NEDO「高効率・高速処理を可能とするAIチップ・次世代コンピューティングの技術開発」事業採択のお知らせ

PRESS RELEASE
2019 年 3 ⽉ 29 ⽇

各 位
東京都千代⽥区外神⽥四丁⽬ 14 番 1 号

株式会社アクセル
(コード番号 6730 東証第 1 部)


NEDO「⾼効率・⾼速処理を可能とする AI チップ・
次世代コンピューティングの技術開発」事業採択のお知らせ
〜新たに株式会社ティアフォーを加え、完全⾃動運転に向けたシステムオンチップ
とソフトウェアプラットフォームの研究開発プロジェクトを推進〜


株式会社アクセル(本社:東京都千代⽥区、代表者:松浦⼀教)は、NEDO(国⽴研究開
発法⼈新エネルギー・産業技術総合開発機構)が公募した「⾼効率・⾼速処理を可能とする AI
チップ・次世代コンピューティングの技術開発/研究開発項⽬〔1〕⾰新的 AI エッジコンピューティン
グ技術の開発」事業に採択されたことをお知らせします。研究開発テーマ名は「完全⾃動運転に向け
たシステムオンチップとソフトウェアプラットフォームの研究開発」であり、東京⼤学・埼⽟⼤学・株式会
社ティアフォーと共同で研究開発を推進していきます。


2017 年 6 ⽉ 20 ⽇に公表した NEDO「IoT 推進のための横断技術開発プロジェクト」事業にお
いて、次世代モビリティや監視といった⾃律系 IoT 関連サービスをターゲットとした「ドメイン特化型
IoT プラットフォームの研究開発」を東京⼤学等と共同で進めておりましたが、社会情勢の変化に伴
い、完全⾃動運転実現の加速に向けて、今後は NEDO「⾼効率・⾼速処理を可能とする AI チッ
プ・次世代コンピューティングの技術開発」事業の中で、完全⾃動運転に特化したシステムオンチップと
ソフトウェアプラットフォームの研究開発に取り組んでいきます。


本研究開発テーマでは、完全⾃動運転に向けたシステムオンチップとソフトウェアプラットフォームの研
究開発により、AI エッジコンピューティングにおける限られた計算資源下において、リアルタイム性の実
現と従来⽐ 10 倍以上の消費電⼒対性能の達成を⽬標にしています。アクセルでは、完全⾃動運
転に特化した独⾃のアクセラレータ及びメニーコア混在のヘテロジニアス SoC(System on Chip)
の研究開発を主に担当し、2021 年度をめどに試作チップの完成を⽬指し、試作チップを搭載した実
証実験を実施するとともに、本テーマの事業化を推進していきます。
■研究開発テーマの概要図

アプリケーション(完全⾃動運転・監視) ティアフォー


ミドルウェア 埼⽟⼤学


コンパイラ・OS 東京⼤学

メニーコア マルチコア ハードウェア
CPU CPU アクセラレータ FPGA アクセル


事業の成果

システムインテグレーター
(チップメーカー等)

主要な応⽤分野



完全⾃動運転


その他の応⽤分野


ロボット、介護、監視、ドローン、製造、農業

※写真はティアフォー社が開発する⾃動運転⾞両「マイリー」


アクセルでは、NEDO「IoT 推進のための横断技術開発プロジェクト」事業において研究開発を進
めていた「ドメイン特化型へテロジニアス SoC」のプロトタイプ(FPGA ベース)を搭載した専⽤の評価
システムを⽤いて、本年 1 ⽉より⾃動運転分野での実証実験を開始し、時間・空間が限定された環
境で、アーキテクチャの有効性を確認しました。今後は、NEDO「⾼効率・⾼速処理を可能とする AI
チップ・次世代コンピューティングの技術開発」事業の中で、上記を⽣かして、実際の⾃動⾞の制約の
もと、さまざまな環境下においても⾃動運転を可能にする SoC の開発と実証を⾏っていきます。


■実証実験の概念図
【東京⼤学 加藤研究室の概要】
東京⼤学 加藤研究室では、次世代コンピューティングプラットフォームに関する研究を⾏っています。特に
メニーコア対応オペレーティングシステム、⾃動運転 AI 向けのスーパーコンピューティング基盤、⾼速 3 次元
空間処理を中⼼とした研究プロジェクトを進めています。オペレーティングシステムに関する研究実績では世
界トップを誇り、研究成果のひとつである⾃動運転⽤オープンソースソフトウェア「Autoware」は国内外で
も広く利⽤されています。
https://www.pf.is.s.u-tokyo.ac.jp/


【埼⽟⼤学 安積研究室の概要】
埼⽟⼤学 安積研究室では、組込みシステム向けのシステムソフトウェア(オペレーティングシステム・ミドル
ウェア等)やリアルタイムシステムに関する研究を⾏っています。最近では、⾃動運転向けのシステムソフトウ
ェア、ロボット向 けの分 散 技 術 、並 列 処 理 (マルチ・メニーコア)の研 究 を⾏ っています。研 究 成 果 は
TOPPERS プロジェクト、組込みマルチコアコンソーシアム、アーバンドライブ WG 等を通じて発信しています。
http://www.ertpf.ics.saitama-u.ac.jp/


【株式会社ティアフォーの概要】
東京⼤学⼤学院 情報理⼯学系研究科 准教授で、名古屋⼤学 未来社会創造機構 客員准教授
も兼任する加藤真平が中⼼となって設⽴した⼤学発ベンチャーです。最先端の研究成果をいち早く取り
込み、「Autoware」 をオープンソースソフトウェアとして全世界に公開することで、多数のメーカーや⼤学な
どの研究機関に⾃動運転技術の開発プラットフォームを提供し、⾃動運転の早期実⽤化に貢献していま
す。また、⾃動運転 EV の開発、⾃動運転技術を⽤いたライドシェアや物流ビジネスの構築にも注⼒し、
ヒトもモノも安全で快適に移動できる社会の実現を⽬指しています。 具体的には、オープンソースの⾃動
運転ソフトウェア「Autoware」をベースとした⾃動運転システム開発や、「Autoware」 を活⽤するための
コンピュータ、センサの販売、この分野で利⽤する⼈⼯知能(AI)の無償提供やデータの処理や解析などを
⼿がけ、すでに国内外で 100 社以上の採⽤実績を誇っています。 ⾃動運転 OS の業界標準を⽬指
す世界初の国際業界団体「The Autoware Foundation」の設⽴に当たっても中核的な役割を果たし
ています。
https://www.tier4.jp/



アクセルについて
株式会社アクセルは、グラフィックス LSI、圧縮伸⻑技術の研究開発を強みとするファブレス半導体メーカー
です。特に独⾃開発の圧縮技術を付加価値としたグラフィックス LSI は、⾼度な画像処理能⼒が求めら
れるパチンコ・パチスロ機市場で圧倒的なシェアを誇っています。また、差別化を担う要素技術の研究から、
製品化を実現するハードウェア、ソフトウェア開発⼒まで総合的に有することを強みとして、ミドルウェア、暗
号 技 術 ( セキュ リ テ ィ 、 ブ ロ ッ クチ ェ ーン ) 、 機 械 学 習 の 3 分 野 に おける 事 業 に も 注 ⼒ し て いま す 。
https://www.axell.co.jp/


■本リリースに関するお問い合わせ先
株式会社アクセル(https://www.axell.co.jp/)
IR・広報チーム 電話 03-5298-1670 E-mail kouhou@axell.co.jp
以 上
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