血管内塞栓用コイルの販売開始に関するお知らせ

2022 年3月 22 日
各 位
会 社 名 日本ライフライン株式会社
代表者名 代 表 取 締 役 社 長 鈴木啓介
(コード番号 7575)
問合せ先 常務取締役管理本部長 山田健二
(TEL. 03-6711-5200)

血管内塞栓用コイルの販売開始に関するお知らせ

当社は、Wallaby Medical (HK) Limited(以下 Wallaby Medical という)と、同社製の血管内塞栓用コイ
ル「Avenir Coil System」(アベニア・コイルシステム) (以下「Avenir」という)に関して、日本におけ
る独占販売契約を 2021 年 12 月に締結し、当社の既存事業領域である心臓血管領域において先行して
販売を行ってまいりましたが、2022 年4月より、新たに脳血管領域においても販売を開始いたしま
す。

「Avenir」は、主として脳動脈瘤の治療に用いられる血管内塞栓用コイルです。脳動脈瘤とは、脳動
脈の血管壁が膨らんで瘤状になったものであり、塞栓用コイルを瘤内に留置することで血液の流入を
遮断し、瘤の破裂(くも膜下出血)を防ぎます。国内の脳動脈瘤の治療件数は、年間 30,000 件程度で
あり、このうち、およそ半数が塞栓用コイルを使った経皮的な治療といわれています。塞栓用コイル
を使った治療は、外科手術に比べ低侵襲であることから、近年、治療件数は増加しています。
「Avenir」は 2018 年に米国 FDA の承認を、翌年には CE マークを取得しました。現在は 30 以上の国
と地域で販売されており、全世界で急速に販売実績を積み重ねております。日本においては、脳動脈
瘤及びその他の脳血管異常や末梢血管系の動脈や静脈の塞栓を適応として、2020 年に薬事承認を取得
しております。

現在、脳動脈瘤の血管内治療において使用されている既存の塞栓用コイルは、留置の際に専用の離
脱デバイスを必要とします。一方、 「Avenir」は離脱デバイスを必要とせず、手元の簡単な操作のみで
瞬時にコイルを離脱させることができるため、手技時間の短縮化に寄与いたします。また、 「Avenir」
はサイズや形状等が異なる 110 種類の豊富なラインナップを有しており、コイルの柔軟性も細かく6
段階に設定されていることから、様々な症例に対応した最適な商品を選択することが可能です。

当社は心臓血管領域において大血管の治療デバイスとして、人工血管、オープンステントグラフト
及び腹部ステントグラフト等を取り扱っております。 「Avenir」は腹部末梢血管の塞栓にも使用される
ことから、当社は脳血管領域への販売に先立ち、2021 年 12 月より腹部ステントグラフト治療の際に行
われる末梢血管塞栓を対象として販売を行っており、既に一定の評価を頂いております。

当社は今後も患者数の増加が見込まれる脳血管領域を新たな重点領域の一つとして位置付けてお
り、「Avenir」の普及に努めるとともに、新商品の導入により商品ラインナップの充実を図ることで、
優れた医療機器をトータルで提供できるように取り組んでまいります。


以上





血管内塞栓用コイル 「Avenir Coil System」




Wallaby Medical について
Wallaby Medical 社は、脳卒中治療のための医療機器製品の開発・販売を行っています。同社の製品ラ
インナップには、脳動脈瘤やその他の脳血管の異常を治療する Avenir Coil System、虚血性脳卒中及び
出血性脳卒中を治療する Esperance Aspiration Catheter、マイクロカテーテルのデリバリーを容易にす
る Esperance Distal Access Catheter などがあり、他にも多くの脳血管用関連製品を開発しています。同
社の製品は、30 以上の国と地域で広く販売されています。詳細については、こちらをご覧ください。
www.wallabymedical.com





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