菱刈鉱山におけるバイナリー発電設備導入について

2021 年 3 ⽉ 10 ⽇
各 位
会 社 名 住友⾦属鉱⼭株式会社
代表者名 代表取締役社⻑ 野崎 明
(コード番号 5713 東証第 1 部)
問合せ先 広報 IR 部 草薙 英昭
(TEL. 03−3436−7705)


菱刈鉱⼭におけるバイナリー発電設備導⼊について


住友⾦属鉱⼭株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社⻑:野崎 明)は、このたび菱
刈鉱⼭に温泉熱を利⽤した⾃家消費⽤バイナリー発電設備を導⼊し、本年 2 ⽉から稼働を
開始しました。これは、菱刈鉱⼭の坑内に湧出する温泉熱を活⽤する発電設備で、発電した
電⼒は菱刈鉱⼭内で⾃家消費します。⾃然発⽣する温泉熱を利⽤して発電することで、温室
効果ガス排出量を削減することが可能になります。


菱刈鉱⼭では坑内で湧出する温泉⽔について毎分 9,000 リットルの量をポンプで汲み上
げており、およそ 3 分の 2 は冷却、⽔処理した上で河川に放流し、残る 3 分の1は第三セ
クターを通じて地元の温泉旅館など受湯家に供給しています。現在、菱刈鉱⼭で進めている
下部鉱体開発に伴う湧⽔場所の変更により温泉⽔の温度が上昇することから、従来の温度
で受湯家に温泉を供給するためには、温泉⽔の温度を冷却する必要がありました。冷却⽅法
を検討した結果、回収した温泉の熱を有効利⽤できるバイナリー発電設備を導⼊すること
としました。発電量は約 57 万 kwh/年であり、菱刈鉱⼭における使⽤量の約 2%に相当しま
す。


本設備の導⼊にあたっては、三井住友ファイナンス&リース株式会社(本社:東京都千代
⽥区、代表取締役社⻑:橘 正喜)とリース契約を締結し、同社の協⼒により公益財団法⼈
⽇本環境協会の⼆酸化炭素排出抑制対策事業費等補助⾦を取得し、導⼊コストを削減して
います。設備の施⼯は、バイナリー発電機の製造を⾏う第⼀実業株式会社(本社:東京都千
代⽥区、代表取締役社⻑:宇野 ⼀郎)が執り⾏いました。


当社では、本設備の導⼊を通じて、
「2030 年のありたい姿」の重要課題「気候変動」のあ
りたい姿で掲げている「温室効果ガス(GHG)排出量ゼロに向け、排出量削減とともに低
炭素負荷製品の安定供給を含めた気候変動対策に積極的に取り組んでいる企業」の実現に
向けて取り組んでまいります。


※バイナリー発電設備の外観




※バイナリー発電の仕組図
※参考
・「2030 年のありたい姿」:達成イメージ




・「2030 年のありたい姿」:11 の重要課題とありたい姿




以上

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