最適自動施工「PPTシステム」が 国土交通省NETISの準推奨技術に選定

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2022 年 7 月 20 日
株式会社技研製作所



最適自動施工「PPT システムⓇ」が
国土交通省 NETIS の準推奨技術に選定
~地盤情報推定から圧入まで自動化。普及を強力に後押し~

株式会社技研製作所(本社:高知市、代表取締役社長:森部慎之助)が開発した「PPT システムⓇ」
が、NETIS(新技術情報提供システム)※1 登録技術の事後評価を経て、公共工事等の技術水準を高め
る画期的、かつ今後さらなる発展が期待できる新技術として「令和4年度 準推奨技術」に選定されま
した。(登録番号:SK-170006-VE)
「PPT システムⓇ」は、当社が製造販売する杭圧入引抜機「サイレントパイラーⓇ」F シリーズに
搭載することで、地盤情報の推定、さらには圧入条件設定から圧入の実行まで自動化する ICT 技術
です。これまで不可能とされてきた「地下の可視化」に加え、オペレータの習熟度に依存しない最適
施工を実現する「PPT システムⓇ」は、現場の生産性を革新します。
NETIS 準推奨技術は、通常の NETIS 登録技術よりも、工事成績評定※2 や総合評価方式※3 における
加点数がアップします。人材不足、生産性の低迷を背景に ICT 活用工事が推進される中、本選定は
「PPT システムⓇ」の普及を強力に後押しします。


※1 国や地方自治体が発注する公共工事等において、民間事業者等が開発した新技術を誰もが検索でき、
利用できるように整備されたデータベース。国土交通省が 1998 年に運用を開始しました。
※2 公共工事の完工後、発注者が工事の出来ばえや技術提案等を採点する、施工者の成績表。高得点であるほど、
その後の入札時に有利になります。
※3 公共工事の入札で、価格だけではなく、技術提案等の施工者の能力も含めて評価する落札方式。




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■「PPT システム 」
推定した地盤データを記録する「PPTSⓇ 地盤情報推定」と施工を自動化する「PPTSⓇ 自動運転」
の 2 機能に分けて、それぞれ製品化し、販売中です。


■「PPTSⓇ 地盤情報推定」
圧入中に自動取得できるデータ(圧入力、トルク、速度、時間、深度)を解析することで、土質
や換算N値(地盤強度)などの地盤情報を推定します。従来は事前の地盤調査や施工状態の観察を
基にオペレータが想像、推測していましたが、本機能は自動取得したデータから地盤情報を客観的
に推定。情報は圧入機に装備した端末が記録、保存し、結果票を作成、表示します。

【設計条件と比較しながら施工管理可能】
圧入する1本1本の杭から取得した地盤情報はその場で確認
可能。設計条件と比較しながら施工管理ができます。

【設計変更の判断が容易】
想定外の地盤条件に遭遇した際の設計、工法変更の判断をよ
り客観的に行えます。

【施工実績の品質証明】
記録、保存された全数の根入れ長、打ち止め管理データは信
頼できる品質証明となるため、現場立ち会い、完成検査の省力
化、簡素化が図れます。


■「PPTSⓇ 自動運転」
圧入中に自動取得できるデータから、圧入・引抜速度
や圧入 引抜ストロークなどの圧入条件をリアルタイム

で最適化し、自動圧入する機能です。従来は、事前の地
盤調査や施工状態の観察を基にオペレータが圧入条件
を手動で設定しており、土質や N 値が変化するたびに
設定変更が求められました。本機能によりオペレータに
よる設定変更の違いや操作のタイムラグがなくなり、誰
が行っても最適施工を実現できます。

【施工時間の短縮】
常に圧入条件が最適化されるため、施工速度を向上
できます。当社の実証では手動運転に比べて圧入時間
を約 30%短縮できました。工期短縮により、CO2 排
出量の削減など環境負荷の軽減にも寄与します。

【人材不足に対応】
自動で熟練オペレータと同等以上の施工を実現するため、人材不足への対応、教育期間の短縮が
可能です。




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【圧入機の長寿命化】
常に最適化された状態で施工するため、杭や圧入機への過度な負担を防
ぐことができます。


■NETIS 準推奨技術に選定
各地方整備局の技術事務所による審査を経て NETIS に登録された技術の
うち、実際に直轄工事等で活用され、新技術活用評価会議で効果が審査され
たものは「事後評価実施済み技術」とされます。その中で、新技術活用シス
テム検討会議により特に優れた技術と認められたものが、有用な新技術とし
て「準推奨技術」に選定されます。


■今後の期待
夜、部材をセットしておけば朝には完成している。当社グループが描く圧
入工事における理想の自動運転のイメージはこうです。
人手不足が課題となっている日本の建設業界に省人化、省力化の解決策を提
示する「PPT システムⓇ」は多くの需要を見込んでいます。また、誰が行っても最適施工を実現する本技
術は、海外での圧入技術の普及を大きく後押しし、当社グループのグローバル展開をより一層加速させる
ものです。


■「PPT システムⓇ」対応機種(2022 年7月現在)




※ ウォータージェット併用圧入には適用できません。
※ 鋼管杭での「PPTSⓇ 地盤情報推定」には追加データの取得が必要です。
※ 対応機種の詳細につきましてはお問い合わせください。


国土交通省の報道発表資料
https://www.mlit.go.jp/report/press/kanbo08_hh_000894.html




■技研グループ概要
「圧入原理」を世界に先駆け実用化した杭圧入引抜機「サイレントパイラー Ⓡ 」を製造開発し、
その優位性を生かしたソリューションを提案・実践しています。無振動・無騒音、省スペース・
仮設レス、地震や津波、洪水に耐える粘り強いインフラの急速構築――。圧入技術が提供するオンリー
ワンの価値は、世界の建設課題の解決や国土防災に貢献しており、採用実績は 40 以上の国と地域に
広がっています。




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【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社技研製作所
高知本社/高知県高知市布師田 3948 番地 1
TEL:088-846-6783(平日 8:00~17:00) 広報担当:林
東京本社/東京都江東区有明 3 丁目 7 番 18 号 有明セントラルタワー16 階
TEL:080-3712-7614 広報担当:吉野
E-mail:info_plan@giken.com
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