廃プラスチックのマテリアルリサイクル推進の取り組みについて(2019年度自動車リサイクル高度化財団の助成事業に採択されました)

2019 年4月 10 日
各 位
会 社 名 株式会社エンビプロ・ホールディングス
代表者名 代表取締役社長 佐 野 富 和
(コード番号:5698 東証第一部)
問合せ先 執行役員 経営企画部長 竹 川 直 希
(TEL. 0544-58-0521)



廃プラスチックのマテリアルリサイクル推進の取り組みについて
~2019 年度自動車リサイクル高度化財団の助成事業に採択されました~


当グループの株式会社エコネコル(本社:静岡県富士宮市、代表取締役社長:佐野文勝、以下
「エコネコル」)による「ASR 由来プラスチックからの臭素含有プラ及び再生材製造による用途開
発」が、2019 年度自動車リサイクル高度化財団の助成事業に採択されました。


事業区分:ASR の低減と自動車への再生材の利用に向けた設備開発事業
事業名 :2019 年度 自動車リサイクルの高度化等に資する調査・研究・実証等に係る助成事業


【1.背景】
2002 年の自動車リサイクル法施行以降、それ以前は埋め立て処分されていた廃自動車から発生
する ASR(自動車シュレッダーダスト)(以下 ASR)のリサイクルが促進されています。
しかし 2015 年に発表された「自動車リサイクル制度の施行状況の評価・検討に関する報告書
(※)」によると、ASR に含まれる廃プラスチックのマテリアルリサイクルは 0.5%にとどまって
います。


その要因として、選別課程におけるコストや選別精度、回収されるプラスチック品位が市場基
準に満たないなどの課題が上げられます。
また近年では循環資源に関して、POPs 条約に代表される化学物質対応「DecaBDE」の除去も求め
られ、同物質は臭素系難燃剤を利用したプラスチック部品に含まれます。


【2.助成事業概要】
今回の助成事業は、課題である臭素系難燃剤に対する取り組みと資源循環につながる取り組み
を行います。
具体的には、ASR プラの事前選別、臭素系難燃材分布の調査、臭素系難燃剤の機械選別、押出成
形、コンパウンド、原料製品開発までをワンストップで行う実証事業となり、天然資源の消費量
と環境負荷の削減を目的としています。
また次のステップとして2年目以降に、亜臨界融合技術により臭素含有プラとバイオマス原料
等との融合素材を開発し、臭素含有プラのマテリアルリサイクルの可能性を探ります。




【3.採択結果】
公益財団法人 自動車リサイクル高度化財団の下記 URL をご確認ください。
https://www.nttdata-strategy.com/h31recyclekoudoka/docs/2019saitaku_kekka01.pdf


【4.会社概要】
(1) 名称 株式会社エコネコル
(2) 所在地 静岡県富士宮市山宮 3507 番地の 19
(3) 代表者 代表取締役社長 佐野 文勝
(4) 事業内容 産業廃棄物のリサイクル(鉄・非鉄金属・廃プラスチック・廃家電・廃 OA 事務機
器・廃自動車 等)、プラント解体、自治体粗大ゴミ処理、リサイクル資源の輸出
(金属スクラップ・古紙・廃プラスチック 等)
(5) 資本金 4億 3,500 万円
(6) 設立年月日 1978 年7月(創業 1950 年3月)
(7) 株主 株式会社エンビプロ・ホールディングス


【5.今後の見通し】
本件に伴う、2019 年6月期の業績に与える影響は軽微であります。今後、業績に与える影響が
生じた場合には、速やかにお知らせ致します。


以 上

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