ケアマネジャーをパネルにした要介護高齢者の医薬品独自調査「CMNRメディカル」第10回調査結果

株式会社インターネットインフィニティー
News (コード番号:6545 東証マザーズ)


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ゲートシティ大崎イーストタワー4 階



2020 年 4 月 1 日



医師「ケアマネとの連携は集患に繋がる」
認知症における意識調査
―ケアマネジャーをパネルにした要介護高齢者の医薬品独自調査『CMNR メディカル』第 10 回―

全国のケアマネジャー9 万人が登録するウェブサイト「ケアマネジメント・オンライン」
( https://www.caremanagement.jp/ ) 、 全 国 に リ ハ ビ リ 型 デ イ サ ー ビ ス 「 レ コ ー ド ブ ッ ク 」
(https://www.recordbook.jp/)を展開するなど、健康寿命の延伸に向け、様々なヘルスケアサービスを運
営する株式会社インターネットインフィニティー(本社:東京都品川区、代表取締役社長:別宮 圭一)は、株式
会社マクロミル(本社:東京都港区、代表執行役社長 グローバル CEO:スコット・アーンスト)の出資先であり、
医療分野におけるマーケティングリサーチを実施する株式会社マクロミルケアネット(本社:東京都港区、代表取締
役社長:徳田茂二)と合同で、医師とケアマネジャーをパネルにした要介護高齢者の医薬品独自調査サービス
『CMNR メディカル』第 10 回調査(認知症における意識調査)を実施しました。



■調査概要
調査名:CMNR メディカル(第 10 回) 「認知症における意識調査」
期間:2020 年 2 月 27 日~2020 年 3 月 2 日
調査パネル:「ケアマネジメント・オンライン」に登録する会員ケアマネジャー、
「ケアネット・ドットコム」に登録する医師(認知症専門医・非専門医)
調査サンプル数:ケアマネジャー 508 名、医師 220 名
調査方法:WEB アンケート



■調査結果(サマリー)
日本では高齢化が進行しており、今後国民の医療や介護の需要がさらに増加することが見込まれます。これを受けて推
進されている地域包括ケアシステム構築の一環として、医療介護連携を進める動きが広まっています。今回は、医療と介
護の連携がうまくいかないと早期発見・治療が難しい疾患の一例として認知症を取り上げ、医療側と介護側の意識の違
いを調査しました。


実際に医療介護連携ができているかという質問に対して「できている」と回答したのは医師が 4 割、ケアマネジャーが 3 割
で、連携はまだ充分には進んでいないようでした。また「認知症の早期発見が重要である」と回答した医師は約 8 割、ケア
マネジャーは約 9 割でした。利用者の普段の生活をみているケアマネジャーは認知症の症状に気が付きやすいため、医療
と連携ができていると早期治療につなげやすいといえます。実際に医療介護連携ができていると回答した医師には「連携は
集患に役立つ」と答える傾向が見られ、患者を医療につなげることができているようでした。


介護面の課題として、認知症になると症状や薬の影響で転びやすくなるため、怪我をしたり、最悪の場合寝たきりになった
りするリスクがあります。「認知症患者さんの転倒予防にはどのようなことが大切か」 という質問に対しては医師、ケアマネジ
ャーともに「転倒の原因となりうる薬剤の見直し」、「環境の調整」、「動きづらさの改善」などの回答が多くみられました。医
療の面では、抗認知症薬を今後積極的に使いたいかという質問に対しては医師の約 8 割、 ケアマネジャーの約 6 割が
肯定的な回答をしていました。


1)"地域包括ケアシステム".1.地域包括ケアシステムの実現へ向けて.厚生労働省.
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/chiiki-
houkatsu/ ,(参照 2020-3-25)



■調査結果


Q. 先生/あなたは、現状、認知症患者について医療と介護の連携が、出来ているとお考えでしょうか。
先生/あなたのお考えに近いものを 1 つお知らせください。
「現状、認知症患者について医療と介護の連携ができているとお考えでしょうか」という質問に対し、医師で「充分に医療
介護連携ができている」と答えたのは 7.3%、「やや連携できている」と答えたのは 33.6%で、連携ができていると答えた医
師は約 4 割でした。同じ質問に対し、ケアマネジャーで「充分に医療介護連携ができている」と答えたのは 4.1%、「やや連
携できている」と答えたのは 26.5%で、連携ができていると答えたケアマネジャーは約 3 割でした。 現時点では、まだ連携
が充分に進んでいるとは言えないようです。


Q. 先生/あなたは、認知症予防にとって、早期発見は、どの程度重要であるとお考えでしょうか。
先生/あなたのお考えに近いものを 1 つお知らせください。




「認知症予防にとって、早期発見はどの程度重要であるとお考えでしょうか」という質問に対し、医師で「非常に重要である」
と答えたのは 47.7%、「やや重要である」と答えたのは 33.6%で、約 8 割の医師が早期発見は重要であると認識してい
ることが分かりました。同じ質問に対して、ケアマネジャーで「非常に重要である」と答えたのは 70.4%、 「やや重要である」
と答えたのは 23.9%で、約 9 割のケアマネが早期発見は重要であると認識していることが分かりました。先の結果と合わ
せると、医師・ケアマネジャーともに早期発見の重要性は認識しているものの、そこから早期治療につなげるための連携が
充分でないということがうかがえます


Q. 先生/あなたは、現状、認知症患者について医療と介護の連携が、出来ているとお考えでしょうか。
先生/あなたのお考えに近いものを 1 つお知らせください。
Q. 先生は、先生が所属するの医療施設の集患のために、ケアマネージャーと連携することがどの程度
役に立つとお考えでしょうか。先生のお考えに近いものを 1 つお知らせください。
「充分に医療介護連携ができている」と答えた医師のうち、「集患のために、ケアマネジャーと連携することがどの程度役に
立つとお考えでしょうか」という質問に対して「非常に役に立つ」と答えたのは 42.2%、「やや役に立つ」と答えたのは
44.4%でした。
一方で、「あまり医療連携はできていない」と答えた医師のうち、「集患のために、ケアマネジャーと連携することがどの程度
役に立つとお考えでしょうか」という質問に対して「非常に役に立つ」と答えたのは 22.3%、「やや役に立つ」と答えたのは
40.8%でした。医療と介護が連携することで、認知症への早期介入がしやすくなると考えられます。


Q. 先生/あなたは、認知症患者さんの転倒予防には、どのようなことが大切だとお考えでしょうか。
あてはまるものをすべてお知らせください。
「認知症患者さんの転倒予防には、どのようなことが大切だとお考えでしょうか」という質問に対する医師の回答で多かった
ものは「転倒の原因となりうる薬剤の見直し」(59.5%)、 「環境の調整」(58.2%)、「動きづらさの改善」
(49.5%)でした。同じ質問に対するケアマネジャーの回答で多かったものは、「転倒の原因となりうる薬剤の見直し」
(72.1%)、「環境の調整」(71.8%)、 「動きづらさの改善」(48.4%)、「BPSD の緩和」(48.2%)、
「認知機能の維持」(43.4%)、「望ましい行動への誘導」(40.8%)でした。


Q. 先生/あなたは、今後(も)、抗認知症薬を積極的に使いたいとお考えでしょうか。
先生/あなたのお考えに近いものを 1 つお知らせください。
「今後(も)、抗認知症薬を積極的に使いたいとお考えでしょうか」という質問に対して、医師で「非常にそう思う」と回答
したのは 37.3%、「ややそう思う」と回答したのは 40.9%で、約 8 割の医師が抗認知症薬の使用に前向きであることが
分かりました。同じ質問に対して、ケアマネジャーで「非常にそう思う」と回答したのは 27.7%、「ややそう思う」と回答したの
は 34.8%で、約 6 割のケアマネジャーが抗認知症薬の使用に前向きであることが分かりました。


これらの結果から、医師・ケアマネジャーともに認知症の早期発見が重要であると考えているものの、連携はまだ十分には
進んでいないということが分かりました。認知症の早期発見・早期治療のためにも、医療と介護の連携を進めていくことが望
まれます。




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