英語スピーキング力測定システム「PROGOS」を開発

プレスリリース
2020 年 6 月 17 日
株式会社レアジョブ



AI を活用した採点自動化で語学試験を変革

英語スピーキング力測定システム「PROGOS」を開発
国際標準規格 CEFR で企業のグローバル人材スキルに新たなモノサシを
3 年以内に年間のべ 100 万人受験へ


英語関連事業を運営する株式会社レアジョブ(以下、レアジョブ)では、英語スピーキング力測定システム
「PROGOS」を開発いたしました。同時に、本システムを活用した英語スピーキングテスト「レアジョブ・
スピーキングテスト powered by PROGOS」のサービス提供を個人、法人向けに開始いたします。




(左)受験の様子
(右)「レアジョブ・スピーキングテスト powered by PROGOS」テスト結果シートイメージ
■開発の背景
近年、日本企業におけるグローバルなビジネス展開は、持続的成長の実現に向けて重要な企業活動の一つと
なっています。
また、ウィズコロナ時代の到来は、ビジネスシーンにおける ICT 導入を大きく加速させました。リモート
ワークの普及やジョブ型人材の登用により、従来以上にプロセスよりもアウトプットや成果を重視する傾向
が今後さらに強まっていくと考えられます。また、海外渡航を含め Face to Face のコミュニケーションが難
しくなり、リモートによる外国人スタッフとの協働やマネジメントが求められることも想定されます。こうし
た社会情勢から、海外出張や海外駐在に限らずビジネスシーンでの英語活用が必要となり、従来以上に「英語
でビジネスができ、成果を出せる」ことが重視される傾向が、今後さらに高まっていくと見込まれます。
しかし、多くの日本企業がグローバルなビジネス展開を推進できる人材の採用と育成を経営課題と認識
しながらも、実践の手立てを模索しているのが実情です。英語研修を実施しても英語のスピーキング力を定
量的に測定する指標が定まっておらず、経験や感覚など定性的に判断せざるを得ないからです。当社が実施
した顧客企業の研修動向調査*からも「英語研修を実施しても明確なゴール設定ができない」とのお声を多
くいただきました。また、既存の語学試験を導入している企業においては、試験の結果をどのように研修に
活かしていいのかわからない、というお声もいただきました。
このように、グローバルビジネスにおける英語活用と成果創出に向けて、英語スピーキング力の測定・評
価・改善方法の提示を一気通貫したサイクルとして回すことが強く望まれていると考えられます。


■課題の解決に向けて
企業を取り巻く状況とニーズを解決するべく、レアジョブでは 2 つの方針を打ち立てました。


・英語スピーキング力を定量的に測定できる指標を定め、普及させる
・上記の指標を運用できる実践的なツールを提供する


これらを並行して推進することで、英語スピーキング力の適正測定、ビジネススキルとしての可視化・客
観化・共通認識化を目指していきます。
今回開発した PROGOS のベースとなる指標が、外国語のコミュニケーション能力を表す指標・国際標準
規格の CEFR(セファール)です。ケンブリッジ大学英語検定機構や英国文化振興会(British Council)な
どが展開する試験も CEFR に準拠しており、信頼性の高い指標として世界的に普及しています。当社でも
「スマートメソッド®コース」などのサービスにおいて採用しており、グローバル標準に適応する指標とし
て、PROGOS にも採用いたしました。
また、質の高いスピーキングテストを速く、手軽に、リーズナブルに、大勢の方に提供できる基盤を構築
するため、音声認識や自然言語処理をはじめとする AI 技術を用いて“採点自動化”を行いました。AI エンジ
ンの開発からデータ連携 API までの技術開発を自社で完結したことで、顧客や市場のニーズに迅速に対応
し、データを活用したサービス体験の向上へつなげていくことが可能になります。加えて、測定した英語ス
ピーキング力に合わせて、個々の学習者が、どのように取り組めば、英語スピーキング力を改善できるのか
というフィードバックも提供しています。


たとえば体重組成計で健康管理をするように、学習者が自分の英語スピーキング力を定期的に測り、誰に
でもわかる共通基準で実力を把握し、効率的に能力を高めていく。このように自分のスキルをマネージして
いくことが、これからのビジネスパーソンには重要となるでしょう。PROGOS は自律的に英語スピーキン
グ力向上をサポートするツールとして、活用していただけるシステムと言えます。
■PROGOS について https://info.progos.ai/
概要 英語スピーキング力測定システム
コンテンツ ビジネス英会話テスト
テスト形式 自動音声・スクリーンの問題表示に従い解答
試験時間 約 20 分
受験方法 個別受験(マイク・スピーカー機能のあるパソコン)
総合評価:CEFR 準拠(CEFR-J)レベル、
評価形式
指標別評価:CEFR が定義する 6 つの発話の質による評価項目に分けた評価
採点方法 AI による自動採点、採点官による手動採点


(名称の由来)
PROGOS=Progress(進捗/成果)+Diagnostic(診断)


■PROGOS の特長
①CEFR に準拠したテスト問題により、定量的なレベル判定が可能
②学習のアドバイスを前提としたテスト&フィードバック
③自動採点により、短時間で結果の確認が可能




<テスト設計・採点品質の保持に向け、CEFR 研究・テスト理論の第一人者が監修>


日本における CEFR 研究の第一人者
東京外国語大学 総合国際学研究院 教授
投野 由紀夫氏
・CEFR-J プロジェクト代表
・NHK ラジオ「基礎英語 3」講師
・NHK 教育テレビ「100 語でスタート!英会話」講師




日本における英語テスト理論の第一人者
東京外国語大学 総合国際学研究院 教授
根岸 雅史氏
さまざまな大規模言語テストの開発および国の英語力調査に参加。 CEFR-J 研究プロジェクトを
投野氏とともに牽引し、特に CEFR-J ベースの言語テストを開発中
■PROGOS の提供、今後の展望について
PROGOS テストサービスの第一弾として、「レアジョブ・スピーキングテスト powered by PROGOS」
を、個人・法人向けに同時にリリースいたします。国内最大級のオンライン英会話サービスを提供している
事業者として、スピーキング力の測定から詳細な学習アドバイスに結びつけ、より効果的な英語学習の実践
と促進が可能になります。For Learning、すなわち学習のためのテストという位置づけで、学習者が
PROGOS テストの結果から次に何をどう学習すればよいか、具体的なアドバイスをフィードバックシート
として提供しています。価格は以下のとおりです。


自動採点β版(個人向け):500 円(税別)
手動採点版(法人向け):2,980 円(税別)


今後、PROGOS は「3 年後には年間のべ 100 万人受験を実現するサービス」として、普及・定着を目指し
てまいります。さらに、将来的には PROGOS 単体での他社にシステム提供することも視野に入れておりま
す。レアジョブが培ってきた英語関連事業における教育的な知見、高い技術開発を実現できるアセットを通
して、社会課題の解決ともに、語学試験市場に新たな価値を提案してまいります。
・「レアジョブ・スピーキングテスト powered by PROGOS」サービスサイト
個人向けサービス https://www.rarejob.com/experiences/speakingtest_progos/
法人向けサービス https://www.rarejob.com/corporate/speakingtest_progos/



*「企業のグローバル人材育成に関する動向調査」(2020 年 2 月発表)より
設問「現在の英語研修全般(当社サービス含む)に関して課題や悩み(複数回答)」に対し、“研修のゴー
ル設定がない”の回答が 48%だった


【株式会社レアジョブについて】
所在地:東京都渋谷区神宮前 6-27-8 京セラ原宿ビル 2F
代表者:代表取締役社長 中村 岳
U R L :https://www.rarejob.co.jp/
事業内容:英語関連事業
上場取引所:東京証券取引所マザーズ市場(2014 年に上場)
レアジョブでは、グループビジョン“Chances for everyone, everywhere.”に基づき「グローバルに
人々が活躍する基盤を作る」ことを目指しています。サービスミッションには「日本人 1,000 万人を
英語が話せるようにする。」を掲げ、マンツーマンのオンライン英会話サービス「レアジョブ英会
話」を中心に事業を展開しています。ビジョン・ミッションの実現に向け、EdTech 企業のリーディ
ングカンパニーとして、国内のみならず事業のグローバル展開を推進してまいります。


■イメージムービー:レアジョブが描く少しだけ未来の風景
https://youtu.be/6HWoKierAYs


■サービス関連情報
・累計無料登録ユーザー数: 80 万人以上※
・累計導入法人企業数: 2,300 社以上
・累計導入教育機関数: 280 校以上
※ユーザー数は、当社の英語サービスすべてのユーザー数を記載


■提供サービス
・個人向けオンライン英会話サービス「レアジョブ英会話」
・「レアジョブ英会話」法人向けサービス
・教育機関向け英語教育サービス(株式会社エンビジョン)
・英語を手段にチャンスをつかむためのメディア「RareJob English Lab」
・英語の価値を見つけるプロジェクト「WHY ENGLISH」


【本プレスリリースに関するお問い合わせ】
株式会社レアジョブ 広報 荒川、水口
メール:press@rarejob.co.jp TEL:03-5468-7401/FAX:03-5468-7402

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