金 89,700 150,643
20.引当金
引当金の内訳及び増減は以下のとおりであります。
資産除去債務 その他 合計
千円 千円 千円
2014年4月1日 47,328 120,851 168,179
割引計算の期間利息費用 665 - 665
期中増加額 - 15,552 15,552
期中減少額(目的使用) - △11,250 △11,250
期中減少額(戻入) - △2,561 △2,561
2015年3月31日 47,994 122,592 170,586
割引計算の期間利息費用 675 - 675
期中増加額 - 80,742 80,742
期中減少額(目的使用) - △9,224 △9,224
期中減少額(戻入) - △4,275 △4,275
2016年3月31日 48,669 189,835 238,503
21.その他の負債
その他の負債の内訳は以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(2015年3月31日) (2016年3月31日)
千円 千円
その他の流動負債
短期従業員給付 950,079 1,022,168
前受収益 368,666 390,869
未払消費税等 491,377 187,373
未払費用 374,901 440,157
その他 134,273 204,817
合計 2,319,296 2,245,384
- 26 -
22.資本及びその他の資本項目
(1)資本金及び資本剰余金
授権株式数、発行済株式数及び資本金等の残高の増減は以下のとおりであります。
授権株式数 発行済株式数 資本金 資本剰余金
株 株 千円 千円
前連結会計年度
139,500,000 36,327,700 3,058,651 4,683,596
(2015年3月31日)
期中増減 (注)2 - △2,883,249 - -
当連結会計年度
139,500,000 33,444,451 3,058,651 4,683,596
(2016年3月31日)
(注)1.当社の発行する株式は、全て権利内容に何ら限定のない無額面の普通株式であり、発行済株式は全
額払込済みとなっております。
2.自己株式の消却による減少であります。
(2)自己株式
自己株式数及び残高の増減は以下のとおりであります。
株式数 金額
株 千円
前連結会計年度(2015年3月31日) 6,383,249 4,498,786
期中増減 (注) △2,029,649 △1,032,081
当連結会計年度(2016年3月31日) 4,353,600 3,466,705
(注) 期中増減の主な要因は、市場買付による取得及び自己株式の消却によるものであります。
(3)資本剰余金
日本における会社法(以下、会社法)では、株式の発行に対しての払込みまたは給付の2分の1以上を
資本金に組み入れ、残りは資本剰余金に含まれている資本準備金に組み入れることが規定されておりま
す。また、会社法では、資本準備金は株主総会の決議により、資本金に組み入れることができます。
(4)利益剰余金
会社法では、剰余金の配当として支出する金額の10分の1を、資本準備金及び利益準備金の合計額が資
本金の4分の1に達するまで資本準備金または利益準備金として積み立てることが規定されております。
積み立てられた利益準備金は、欠損填補に充当できます。また、株主総会の決議をもって、利益準備金を
取り崩すことができることとされております。
(5)その他の資本の構成要素の内容及び目的
在外営業活動体の換算差額
外貨建で作成された海外子会社の財務諸表を連結する際に発生した換算差額であります。
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産の公正価値の評価差額であります。
確定給付制度の再測定
確定給付制度の再測定は、期首時点の数理計算上の仮定と実際の結果との差異による影響額及び数理計
算上の仮定の変更による影響額であります。
- 27 -
23.配当金
配当金の支払額は以下のとおりであります。
前連結会計年度(自 2014年4月1日 至 2015年3月31日)
決議日 配当金の総額 1株当たり配当額 基準日 効力発生日
千円 円
2014年5月16日
356,885 11 2014年3月31日 2014年6月6日
取締役会決議
2014年10月31日
283,000 9 2014年9月30日 2014年12月5日
取締役会決議
当連結会計年度(自 2015年4月1日 至 2016年3月31日)
決議日 配当金の総額 1株当たり配当額 基準日 効力発生日
千円 円
2015年5月15日
269,500 9 2015年3月31日 2015年6月4日
取締役会決議
2015年10月30日
359,333 12 2015年9月30日 2015年12月4日
取締役会決議
配当の効力発生日が翌連結会計年度となるものは以下のとおりであります。
前連結会計年度(自 2014年4月1日 至 2015年3月31日)
決議日 配当金の総額 1株当たり配当額 基準日 効力発生日
千円 円
2015年5月15日
269,500 9 2015年3月31日 2015年6月4日
取締役会決議
当連結会計年度(自 2015年4月1日 至 2016年3月31日)
決議日 配当金の総額 1株当たり配当額 基準日 効力発生日
千円 円
2016年5月18日
319,999 11 2016年3月31日 2016年6月7日
取締役会決議
24.売上収益
売上収益は、ほぼすべて役務収益によるものであり、重要な区分ごとの金額の注記は省略しております。
25.販売費及び一般管理費
販売費及び一般管理費の内訳は以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2014年4月1日 (自 2015年4月1日
至 2015年3月31日) 至 2016年3月31日)
千円 千円
人件費 3,270,187 3,670,909
販売促進費 206,222 231,357
賃借料 599,913 613,534
その他 1,393,885 1,714,882
合計 5,470,206 6,230,681
- 28 -
26.その他の収益及び費用
その他の収益の内訳は以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2014年4月1日 (自 2015年4月1日
至 2015年3月31日) 至 2016年3月31日)
千円 千円
設備賃貸料 36,597 21,497
固定資産売却益 - 904,437
その他 55,903 57,369
合計 92,500 983,304
その他の費用の内訳は以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2014年4月1日 (自 2015年4月1日
至 2015年3月31日) 至 2016年3月31日)
千円 千円
設備賃貸費用 7,723 5,100
固定資産売却損 - 617,495
その他 12,520 62,443
合計 20,243 685,037
27.金融収益及び金融費用
金融収益の内訳は以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2014年4月1日 (自 2015年4月1日
至 2015年3月31日) 至 2016年3月31日)
千円 千円
受取利息
償却原価で測定される金融資産 4,252 6,642
受取配当金
その他の包括利益を通じて公正価値で
17,026 16,148
測定する金融資産
合計 21,278 22,790
金融費用の内訳は以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2014年4月1日 (自 2015年4月1日
至 2015年3月31日) 至 2016年3月31日)
千円 千円
支払利息
償却原価で測定される金融負債 5,477 2,639
引当金 665 675
その他 - -
合計 6,143 3,314
- 29 -
28.その他の包括利益
その他の包括利益の各項目別の当期発生額及び損益への組替調整額、並びに税効果の影響は以下のとおりで
あります。
前連結会計年度(自 2014年4月1日 至 2015年3月31日)
税効果前 税効果 税効果後
千円 千円 千円
純損益に振り替えられることのない項目
その他の包括利益を通じて公正価値で
415,148 △103,271 311,878
測定する金融資産
確定給付制度の再測定 △150,295 35,729 △114,566
純損益に振り替えられることのない
264,853 △67,541 197,312
項目合計
純損益に振り替えられる可能性のある項目
在外営業活動体の換算差額 5,110 - 5,110
純損益に振り替えられる可能性のある
5,110 - 5,110
項目合計
合計 269,963 △67,541 202,422
当連結会計年度(自 2015年4月1日 至 2016年3月31日)
税効果前 税効果 税効果後
千円 千円 千円
純損益に振り替えられることのない項目
その他の包括利益を通じて公正価値で
132,722 70,527 203,250
測定する金融資産
確定給付制度の再測定 △290,428 84,038 △206,389
純損益に振り替えられることのない
△157,705 154,566 △3,139
項目合計
純損益に振り替えられる可能性のある項目
在外営業活動体の換算差額 △3,260 - △3,260
純損益に振り替えられる可能性のある
△3,260 - △3,260
項目合計
合計 △160,965 154,566 △6,399
29.1株当たり利益
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2014年4月1日 (自 2015年4月1日
至 2015年3月31日) 至 2016年3月31日)
親会社の普通株主に帰属する当期利益(千円) 1,407,195 1,739,826
期中平均普通株式数(株) 31,077,955 29,855,759
基本的1株当たり当期利益(円) 45.28 58.27
(注)希薄化後1株当たり当期利益については、希薄化効果を有する潜在株式が存在しないため記載してお
りません。
- 30 -
30.非資金取引
ファイナンス・リースにより取得した有形固定資産は以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2014年4月1日 (自 2015年4月1日
至 2015年3月31日) 至 2016年3月31日)
千円 千円
ファイナンス・リースにより取得した
42,362 34,872
有形固定資産
ファイナンス・リースにより取得した
1,872 13,623
無形資産
31.金融商品
(1)資本管理
当社グループは、持続的な成長を通じて、企業価値を最大化することを目指して資本管理をしておりま
す。
当社グループの資本管理は、持続的な成長の実現と企業価値の向上を目的とし、経営資源の柔軟かつ効率
的な活用と、健全な財政状態の維持を方針としております。
当社グループは資本管理について、主にROEを財務指標としており、取締役会においてモニタリングを
行っております。
なお、当社グループが適用を受ける重要な資本規制はありません。
(2)財務上のリスク管理
当社グループは、経営活動を行う過程において、財務上のリスク(信用リスク・流動性リスク・市場価格
の変動リスク)に晒されており、当該財務上のリスクを軽減するために、リスク管理を行っております。
(3)信用リスク管理
信用リスクは、顧客が契約上の債務に関して債務不履行になり、当社グループに財務上の損失を発生させ
るリスクであります。
当社グループは、信用リスクに関して、取引先ごとの期日管理及び残高管理を行うとともに、回収遅延債
権については、定期的に各執行役員へ報告され、個別に把握及び対応を行う管理体制としております。
当社グループの債権は、広範囲の産業や地域に広がる多数の取引先に対するものであります。
なお、当社グループは、単独の相手先又はその相手先が所属するグループについて、過度に集中した信用
リスクを有しておりません。
連結財務諸表に表示されている金融資産の減損後の帳簿価額は、獲得した担保の評価額を考慮に入れな
い、当社グループの金融資産の信用リスクに対するエクスポージャーの最大値であります。
報告期間の末日現在で期日が経過しているが、減損していない金融資産の年齢分析は、以下のとおりであ
ります。
前連結会計年度(2015年3月31日)
期日経過額
合計
90日超
90日以内 1年以上
1年以内
千円 千円 千円 千円
営業債権及びその他の債権 174,343 89,331 84,802 210
当連結会計年度(2016年3月31日)
期日経過額
合計
90日超
90日以内 1年以上
1年以内
千円 千円 千円 千円
営業債権及びその他の債権 83,551 64,291 19,260 -
当社グループは、取引先の信用状態に応じて営業債権等の回収可能性を検討し、貸倒引当金を設定してお
ります。
- 31 -
(4)流動性リスク管理
流動性リスクは、当社グループが期限の到来した金融負債の返済義務を履行するにあたり、支払期日にそ
の支払を実行できなくなるリスクであります。
当社グループは、適切な返済資金を準備するとともに、金融機関より随時利用可能な信用枠を確保し、継
続的にキャッシュ・フローの計画と実績をモニタリングすることで流動性リスクを管理しております。
金融負債の期日別残高は以下のとおりであります。
前連結会計年度(2015年3月31日)
1年超 2年超 3年超 4年超
帳簿価額 1年以内 5年超
2年以内 3年以内 4年以内 5年以内
千円 千円 千円 千円 千円 千円 千円
営業債務及びその他の債務 1,361,423 1,361,423 - - - - -
短期借入金 110,000 110,000 - - - - -
短期リース債務 38,952 38,952 - - - - -
長期リース債務 103,130 - 33,221 33,126 23,098 13,684 -
合計 1,613,504 1,510,375 33,221 33,126 23,098 13,684 -
当連結会計年度(2016年3月31日)
1年超 2年超 3年超 4年超
帳簿価額 1年以内 5年超
2年以内 3年以内 4年以内 5年以内
千円 千円 千円 千円 千円 千円 千円
営業債務及びその他の債務 985,975 985,975 - - - - -
短期借入金 50,000 50,000 - - - - -
長期借入金 300,000 - - 300,000 - - -
短期リース債務 43,696 43,696 - - - - -
長期リース債務 108,400 - 43,601 33,573 23,692 7,535 -
合計 1,488,071 1,079,670 43,601 333,573 23,692 7,535 -
(5)市場価格の変動リスク管理
当社グループは、資本性金融商品(株式)から生じる株価の変動リスクに晒されております。
当社グループは、定期的に公正価値や発行体の財務状況を把握し、保有及び公正価値の変動状況等を経営
会議へ報告しております。
当社グループが、期末日現在において保有する資本性金融商品の市場価格が10%変動した場合に、その他
の包括利益(税効果控除前)が受ける影響は、前連結会計年度及び当連結会計年度において、それぞれ
172,313千円及び225,110千円であります。
ただし、本分析においては、その他の変動要因は一定であることを前提としております。
- 32 -
(6)金融商品の公正価値
金融商品の公正価値の算定方法は以下のとおりであります。
(現金及び現金同等物、営業債権及びその他の債権、営業債務及びその他の債務)
短期間で決済されるため、公正価値は帳簿価額にほぼ等しいことから、当該帳簿価額によっております。
(その他の金融資産)
上場株式の公正価値については、期末日の市場価格によって算定しております。非上場株式の公正価値に
ついては簿価純資産法により算定しております。
(借入金)
借入金は、将来キャッシュ・フローを新規に同様の契約を実行した場合に想定される利率で割り引いた現
在価値により算定しております。
① 償却原価で測定する金融商品
金融商品の帳簿価額と公正価値は以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(2015年3月31日) (2016年3月31日)
帳簿価額 公正価値 帳簿価額 公正価値
千円 千円 千円 千円
資産:
償却原価で測定する金融資産
現金及び現金同等物 10,642,058 10,642,058 11,854,877 11,854,877
営業債権及びその他の債権 2,193,155 2,193,155 1,947,801 1,947,801
合計 12,835,213 12,835,213 13,802,678 13,802,678
負債:
償却原価で測定する金融負債
営業債務及びその他の債務 1,361,423 1,361,423 985,975 985,975
借入金 110,000 110,000 350,000 350,694
合計 1,471,423 1,471,423 1,335,975 1,336,668
② 公正価値で測定する金融商品
公正価値で測定する金融商品について、測定に用いたインプットの観察可能性及び重要性に応じた公正価
値測定額を、レベル1からレベル3まで分類しております。
レベル1:活発な市場における同一の資産又は負債の市場価格
レベル2:レベル1以外の、観察可能な価格を直接又は間接的に使用して算出された公正価値
レベル3:観察不能なインプットを含む評価技法から算出された公正価値
- 33 -
前連結会計年度(2015年3月31日)
レベル1 レベル2 レベル3 合計
千円 千円 千円 千円
資産:
その他の包括利益を通じて公正価値で
測定する金融資産
その他の金融資産 2,787,484 - 292,457 3,079,941
合計 2,787,484 - 292,457 3,079,941
当連結会計年度(2016年3月31日)
レベル1 レベル2 レベル3 合計
千円 千円 千円 千円
資産:
その他の包括利益を通じて公正価値で
測定する金融資産
その他の金融資産 3,735,515 - 275,029 4,010,544
合計 3,735,515 - 275,029 4,010,544
レベル3に分類された金融商品の当期首から当期末までの変動は、以下のとおりであります。
前連結会計年度(自 2014年4月1日 至 2015年3月31日)
その他の包括利益を
通じて公正価値で
測定する金融資産
千円
期首残高 225,597
利得及び損失合計
その他の包括利益(注) 66,860
期末残高 292,457
(注)その他の包括利益に含まれている利得及び損失は、決算日時点のその他の包括利益を通じて公正価値で
測定する金融資産に関するものであります。これらの利得及び損失は、連結包括利益計算書の「その他
の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産」に含まれております。
当連結会計年度(自 2015年4月1日 至 2016年3月31日)
その他の包括利益を
通じて公正価値で
測定する金融資産
千円
期首残高 292,457
利得及び損失合計
その他の包括利益(注) △17,428
期末残高 275,029
(注)その他の包括利益に含まれている利得及び損失は、決算日時点のその他の包括利益を通じて公正価値で
測定する金融資産に関するものであります。これらの利得及び損失は、連結包括利益計算書の「その他
の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産」に含まれております。
- 34 -
32.子会社
当連結会計年度末の子会社の状況は以下のとおりであります。
議決権の
名称 所在地 主要な事業の内容 所有割合
(%)
上場会社ディスクロージャー関連
上場会社IR関連等
株式会社アスプコミュニケーションズ 日本 100.0
金融商品ディスクロージャー関連
データベース関連
日本財務翻訳株式会社 日本 上場会社IR関連等 100.0
台湾普羅納克廈斯股份有限公司 台湾 上場会社IR関連等 100.0
33.関連当事者
(1)関連当事者との取引
前連結会計年度(自 2014年4月1日 至 2015年3月31日)
種類 名称 関連当事者関係の内容 取引金額 未決済金額
千円 千円
役員及び主要株主 上野 守生 自己株式の取得 989,962 -
当連結会計年度(自 2015年4月1日 至 2016年3月31日)
関連当事者との間における重要な取引がないため、記載を省略しております。
(2)主要な経営幹部に対する報酬
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2014年4月1日 (自 2015年4月1日
至 2015年3月31日) 至 2016年3月31日)
千円 千円
短期給付 187,871 187,422
34.コミットメント
決算日後以降の支出に関連するコミットメントは以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(2015年3月31日) (2016年3月31日)
千円 千円
有形固定資産の取得 235,907 -
合計 235,907 -
35.後発事象
該当事項はありません。
- 35 -
153316
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