新製品の販売開始のお知らせ

各 位 2021 年 11 月 10 日
代表取締役社長 佐藤 亮
TEL 06-6411-1236(代表)



新製品「木割れ最強釘Ⅱ杉対応」の販売開始のお知らせ

釘のリーディングカンパニーである当社は、この度、枠組壁工法用の杉材対応釘を新たに
開発し、性能証明を取得しました。
(証明機関名:ハウスプラス確認検査株式会社)
杉材用性能証明取得は釘業界としては画期的なことであり、初の製品になります。


近年、政策として、国産杉材使用が推奨されています。2018 年には告示基準ならびに技術
基準の解説書である「枠組壁工法建設物設計の手引」「枠組壁工法建築物構造計算指針」に

杉材が追加記載され、この記載により、杉材に釘を使用する場合においても、JIS 適合釘又
は杉材用性能証明取得釘を使用することが義務付けられることになりました。


従来、ツーバイフォー住宅においては、SPF 材(*1)の使用が主流で、SPF 材での組み立て
では JIS 適合釘の CN50、CN65、CN75 及び SPF 材用 CN90 相当性能証明取得釘が使用
されてきました。従来の CN90 相当性能証明取得釘は SPF 材使用での公的機関による耐力
試験をクリアしたものでありますが、杉材用として使用するためには新たに杉材での耐力
基準値を満たす公的機関による耐力試験をクリアしなければならない問題がありました。
杉材は柔らかい特性があり、従来の SPF 材用 CN90 相当性能証明取得釘では耐力基準値を
満たすことができませんでした。
そこで当社は、新たに杉材用 CN90 及び CN75 相当性能証明取得釘開発に着手し、一年
の開発期間を経て、
「木割れ最強釘Ⅱ杉対応」を開発することに成功し、このたび、特許権
を取得しました(*2)。
「木割れ最強釘Ⅱ杉対応」の特徴は、柔らかく釘が抜けやすい杉材に対し、釘の太さを従来
品と同じにして打ち込み易さと割れ難さを併せ持ち、木材への引抜耐力(抜けにくさ)と曲
げ強度を追求したリング形状に特殊加工を施していることです。
その特殊加工技術については、他社の追随を許さない技術に支えられており、SPF 材用
と杉材用とで、釘そのものも、工具の使い分けなども必要なく、ご使用いただくお客様にと
ってもオールマイティな画期的商品といえます。
本製品は、当社の独占販売となっております。


(*1) SPF 材とは、Spruce(トウヒ)と Pine(松)Fir(もみ)の 3 種類を総称した木材の
呼称であり、夫々の頭文字をとって SPF と標記されます。
(*2) 特許番号は、特許第 4521586 号です。


敬 具

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