日本電産がEV用インホイールモータの試作品を開発

2019 年 3 月 5 日
各 位
会 社 名 日本電産株式会社
代表者名 代表取締役会長 永守 重信
取 引 所 東証一部(6594)
所 在 地 京都市南区久世殿城町 338
問合せ先 広報宣伝部長 生島 志朗
電 話 (075)935-6150



日本電産が EV 用インホイールモータの試作品を開発


日本電産株式会社(以下、当社)は、電気自動車(以下、EV)用トラクションモータとしてインホイ
ールモータの試作品を開発いたしました。




トラクションモータは、EV において駆動力を発生させる中核部品です。現在の EV は、車台に搭載し
たモータからシャフトを介して駆動力を伝達する方式が主流ですが、インホイールモータは駆動輪のホ
イールの中に小型化したモータを搭載するものです。トランスミッションやドライブシャフト等による
摩擦抵抗がないため、高効率となり小型・軽量化が期待できるほか、駆動輪毎の独立制御による TCS(ト
ラクションコントロールシステム)や ESC(横滑り防止装置)の性能向上が期待できます。


今回の試作品は 20 インチのホイールに収まるサイズ、
32kg と小型軽量ながら、 つで 100kW と 1,800cc


クラスのガソリンエンジンに相当する出力を発生し、後輪駆動、前輪駆動、四輪駆動いずれの方式にも対
応が可能です。2019 年 5 月に量産車に搭載される当社のトラクションモータシステム E-Axle(*)の技術を
応用・発展させたもので、2023 年頃の量産を目指しています。


昨今、CO₂による地球温暖化や排気ガスによる大気汚染など世界規模の環境・エネルギー問題が高まっ
ており、自動車メーカー各社の電動化対応が加速しています。当社は、HDD 用スピンドルモータをはじ
めとする超小型モータの磁気回路設計技術や、E-Axle にて培ったトラクション用モータシステムの開発
技術を活かし、低炭素社会の実現に貢献していきます。


350mm




180mm
400mm


出力 100kW
トルク 1,570Nm
動作電圧 240V
減速比 1:6
重量 32kg
最高回転数 7,500rpm
冷却方式 油冷式
モータ、減速機を一体化した(インバータ別)油冷式トラクションユニット(ギ
アリダクション方式)。HDD 用スピンドルモータをはじめとする超小型モータ
特徴
の磁気回路設計技術や、E-Axle 開発にて培ったトラクション用モータシステム開
発技術を応用。


(*)2018 年 12 月 10 日プレスリリース(参考)
日本電産のトラクションモータシステム「E-Axle」が量産車に初採用
https://www.nidec.com/ja-JP/product/news/2018/news1210-01/




お客様お問い合わせ先:日本電産株式会社 車載事業本部 営業統轄部
TEL:0749-42-6058 FAX:0749-42-7449


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