液状化判定のための土質サンプラー「とるねーどくん」を特許出願

PRESS
RELEASE

2015 年 9 月 16 日
地盤ネットホールディングス株式会社


地盤ネット、液状化判定のための土質サンプラー
「とるねーどくん TM」を特許出願
~従来の土質サンプラー特有の課題を解決し、液状化判定に最適化~

戸建て住宅の地盤調査・解析・補償サービスを提供する地盤ネットホールディングス株式会社(本
社:東京都中央区、代表:山本 強、以下地盤ネット HD)の子会社、地盤ネット株式会社(以下地盤ネ
ット)は、戸建て用地向けの地盤調査、スウェーデン式サウンディング試験(以下 SWS 試験)※1に用
いる土質サンプラー「とるねーどくん TM」について特許庁に特許出願を行いました。
液状化判定は実際の土質採取に基づくことが望ましいものの、従来の土質を採取する土質サンプラ
ーではいくつかの課題がありました。「とるねーどくん TM」はそれらの課題を解決し、液状化判定のた
めに必要な土質採取を実現しました。
「とるねーどくん TM」により、埋立地のみならず沿岸部・河川沿いの低地など、地震時に液状化被害
が懸念される地域の戸建て住宅において、液状化判定・対策が促進されることが期待されます。

【従来の液状化判定(土質サンプリング)の課題】
・既存の貫入孔※2 にサンプラーを入れて孔の壁面を削るため、崩落した土が混じるケースがある
・表層地盤が固いなど地盤条件によっては、サンプラーが貫入できないケースがある
・操作性や耐久性が低く、採取した土がサンプラーから脱落するなどのケースがある
・地盤調査データからの土質推定のみで、実際には土質サンプリングをおこなっていない
⇒実際の土質採取に基づいた液状化判定をおこなうことが困難だった

【液状化判定のための土質サンプラー「とるねーどくん TM」の特徴】
「とるねーどくん TM」は、土質採取ドリル部とロック付きドリルカバー部の組み合わせによる高い耐
久性と操作性の良さを実現し、従来の土質サンプラーにおける課題を解決しています。
・既存の貫入孔※2ではなく新たな貫入孔にサンプラーを挿入し、採取すべき深度の土を採取できる
・掘削式土質採取ドリルとパイプ状ドリルカバーにより、緩い砂質土・柔らかい粘性土が採取可能
・ドリルカバーとドリル下端部が蓋をするため、貫入時、引抜き時の土の混入や脱落を防止できる
・簡単に地盤中におけるドリルカバーの脱着、ロックが可能であり、操作性に優れている
・シンプルかつ少ないパーツによる機構を採用しているため、壊れにくく耐久性に優れている


液状化判定のための土質サンプラー
土質採取ドリル 「とるねーどくん TM」
土質採取ドリル、ドリルカバー部脱着時
ドリルカバー部
の外観


<報道関係各位からのお問い合わせ先>
地盤ネットホールディングス株式会社 広報担当:加藤未希 (携帯: 070-6637-5923)
Tel: 03-6265-1834 / Fax: 03-6265-1804 / E-mail: press@jibannet.co.jp
※お客様からのお問い合わせ先: 地盤ネット株式会社 Tel: 03-6265-1803
参考資料

【特許出願の概要】
(ア)出願日 平成 27 年 9 月 16 日
(イ)発明の名称 土質サンプラー及び土質サンプリング方法
(ウ)出願人 地盤ネット株式会社


【液状化判定のための土質サンプラー「とるねーどくん TM」概要】


■価格:オープン価格
■発売日:2015 年 9 月 1 日
■サイズ:長さ 300mm, 500mm の2種
■推奨 SWS 試験※1 機:
地盤測定機「グラウンド・プロ」シリーズ
(参考:http://jibannet.co.jp/groundpro/)
■使用方法 測点 1~5 は SWS 試験を行い、
測点 6 で最初予定深度上まで新たな貫入孔を
「とるねーどくん TM」を挿入し土質採取
掘進、


※1 スウェーデン式サウンディング試験(SWS 試験)
地盤調査方法の一つ。鉄の棒(ロッド)の先端に円錐形をねじったようなスクリューポイントを取
り付け、それを地面に垂直に立てて貫入させて調査を行う。1976 年に日本工業規格に制定され、現在
では JIS A1221(2013)として戸建て住宅向けの地盤調査の殆どが本試験によって実施される。
※2 貫入孔
スウェーデン式サウンディング試験によるロッドを引抜いた後の、直径が3cmほどの測定孔。


【地盤ネットホールディングス株式会社概要】
地盤業界が抱える情報格差と生活者の不利益の解消を目指し、「工事を受注しない」という公正中立
な立場で地盤調査データを再解析する「地盤セカンドオピニオン®」を提供。2015 年 1 月より、土地の
災害リスクを診断して採点するレポート「地盤カルテ TM」を WEB 上で無償公開し、利用は 4 万件を超え
た。また、さまざまな地盤情報を地図上で閲覧できる WEB サービス「地盤安心マップ®」も提供。これら
が評価され、ジャパン・レジリエンス・アワード 2015(強靭化大賞)にて「最優秀レジリエンス賞」を
受賞。地盤業界初のテレビ CM 制作をおこなうなど、業界の見える化を推進


会 社 名:地盤ネットホールディングス株式会社
代 表 者:代表取締役 山本 強
本 社 所 在 地:東京都中央区日本橋一丁目 7-9 ダヴィンチ日本橋 179 ビル 2 階
設 立 日:2008 年 6 月 25 日(2014 年 10 月 1 日 持株会社体制に移行)
資 本 金:4 億 9,040 万円(2015 年 3 月 31 日現在)
業 務 内 容:地盤解析サービス、地盤調査サービス、部分転圧工事サービス など
グループ会社:地盤ネット株式会社/JIBANNET ASIA CO.,LTD. /Jibannet Reinsurance Inc.
U R L:http://jiban-holdings.jp

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