グリーンファイナンスによる資金調達のお知らせ

2020 年 1 月 31 日
各 位
会社名 リョービ株式会社
代表者名 代表取締役社長 浦上 彰
(コード番号 5851 東証第一部)
問合せ先 執行役員経営企画本部本部長
財務部部長 有廣 弘
(TEL 03-3501-0511)



グリーンファイナンスによる資金調達のお知らせ



リョービ株式会社(本社:広島県府中市、代表取締役社長:浦上 彰)は、このたび、当社及びリョービミラサカ
株式会社(本社:広島県三次市、代表取締役社長:卜部 一人)の工場におけるアルミダイカスト製品製造に係る環
境性能型の設備投資資金をグリーンファイナンス※1にて下記のとおり調達しましたので、お知らせいたします。
なお、製品製造プロセスでの環境改善効果に着目したグリーンローンによる資金調達は、国内初となります。





1 資金調達概要
(1) 契約締結日 2020 年1月 24 日
(2) アレンジャー/エージェント 株式会社三菱UFJ銀行、株式会社三井住友銀行
(3) 借入金額 130 億円
(4) 借入期間 7 年間(2020 年 1 月 31 日~2027 年 1 月 29 日)
(5) 資金使途 アルミダイカスト製品製造に係る環境性能型の設備投資
(6) 貸出人 株式会社三菱UFJ銀行、株式会社三井住友銀行、
株式会社中国銀行、三井住友信託銀行株式会社、
株式会社百十四銀行、株式会社広島銀行、
明治安田生命保険相互会社、第一生命保険株式会社、
日本生命保険相互会社


グリーンローンとしての適格性については、第三者機関である株式会社格付投資情報センター(R&I)より、
「セカ
ンドオピニオン※2」を取得するとともに、グリーンローンの評価については「R&Iグリーンボンドアセスメント※3」
の最上位評価である「GA1」
(資金調達が、環境問題の解決に資する事業に投資される程度が非常に高い)を取得
しています。
なお、グリーンファイナンスフレームワークの策定にあたっては、株式会社三井住友銀行より支援を受けておりま
す。





※1 グリーンファイナンス: 環境課題の解決に資する事業を行うための資金調達方法。またグリーンファイナ
ンスフレームワークとは、グリーンローン及びグリーンボンドで資金調達するためのフレームワークで、グ
リーンローン原則及びグリーンボンド原則に基づき、①調達資金の使途、②プロジェクトの評価と選定のプ
ロセス、③調達資金の管理、④レポーティングについて定めた、グリーンローン及びグリーンボンドで資金
調達するための枠組。
※2 セカンドオピニオン: グリーンファイナンスフレームワークが、グリーンローン原則及びグリーンボンド
原則 2018 等に適合しているかを R&I が確認し提供する意見。
※3 R&I グリーンボンドアセスメント: グリーンローンの調達資金が環境問題の解決に資する事業に投資され
る程度について 5 段階で行う評価。


2 取組意義
本プロジェクトでは、アルミダイカスト製品製造に係る新規設備投資において既存設備対比で環境性能の高い設備
を導入するほか、製造するアルミダイカスト製品は最終製品となる自動車等の軽量化・燃費向上にも貢献し、CO2排
出量の削減を図ります。
さらに、製品原材料となるアルミニウムはリサイクル性にも大変優れており、生産過程または最終製品の再利用に
よる資源循環型社会にも貢献しています。
当社の企業理念である『技術と信頼と挑戦で、健全で活力にみちた企業を築く。』のもとで、企業の持続的な価
値創造とより良い社会の実現をめざし、社会的責任を果たしてまいります。


3 グリーンファイナンスフレームワークの概要
(1)資金使途の概要と SDGs との関連性
資金使途:当社及びリョービミラサカ株式会社へのアルミダイカスト製品製造に係る環境性能型の設備投資


SDGs と最も関連性の
ゴール 左記 SDGs ターゲットと関連する理由
高いターゲットの概要
(7.3)2030 年までに、世界全体のエ ・既存設備対比で環境性能が同等以上の設備を導入
ネルギー効率の改善率を倍増させる。




(9.4)2030 年までに、資源利用効率 ・アルミダイカスト製品の最終製品である自動車の軽量
の向上とクリーン技術及び環境に配 化・燃費向上に貢献
慮した技術・産業プロセスの導入拡大 ・原料のアルミは再溶解することで再利用することが可能
を通じたインフラ改良や産業改善に ・本設備稼働により、新たな技術・素材による新商品開発
より、持続可能性を向上させる。全て を促進
の国々は各国の能力に応じた取組を ・自動化・省力化ニーズに対応した新商品・サービスの提
行う。 供
(12.5)2030 年までに、廃棄物の発生 ・当社アルミダイカスト製品は、二次合金を 100%使用して
防止、削減、再生利用及び再利用によ いるとともに、製品自体のリサイクル性も極めて高い
り、廃棄物の発生を大幅に削減する。





(13.3) 気候変動の緩和、適応、影響 ・既存設備対比で環境性能が同等以上の設備を導入
軽減及び早期警戒に関する教育、啓 ・当社ホームページにおいて、CO2 排出量や環境改善効果
発、人的能力及び制度機能を改善す を開示し、社員を含めたステークホルダー向け情報発信
る。 ・当社アルミダイカスト製品は、二次合金を 100%使用して
いるとともに、製品自体のリサイクル性も極めて高い



(2)プロジェクトの評価と選定のプロセス
 当社ダイカスト事業部門にて承認された設備投資案件について、取締役会に上程し、決議を行う


(3)調達資金の管理
 管理台帳により他の資金と区分し適切に管理


(4)レポーティング


項目 開示予定内容
調達資金の管理 毎年の充当額及び未充当額の残高を貸出人に対して開示
アウトプット指標 新たに導入した主な設備機器の概要を貸出人に対して開示
アウトカム指標 ・2020 年まで 12 月までに CO2 排出量生産高原単位を 2013 年度比 13%削減(当
社ホームページでも開示予定)
・CO2 排出量生産高原単位を前年度比 1%削減(同上)
・新たな設備機器を導入する工場単位での CO2 排出量の削減
・アルミダイカスト製品における二次合金使用率 100%の実現
インパクト指標 ・温室効果ガス排出量の抑制による地球温暖化対策への貢献




以上





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