Nature Research社が発行するScientific Reportsに全固体二次電池の論文が掲載

2020 年6⽉ 12 ⽇
⽇本電気硝⼦株式会社




Nature Research 社が発⾏する Scientific Reports に全固体⼆次電池の論⽂が掲載

2020 年 6 ⽉ 11 ⽇公開の英国 Nature Research 社が発⾏する科学誌「Scientific Reports」
(オンラ
イン)に、⽇本電気硝⼦株式会社(本社︓滋賀県⼤津市 社⻑︓松本元春)が、以前から開発を進めてい
る全固体ナトリウム(Na)イオン⼆次電池に関する研究成果の論⽂が掲載されました。


当社は、正極材に結晶化ガラスを⽤いた全固体 Na イオン⼆次電池を試作し、2017 年に酸化物系全固
体電池(※1)として世界で初めて室温での駆動に成功しました(※2)
。今回の研究成果は、電池内部
の電気抵抗を⼤幅に低減させることにより、本電池が実⽤レベルの性能を得られることを実証するもの
です。


現在、モバイル端末や⾞載⽤途にて実⽤されている⼆次電池は、有機系電解液を⽤いたリチウム(Li)イ
オン⼆次電池が主流ですが、Li 資源の安定供給の懸念や発⽕の危険性など安全⾯での問題が指摘されて
います。当社が開発する全固体 Na イオン⼆次電池は、資源量が豊富なナトリウムを⽤い、可燃性の電解
液を使⽤しないことから、これらの問題を解決できるものです。今後も、次世代⼆次電池の早期製品化
に向けて開発を進めてまいります。


【「Scientific Reports」論⽂掲載 URL】
https://www.nature.com/articles/s41598-020-66410-1


※1. 酸化物系全固体電池は⾼い安全性が期待できるが、実⽤化に際して電気抵抗の低減が課題の⼀つと

なっている。

※2.「世界初、結晶化ガラスを⽤いた全固体ナトリウム(Na)イオン⼆次電池の室温駆動に成功」

(2017 年 11 ⽉ 8 ⽇公表。https://www.neg.co.jp/uploads/news20171108_jp.pdf)



⽇本電気硝⼦株式会社 〒520-8639 滋賀県⼤津市晴嵐⼆丁⽬ 7 番 1 号
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