高精細・省スペースを実現したフルカラー3Dプリンタのエントリーモデル「3DUJ-2207」の販売開始に関するお知らせ

2020 年 11 月5日
各 位
株式会社ミマキエンジニアリング
代 表 取 締 役 社 長 池 田 和 明
(コード番号:6638 東証第一部)
問い合わせ先 取締役経営企画本部長 清水浩司
電話番号:0268-80-0058


高精細・省スペースを実現したフルカラー3Dプリンタのエントリーモデル
「3DUJ-2207」の販売開始に関するお知らせ

当社は、1,000万色以上のフルカラー造形を実現する小型フルカラー3Dプリンタのエントリーモデル
「3DUJ-2207」を発表し、2021年1月より全世界での販売を予定しておりますので、別紙のとおりお知らせい
たします。



以上





ニュースリリース
2020 年 11 ⽉ 5 ⽇

UV 硬化インクジェット⽅式の⼩型フルカラー3D プリンタ
「3DUJ-2207」を発表
〜⾼精細・省スペースを実現したフルカラー3D プリンタのエントリーモデル〜




産業用インクジェットプリンタ、カッティングプロッタ、 プリンタを⼿掛ける株式会社ミマキエンジニアリ
3D
ング(本社/⻑野県東御市、代表取締役社⻑/池⽥ 和明)は、1,000 万⾊以上のフルカラー造形を実現する⼩型
フルカラー3D プリンタのエントリーモデル『3DUJ-2207』を発表し、2021 年 1 ⽉より全世界で販売を予定して
います。


グローバルでの 3D プリンタ市場は年々規模を拡⼤しており、本体・プリント材料合計で、向こう数年で 6 千
億円を超える規模に成⻑するものと予想されています※1。フルカラー3D プリンタの市場はまだ⼩さいですが、
フルカラーでプリント・造形が可能な 3D プリンタへの需要は、ますます⾼まるものと期待されています。その
背景は、バーチャルキャラクター出⼒サービスをはじめゲーム 3D データの発展や、⼿軽に 3D スキャンのでき
る環境が整いつつあることですが、⼀⽅で従来の⾼精細フルカラー3D プリンタは⾼額であり、かつ⼤型で設置⾯
積も広いため、⼿軽に導⼊できる機器ではありませんでした。


『3DUJ-2207』は、 硬化インクジェット⽅式で 1,000 万⾊以上のフルカラー造形を実現する 3D プリンタで
UV
あり、⼀般的な⽯膏⽅式に⽐べて約 2 倍の⾼精細な⾊表現を実現します。本製品は⼩型設計で、本体を分解する
ことなくエレベーターを使って搬⼊できる上、設置⾯積が狭く静⾳設計で脱臭機を備えているため※2、オフィス
環境への設置に最適です。
例えば、各メーカーでは開発中の新製品を試作する際、形状はもちろんのこと、⾊彩のイメージも素早く形に
できる環境が求められます。当社の『3DUJ-2207』であれば、フルカラーでの出⼒ができるため、着⾊の⼿間を
省いた試作品をオフィスですばやく造形し、内製化することが可能です。また、外部に発注する必要が無いこと
から、新製品や設計・技術情報の漏洩リスクを低減できます。
さらに、1,000 万⾊の⾼画質・⾼精細な造形で、フィギュアやおもちゃのグッズデザインをはじめ、建築模型、
家電製品など、⼯業デザインのわずかな⾊の違いにより印象を左右させる精密な試作品を求められる分野でも、
ご活⽤いただけます。

当社の 3D プリンタは、2D の⾼画質産業⽤インクジェットプリンタ開発で培ってきた技術を活かし、1,000 万
⾊以上のフルカラー造形を実現し、⼿作業では⾊付けが難しかった複雑な形状に対しても、フルカラーで造形が
でき、豊かな⾊彩表現が可能です。このたび発表した『3DUJ-2207』は、当社の UV 硬化インクジェット⽅式 3D
プリンタの上位機種『3DUJ-553』と同等の⾊数および造形精度を発揮します。また⾼い性能を維持する⼀⽅で、
造形領域を『3DUJ-553』の W:508mm x D:508mm x H:305mm から W:203mm x D:203mm x H:76mm へと縮⼩
したほか、徹底した⼩型化設計により、本体価格を『3DUJ-553』に⽐べて約 1/5 となるお求めやすい価格を実現
しました。このように、⼩型化を実現し、1,000 万⾊以上のフルカラーでの本格的なプリント 造形が可能な
・ 『3DUJ-
2207』は、今まで⾼精細フルカラー3D プリンタの導⼊をあきらめていたお客様にも、積極的に導⼊していただ
ける製品です。


ミマキエンジニアリングでは、この『3DUJ-2207』を、メーカーを中⼼に教育、建築、医療、デザインオフィ
スなどでの試作品や模型の制作⽤途に加え、⼩サイズ・⼩ロット造形が求められるフィギュアや各種グッズなど
の最終製品の制作⽤途で、需要開拓を進めてまいります。


※1 第三者の調査結果に基づく当社推計
※2 脱臭機はオプション(別売)となります




◎ 概要
・⾼精細・お求めやすい価格・省スペース
・3DUJ-553 と同等の⾊数および造形精度を発揮
・お求めやすい価格帯を実現したことで⾼精細フルカラー3D プリンタの導⼊が現実的に
・エレベーターに乗せて⾼層階に搬⼊可能(分解搬⼊が不要)な省スペースマシン
・静⾳設計かつ脱臭機の搭載(オプション)によりオフィス環境にも設置可能
・造形品はオーバーコートや⽳あけによるネジの取り付けといった後加⼯が可能


◎ 販売予定価格 3,480,000 円(税別)
◎ 販売開始 2021 年 1 ⽉(予定)
◎ 販売予定台数 300 台/年(全世界)
◎ Formnext 2020 バーチャル展⽰会
世界中の 3D プリンタが集まる欧州最⼤の 3D プリンティング技術展⽰会へ、
『3DUJ-2207』をバーチャル出展いたします。
【会 期】 2020 年 11 ⽉ 10 ⽇(⽕)〜13 ⽇(⾦)
【開催地】 オンライン(開催地:ドイツ)
【URL】 https://formnext.mesago.com/events/en.html


◎ 主な特⻑
1.⾼発⾊なフルカラー造形
カラーインク(C,M,Y,K,ホワイト,クリア)で造形・着⾊することで Japan Color に対して 89%の⾊域をカバーしてい
ます。⼀般的な⽯膏⽅式の 3D プリンタでは表⾯に粉体(⽯膏)が出るため⽩っぽい発⾊になりますが、UV 硬化イン
クジェット⽅式の『3DUJ-2207』では、透明度の⾼いカラーインクで造形するため美しい⾊彩表現を実現します。





■UV 硬化インクジェット⽅式(3DUJ-2207) ■⽯膏⽅式




インク本来の美しい発色を 表面に粉体(石膏)が出る
実現 ため、白っぽい発色になる




3DUJ-2207 石膏方式
(高さ 100mm) (高さ 100mm)



デザイン:ELEAZAR CARMELI 様




2.フルカラーインク×クリアインクで、デザインをもっと⾃由に。
クリアインクを⽤いた透明表現はもちろん、クリアインクとカラーインクを同時に使⽤することで、半透明のカラー表
現が可能です。カラーインクとクリアインクを組み合わせることで、デザインの可能性が⼤きく広がります。




左図デザイン:福井信明 様



3.Mimaki 技術を結集。精巧な造形表現

2D プリントで培った⾼い着弾精度
⾼画質が求められる産業⽤インクジェットプリンタ開発で培ってきた、当社独⾃の波形コントロール技術と⾼精度な
インク吐出技術により、狙った場所に正確にインクを着弾させます。この⾼い着弾精度により、ディテールまでこだわ
った精巧な造形を実現します。

五重の塔
⾼さ 170mm
(5 円硬貨は造形物ではありません)




4.粒状感の少ない造形へ導くバリアブルドット機能
⼀度に 3 つのドットサイズにインクを打ち分けるバリアブルドット機能を搭載し、常に最適なドロップサイズで造形
します。これにより、粒状感の少ない美しいグラデーション表現や⾼精度なフルカラー造形を可能にします。




5.オーバーコート・⽳あけも可能。優れた後加⼯性
インクは、アクリル系樹脂を使⽤し、ABS 樹脂同等の強度を実現しているため、ドリル等を使⽤した⽳あけやネジの取
り付けが可能です。また、オーバーコートも使⽤できるため、最終製品としてより美しく仕上げることが可能です。





■オーバーコート使⽤時のイメージ




オーバーコートを使⽤することで、
表⾯をなめらかに仕上げ、
耐候性もアップします。




■ネジの取り付けイメージ




ネジを固定した状態で、5 ㎏の引っ張る⼒を
加えても耐えられる強度を備えています




6.造りやすさを追求したユーザビリティ

⽔に溶けるサポート材。⼿間なく、美しい仕上がりへ
造形の過程で必要となるサポート材には、⽔溶性のサポート材インクを採⽤。⽔に浸けることでサポート材を除去でき、
削り取る必要がありません。繊細なデザインも造形物を破損することなく簡単にサポート材を除去できます。


■サポート材除去の様⼦
■サポート材除去後の造形物

⽔に浸けて
サポート材除去スタート




ドラゴンと抱える球体の間のサポート材を除去することで、
3 時間ほどで
ドラゴンと球体の間に隙間ができ、球体を回転させられるデザインも可
除去完了!
能に

(サポート材の除去時間は、造形物の⼤きさや形状等の条件により異なり
ます)


◎製品仕様

項 ⽬ 3DUJ-2207
造形⽅式 UV 硬化インクジェット⽅式
表現可能⾊数 フルカラー1,000 万⾊以上
プリントヘッド オンデマンドピエゾヘッド(2 ヘッドインライン)
インク 種類/⾊ モデル材インク MH-100(C,M,Y,K,ホワイト,クリア)
サポート材インク SW-100

供給形態 1L ボトル
造形領域(W×D×H) 203mm×203mm×76mm(サポート材を含む) ㎏以下※3
・5
UV 装置 UVLED システム
3D データフォーマット STL、OBJ、VRML、PLY、3MF
レイアウトソフト「Mimaki 3D Link」
ソフトウェア(標準添付)
ドライバソフト「Mimaki Printer Driver」
インターフェイス Ethernet 1000 BASE-T
待機時:55dB 以下(FAST-A, 前後左右 1m)
騒⾳
動作連続⾳:65dB 以下 / 動作不連続⾳:70dB 以下
単相(AC100〜120V/220〜240V, ±10%, 50/60Hz ±1Hz)
電源仕様
×1 本
VCCI-classA, FCC ClassA, UL62368-1,
適合規格 CE マーキング (EMC 指令、低電圧指令、機械指令)
CB 認証、RoHS 対応、Reach 対応、EAC、RCM
本体外形⼨法(W×D×H) W:1,355mm × D:1,290mm × H:856mm※4
重量 本体 140kg


※3 最⼤造形サイズは、造形可能なエリア内かつ最⼤重量以下である必要があります
※4 専⽤台・脱臭機はオプション(別売)となります
※5 記載の仕様、デザイン、⼨法などは、技術改善等により予告なく変更する場合があります

株式会社ミマキエンジニアリングについて
ミマキエンジニアリングは、産業用インクジェットプリンタ、カッティングプロッタ、3D プリンタおよびそのイ
ンク、ソフトウェアの開発・製造・販売・保守を行っています。サイングラフィックス、インダストリアルプロ
ダクツ、テキスタイルアパレルの市場に向け、プリント⼯程のトータルソリューションを提供することにより、
お客様に常に「新しさと違い」をお届けするイノベーターを⽬指しています。
企業・IR サイト: https://ir.mimaki.com/
製品サイト: https://japan.mimaki.com/
お問い合わせ先

◎報道関係者様からのお問い合わせ先 ◎⼀般のお客様からのお問い合わせ先
株式会社ミマキエンジニアリング WEB サイト問い合わせフォームより
経営企画本部 IR 広報部広報グループ お問い合わせください。
⻑野県東御市滋野⼄ 1628‐1 https://japan.mimaki.com/inquiry/3dprinter/
TEL:0268-80-0078 / FAX:0268-80-0041
MAIL: press@mimaki.com


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