世界初、セルロースナノファイバーを使用した振動板の開発に成功 2016年より商品化し、車載スピーカーや自社ブランド製品等に採用

平成 27 年 11 月5日
各 位
会 社 名 オンキヨー株式会社(コード 6628)
代表者名 代表取締役社長 大朏宗徳
問合せ先 代表取締役副社長 中野宏
TEL:06-6226-7343

世界初、セルロースナノファイバーを使用した振動板の開発に成功
~ 2016 年より商品化し、車載スピーカーや自社ブランド製品等に採用 ~

当社は、振動板の主原料である木材パルプを構成する繊維をナノレベル(1mm の百万分の一)まで細かく
することで生まれた最先端のバイオマス素材「ピュアセルロースナノファイバー(以下「CNF」といいます)

を使用した振動板の開発に世界で初めて成功※しました。当社グループは低炭素社会、循環型社会の構築を
目指し、バイオマス素材として潤沢な木材から作られた「CNF」振動板を使用し、今後車載スピーカーや自
社ブランド製品等への商品化を行い、地球環境の保全に努めてまいります。




開発に成功した CNF 採用振動板


当社グループは、長年にわたり培ったアナログ技術を基盤に先進的なデジタル技術にも迅速に対応し、革新
的なホームシアターやオーディオ製品を開発しています。特にスピーカー分野においては、振動板の素材開
発から業務用スピーカーおよび民生用のスピーカー完成品まで、自社で独自開発している世界でも数少ない
オーディオメーカーです。その高いスピーカー技術は自社ブランド製品にはもちろん、車載用をはじめ TV
や PC 用のスピーカーユニットとして、各社に採用されております。


スピーカーの中でも振動板は空気を振動させて音楽や音声を最終的に再現する極めて重要なパーツであり、
その音声再現能力に加え軽量性と高い剛性を併せ持つことが理想とされています。この度当社は、鉄の5分
の1の質量でありながら、鉄の5倍の強度を実現した「夢の新素材」ともいわれる最先端のバイオマス素材
「CNF」をパルプに混抄することで、更なる音質の向上を実現し、強さやしなやかさと軽さを両立したスピ
ーカー振動板の開発に成功いたしました。スピーカー振動板の物性値で重要なヤング率は2倍に向上し、高
域再生帯域は拡大致しました。


今後当社は、この「CNF」振動板を採用したスピーカーを商品化し、今後更に省エネが要求される車載スピ
ーカーを中心とした OEM 製品や自社ブランド製品に 2016 年より採用を目指してまいります。当社は今後と
もあらゆる用途に適したスピーカーの開発や市場開拓を行い、B2B 事業および AV 事業の拡大と業績向上を
目指してまいります。
※当社調べ



■本件に関するお問合せ先

オンキヨー株式会社 総務人事部 広報/IR 担当 辻

〒541-0041 大阪府大阪市中央区北浜 2-2-22 TEL:06-6226-7343

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