2022年3月期決算説明資料

2022年3月期 決算説明資料

プライム市場 5121
藤倉コンポジット株式会社



2022年6月9日

代表取締役社長 森田健司
目次 本日お伝えしたいこと

事業概要
– コンポジット技術により、人々の「豊かなくらし」をささえる


決算情報&業績予想
– 主要セグメントすべてで増収増益、
連結で過去最高益を更新
中期経営計画進捗状況
– 各製造現場での生産性向上、収益改善により
回復期の3か年損益目標を達成の見込み
– 達成見込みに伴い、新たな数値目標を設定

– 当中計における事業環境の変化に伴い、今後の事業環境を分析

– トピックス



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Ⅰ. 事業概要
藤倉コンポジットとは?




コンポジット = 複合化・複数の要素を組み合わせること
当社は、これまでゴムと布を組み合わせる技術から、
金属や樹脂などと組み合わせることで様々な製品を生み出してきました。
今後は、複合化技術を生かし、ゴムだけにとらわれない、
新たな製品分野に積極的に進出し、価値の創出に取り組んでいきます



ゴム 布 ダイヤフラム など



ゴム 樹脂 逆止弁 など


MCI(メタルコンポジットアイアン)など
カーボン 金属


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事業概要


主に3つのセグメントで事業を展開
スポーツ用品 産業用資材
売上高 売上高構成比 売上高 売上高構成比

9,119百万円 24.5% 23,416百万円 63.0%
• ゴルフ用カーボンシャフトの製造販売
• 自動車部品の製造販売
• 産業用CFRP製品の製造販売
• 住宅設備・インフラ関連部品の製造販売
• 登山等アウトドア製品の販売
2022年3月期 • 医療関連部品の製造販売
空圧制御機器の製造販売
売上高

• 液晶・半導体製造設備関連機器の製造販売


引布加工品 37,190 百万円
売上高 売上高構成比

4,289百万円 11.5%
• ゴム引布の製造販売
• 船舶・防衛関連救命いかだの製造販売
• 救命・医療・災害用製品の製造販売
• 産業用ゴム引布加工品の製造販売
• 印刷材料の製造販売


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地域別売上高と売上高営業利益率の推移
 国内外売上高は増加し、営業利益率も大幅伸長
 売上高海外比率が初の40%超え

(単位:百万円)
40,000 12.0%



35,000
10.0% 海

30,000 41
8.0%

25,000
6.0%

20,000

4.0%
15,000 国

2.0%
10,000



0.0%
5,000



0 -2.0%


日本 北米 アジア その他 営業利益率


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Ⅱ. 2022年3月期決算情報




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決算ハイライト


 自動車市場は上期上昇も、下期は減速
 住宅設備市場は通期で安定して推移
売上高
事業に  半導体設備投資は好調を維持して推移
関する
 ゴルフシャフトは市場、シェアともに拡大し好調を維持
業績要因

営業利益  主要セグメントすべてで増収増益、連結で過去最高益を更新


 新型コロナウイルスからの回復は地域格差が生まれ、ASEANが低調となった
2022年3月期
 下期は半導体不足によりスポーツ用品を除く全セグメントで影響を受けた
事業環境
 下期は全セグメントで原材料、輸送費の高騰が足枷となった



 急激な円安で382百万円の為替差益を計上
当期の
 2022年3月の福島県沖地震の復旧費用として70百万円の特別損失を計上
特殊要因
 中国子会社2社の未払債務取崩益により452百万円の特別利益を計上




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2022年3月実績
 世界経済はおおむね回復基調で推移し、自動車市場の回復、液晶・半導体市場の好調維持、
ゴルフシャフトの好調継続と全主要セグメントで増収となった
 収益性の面では需要急回復による原材料価格の上昇、輸送費用の増加など多くの課題が
あるなか、これまでの収益改善策が奏功し過去最高益となった
(単位:百万円)

2021年3月期 2022年3月期 2022年3月期 2022年3月期
期初計画比 前期比
実績 1Q段階計画 2Q段階計画 実績


売上高 29,275 31,000 35,200 37,190 +20.0% +27.0%


営業利益 1,172 1,100 4,100 4,160 +278.2% +255.0%


営業利益率
4.0% 3.5% 11.6% 11.2% +7.7P +7.2P
(%)


当期利益 1,182 1,200 3,100 4,062 +238.6% +243.5%


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主要セグメント別実績
(単位:百万円)

2021年3月期 2022年3月期 2022年3月期
セグメント 前期比 トピックス
実績 当初計画 実績

売上高 19,017 20,500 23,416 +23.1% • 自動車・住設の各市場とも世界的に需要が増加、下期に
なり原材料価格の上昇及び供給遅れ、輸送費増加も増収
増益。
産業用資材 営業利益 380 900 1,151 +202.4% • 液晶・半導体市場は設備投資が好調を維持、医療市場も
堅調に推移し増収増益。
以上により、産業用資材セグメントは増収増益で着地。
営業利益率 2.0% 4.4% 4.9% +2.9P

売上高 4,203 4,300 4,289 +2.0% • 自動車及び電気・電子関連の好調は継続し増収増益。
• 電力及び産業用資材は比較的堅調に推移も、舶用品国内
需要が低下し減収減益。
引布加工品 営業利益 39 100 62 +58.2%
• 印刷材料は輸出受注の回復と円安効果、生産体制見直し
が奏功し増収増益。

営業利益率 0.9% 2.3% 1.4% +0.5P 以上により、引布加工品セグメントは増収増益で着地。



売上高 5,686 5,500 9,119 +60.4% • ゴルフ用カーボンシャフトは、米国モデル「VENTUS」
と日本モデル「SPEEDER NX」が日米で多くのツアー
プロに使用され、市場認知度が向上し大幅に販売が向上。
相乗効果としてOEM販売も好調に推移し増収増益。
スポーツ用品 営業利益 1,238 900 3,409 +175.2%
• アウトドア用品はハイキング市場は回復基調にあるもの
の、期中で在庫不足が発生、第4四半期で回復し増収増益。
営業利益率 21.8% 16.4% 37.4% +15.6P 以上により、スポーツ用品セグメントは増収増益で着地。



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2022年3月期 売上高の増減要因分析
2021年3月期 実績⇒2022年3月期 計画⇒ 2022年3月期 実績
(単位:百万円)
その他
スポーツ用品 ▲336


引布加工品 +3,620
産業用資材
▲10

引布加工品 スポーツ用品 その他 +2,917
産業用資材 +96 ▲187 +333
+1,482




29,275 31,000 37,190




2021年3月期 2022年3月期 2022年3月期
実績 計画 実績

期初想定レート:JPY105/USD、JPY16/CNY

前期実績比 計画比

+ 1,725百万円 6,190万円

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2022年3月期 営業利益の増減要因分析
2021年3月期 実績⇒2022年3月期 計画⇒ 2022年3月期 実績
(単位:百万円)
その他
+337




スポーツ
用品
+2,510
引布加工品 4,160
スポーツ
+61 用品
産業用資材
引布加工品
▲339 その他 産業用資材 ▲38
+519
▲313 +251



1,172 1,100


2021年3月期 2022年3月期 2022年3月期
実績 計画 実績

期初想定レート:JPY105/USD、JPY16/CNY

前期実績比 計画比

▲ 72百万円 3,060百万円

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連結貸借対照表
(単位:百万円)

2021年3月期 2022年3月期
内容
期末残高 構成比 期末残高 構成比 増減額
好業績を受け、現預金、売掛、
流動資産 20,707 59.4% 23,735 62.9% +3,029 たな卸資産が増加


設備投資は前年比増加も、
固定資産 14,168 40.6% 14,015 37.1% ▲154 償却が進み減少


資産合計 34,875 100.0% 37,750 100.0% +2,875 —



借入金の進めるも買掛、
流動負債 7,981 22.9% 8,636 22.9% +655 未払法人税が増加


固定負債 2,074 5.9% 1,641 4.3% ▲433 借入金の返済を進め減少



負債合計 10,056 28.8% 10,277 27.2% +221 ―


自己株式取得により減少も
純資産合計 24,819 71.2% 27,473 72.8% +2,654 利益剰余金増加


負債・純資産合計 34,875 100.0% 37,750 100.0% +2,875 ―


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連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)

2021年3月期 2022年3月期 増減
営業活動によるキャッシュ・フロー 3,129 4,795 +1,665
投資活動によるキャッシュ・フロー ▲1,374 ▲418 +955
財務活動によるキャッシュ・フロー ▲1,449 ▲3,772 ▲2,323
現金及び現金同等物の増減額 251 1,125 +874
現金及び現金同等物の期首残高 5,528 5,780 +251
現金及び現金同等物の期末残高 5,780 6,905 +1,125


営業活動によるキャッシュ・フロー
主に「税金等調整前当期純利益」51億6千1百万円を計上したことによるもの。


投資活動によるキャッシュ・フロー
主に「有形固定資産の取得による支出」2億8千万円によるもの。


財務活動によるキャッシュ・フロー
主に「自己株式の取得による支出」20億5千3百万円によるもの。


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Ⅲ. 2023年3月期業績予想




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2023年3月期 主要な外部環境

2022年3月期 2023年3月期
分類 2023年3月期の外部環境
の結果 の計画


海外
半導体不足は22年末まで続く見通しだが、半導体生産用
自動車 資源の調達難により、2Q以降、さらなる不足に陥る潜在
リスクあり。
国内

景気回復に伴う住宅着工件数の回復傾向は続き、住宅設備
住宅設備・インフラ 関連機器もこれにけん引されると見込む。
インフラは2022年3月期比微増を見込む。

半導体設備投資は、2022年3月期比+24%と好調の続く見
液晶・
産業機械 通しだが、ロシア依存の高い半導体製造用資源の調達難に
半導体 見舞われる可能性がある。


医療 堅調に推移すると見込む。



スポーツ ゴルフ 国内、海外とも前期下期の好調が継続すると見込む。




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2023年3月期業績予想
 2023年3月期の世界経済は回復基調から一転、地政学リスクの顕在化により先行きが
不透明な状況になっている。
 原材料費、物流費、人件費など様々なコストアップ要因があるなか、改善活動を継続し
収益性維持に努める。
(単位:百万円)

2022年3月期 2023年3月期 前期比 前期比
実績 計画 (%) (額)


売上高 37,190 38,000 +2.2% +809


営業利益 4,160 4,500 +8.2% +339


営業利益率
11.2% 11.8% +0.6P ―
(%)


当期利益 4,062 4,000 ▲1.5% ▲63


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2023年3月期 売上高の増減要因分析

(単位:百万円)


その他
スポーツ用品 ▲64
引布加工品 +480
産業用資材
▲17 +410




半導体不足による自動車市場の停滞 38,000
37,190 中国経済の失速による現地法人の売上減少




2022年3月期 2023年3月期
期初想定レート:JPY120/USD、JPY18/CNY
実績 計画


前期実績比

+ 809百万円
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2023年3月期 営業利益の増減要因分析

(単位:百万円)



スポーツ用品 その他
引布加工品 +90 ▲137
産業用資材 +138

+249




原材料費を中心とした原価高騰対応として
価格転嫁の実施と収益性改善活動の継続
4,160 4,500




2022年3月期 2023年3月期
期初想定レート:JPY120/USD、JPY18/CNY
実績 計画


前期実績比

+ 339百万円
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主要製品郡別 実績と計画
2022年3月期 実績 2023年3月期 計画


• 半導体不足は2022年末まで続くと見込み予
北米 • 生産台数は前期並みも予算を達成。
算化。



• 半導体不足などマイナス要因有も予算達成。
• 前期比9割程度を想定もロックダウンの影
中国 • リコールに伴う特需もプラス要因。
自動車 響については不透明。
• 原材料の調達難によりDISは低水準。


• 自動車減産の影響は限定的。 • 1Qは半導体不足による自動車減産の影響を
見込む。
国内 • 海外向けは地域およびユーザーによって差 • インド市場向け製品の需要増。
異。
• 材料高騰分の価格転嫁により前期並みを見
• リコールに伴う特需もプラス要因。 込む。

参考外部環境データ:
自動車生産台数推移
(スライド48)


• 給湯機・水・空圧(主に半導体市場向け)が好調 • 部品調達難の影響を受けた給湯機の挽回生
住宅設備・ 産、海外需要のさらなる増、インフラ新規
インフラ • インフラは工事遅れの影響が解消され始めた。 立上げ品の流動安定、新規プリンター部品
新規立ち上げアイテムの需要が増加。 の流動により前期比増を見込む。


参考外部環境データ:
新設住宅着工戸数の推移
(スライド48)

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主要製品郡別 実績と計画
2022年3月期 実績 2023年3月期 計画
• 半導体需要の急拡大によって半導体関連製品の売
上増。 • 半導体市場は引き続き好調と見込む。
産業機械 • 新設計除振台・搬送装置など成長要素については
• 除振台は半導体が好調の反面、FPDで見込みよりも
液晶・半導体 減。 試作フェーズへ移行し、量産への設備投資を積極
的に実施。
• 精密加圧ユニットの立ち上げ遅れによりマイナス。

参考外部環境データ:
半導体関連設備投資と前年比成長率の推移
半導体関連資源アンケート結果
(スライド48)




• コロナによる特需は落ち着くもシェアを維持。
• 酸素濃縮器の需要急増に伴い関連部品の売上増。
医療 • 前年遅延した部材新規品の立ち上げ・流動による
• 医療部材を中心した新規品の立ち上げ遅延。
売上確保によって、前期並みの売上を見込む。


• 高市場シェアが維持され、SpeederおよびVENTUS
の新モデル投入によってさらに好調となった。 • 高い市場シェアおよび市場の活況を継続。
• 北米市場もアフターマーケット市場が好調を継続。 • 国内のシャフト関連売上は下振れ見込みも、北米
スポーツ用品
• 国内ツアー、米ツアーでのトッププロの高使用率、 市場は、VENTUSの新製品投入により上振れを見込
ツアー優勝などユーザーのブランドへのイメージ む。
向上。


参考トピックス:(スライド40-42)



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主要セグメント施策・計画
セグメント別の施策
産業用資材  原材料高騰、調達難の影響を最小化するため、  産業用資材 売上高 営業利益
原価低減、価格転嫁等の施策をスピーディー
自動車・
に実行する。
住宅設備・
 生産性向上、原価低減のため自動化を推進、
インフラ 積極的な設備投資を進める。 2022/3 2023/3 計画
前期比
(百万円) 増減率(%) 増減額

売 上 高 23,416 23,400 ▲0.07% ▲16
産業用資材  市場は好調を維持、次世代装置の獲得に注力 営 業 利 益 1,151 1,400 +21.6% +249
液晶・半導体 し、積極的な投資を実行する。 営業利益率 4.9% 6.0% +1.1P ー


 引布加工品 売上高 営業利益
産業用資材  新製品の開発を推進し既存顧客への拡販を進
めるとともに、積極的な設備投資で新たな領
医療 域へ参入する。 前期比
2022/3 2023/3 計画
(百万円) 増減率(%) 増減額

売 上 高 4,289 4,700 +9.6% +481
営 業 利 益 62 200 +222.6% +91
営業利益率 1.4% 4.3% +2.9P ー
 人命救助という使命のもと、新型いかだの拡
引布加工品 販を推進する。
 スポーツ用品 売上高 営業利益



前期比
2022/3 2023/3 計画
 主力の「VENTUS」「Speeder」について拡販し、 (百万円) 増減率(%) 増減額
新モデルの市場投入でシェアアップを図る。
スポーツ用品 売 上 高 9,119 9,600 +5.3% +481
 CFRP製産業用品を量産化し、事業領域の拡大を 営 業 利 益 3,409 3,500 +2.7% +91
推進する。
営業利益率 37.4% 36.5% ▲0.9P ー


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株主還元
基本方針
当社は、利益還元方針を以下のとおり定めております。

 総還元性向:安定配当を継続しつつ、さらに利益還元を充実させるために、総還元性向30%を目標
 配当:中間配当と期末配当の年2回
 自己株式取得:市場環境や資本効率等を勘案し、適切な時期に機動的に実施
 株主優待:ゴルフシャフトのリシャフト及びアウトドア用品の優待販売の継続

1株当たり年間配当金の推移

(単位:円) 1株当たり配当 配当性向(右軸) (単位:%)
40 90%





60%





30%





0 0%

(予想)

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Ⅳ. 中期経営計画進捗状況




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中期経営計画の見直し状況
売上高 営業利益

 産業用資材、スポーツ用品が大きく増加  産業用資材、スポーツ用品が大きく増加
• 自動車市場の回復がスローと予測も想定より早期回復 • 新規案件予算化による影響
• 半導体市場の想定超の伸長、 • スポーツ用品の好調継続とCFRP産業用途で利益増
新規案件予算化により増加
• ゴルフ市場は当初縮小の予測も、市場拡大、
シェア拡大を反映

新市場区分の上場維持基準の
当初計画 現計画
適合に向けた計画書発表


売上高 営業利益 営業利益率 売上高 営業利益 営業利益率 売上高 営業利益 営業利益率


2023年3月期
(144期) 32,400 1,600 4.9% 35,400 4,000 11.3% 38,000 4,500 11.8%


2024年3月期
(145期) 33,900 2,000 6.0% 37,600 4,600 12.2% 40,400 5,300 13.1%


2025年3月期
(146期) 35,400 2,300 6.7% 39,800 5,300 13.3% 42,700 6,100 14.3%
当中計の位置づけ
-2021.3 2021.3-2025.3
第5次中期経営計画 第6次中期経営計画

第6次中期経営計画 21年3月期-25年3月期



TRANS FORM
変化にチャレンジし、「変わる」から「変える」へ



成長期

回復期 中期経営計画 フェーズ 2
2023.3-2025.3
中期経営計画 フェーズ 1
2021.3-2023.3 単位:
売上高 営業利益 営業利益率
百万円
2021年3月期
実績 29,275 1,172 4.0%
2021.3 2022.3 (142期)
2022年3月期
実績 37,190 4,160 11.2%
売上高 :29,275百万円 売上高 :37,190百万円 (143期)
2023年3月期
:1,172百万円 :4,160百万円
計画 38,000 4,500 11.8%
営業利益 営業利益 (144期)
2024年3月期
営業利益率 :4.0% 営業利益率 :11.8% 計画
(145期)
40,400 5,300 13.1%

:4.8% :14.8%
2025年3月期
ROE ROE 計画
(146期)
42,700 6,100 14.3%


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中期経営計画のフェーズ1・2の比較


回復期 成長期
■ 売上高 ■ 営業利益 ■ 売上総利益率(%) ■ 売上高 ■ 営業利益 ■ 売上総利益率(%)

42,700
3年CAGR 40,400
37,190 38,000 38,000
6.0%
3年CAGR
13.9%
29,275 14.3%

11.2% 13.1%
11.8%
11.8%



3年CAGR
3年CAGR 16.4%
95.9%
4.0% 6,100
5,300
4,160 4,500 4,500
1,172



(実績) (実績) (計画) (計画) (計画) (計画)



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流通株式時価総額基準充足に向けた基本方針


流通株式時価総額増加 時価総額の増加 流通株式比率の増加


時価総額の増加に関する考え方

中期計画の達成により1株当たりの当期純利益(EPS)を高め、株価の上昇を目指します。


当期純利益(計画値) 想定EPS


2022年3月期(143期) 4,062百万円(実績) 180.58円

2023年3月期(144期) 4,000百万円 177.79円

2024年3月期(145期) 3,900百万円 173.34円

2025年3月期(146期) 4,400百万円 195.56円


流通株式比率の増加に関する考え方

新株予約権の発⾏と⾃⼰株式取得を組み合わせることで、
流通株式時価総額を向上させることを⽬指します。



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中期経営計画の進捗状況①
(単位:百万円)

第5次 第6次(回復) 第6次(成長)
実績 計画 計画
連結 99,397 104,466 121,100
産業用資材 63,636 65,835 75,500
売上高 引布加工品 15,568 13,194 14,500
スポーツ用品 19,058 24,407 30,200
その他 1,136 1,031 900
連結 3,979 9,833 15,900
産業用資材 2,424 2,932 6,200
営業利益 引布加工品 615 301 700
スポーツ用品 2,258 8,149 11,200
その他 ▲1,318 ▲1,550 ▲2,200
営業利益率(%) 4.0% 9.4% 13.1%

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中期経営計画の進捗状況②
売上高推移
スポーツ その他
引布 ▲131
用品
加工品
産業用
+1,306 +5,793
資材
産業用 引布 その他
スポーツ
資材 加工品 +9,665
用品 ▲104
+2,199 ▲2,374
+5,349 121,100

104,466
99,397



2021/3実績 第6次計画(回復) 第6次計画(成長)




営業利益推移 スポーツ その他
引布 用品 ▲650
産業用 加工品
+399 +3,051
資材
スポーツ その他
用品 ▲231 +3,268
産業用 引布
資材 加工品 +5,891 15,900
+508 ▲314
9,833

3,979

2021/3実績 第6次計画(回復) 第6次計画(成長)


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各セグメントのビジネスモデル
産業用資材 薄膜ゴム引布製造技術



注文



顧客 納品 仕様検討 設計・試作 受注生産
最終製品から逆算し
加工に適した製法で
厳格な仕様・規格 産業用資材の材料となる 材料を生産、

引布加工品
に正確に対応でき 材料の供給 グループ内で供給を実施
る高い技術力


仕様/依頼
設計・生産
試作確認 受注生産
顧客 計画立案
納品

スポーツ用品 ゴルフシャフトにみる3つのビジネスモデル
収益性 供給量
プロゴルファー 注文
アフターマーケット市場 へ提供

自社製品 納品
高 少
マーケティング・企画 設計・試作
オーダー/
発注 アフターマーケットで人気の製品を提案 在庫生産 量販店・ショップ
カスタム
市場
納品 中 中
自社製品
企画マッチング 受注生産


OEM市場 発注
クラブ 低 多
OEM製品 メーカー コンセプト企画 開発・設計 受注生産
納品

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SWOT分析:産業用資材

SWOT分析


プラス要因 マイナス要因
S W
Strength(強み) Weakness(課題)
内  強固な顧客基盤  海外売上げはドル建て、元建て
部  多様な顧客ニーズに応える技術開発力 ⇒為替変動によるリスク
要 自動車;価格競争が激しい⇒薄利
開発~製造まで自社で行える総合力 






O T
Opportunity(機会) Threat(脅威)
外  自動車;EV化  EV化によるエンジン周辺部品の減少
部  住設;省エネ、環境への関心の高まりによる  自動車;国内の人口減少による市場自体の縮小
要 買い替え需要 半導体関連製品の競争激化による価格低下の


 DX時代における半導体需要の増加 可能性
 医療市場への参入




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セグメント計画:産業用資材

売上高 営業利益 セグメント中期計画概要
フェーズ2(変更後)
266億円 26億円 • 自動車及び住宅設備は2025年3月期での完全回復を
想定も2022年3月期で回復、新規受注の獲得に注力。
【2025年3月期】 【2025年3月期】 原材料調達難、値上がりについてはサプライチェー
ンの複線化と価格転嫁で対応。

• 現行の液晶・半導体関連設備投資の2025年3月期以
降のピークアウトは変わらず、事業戦略アイテムの
234億円 11億円 具体化と投資計画の実行。

【2022年3月期】 【2022年3月期】 • 利益面では自動化、省人化推進による原価低減、
不良低減の効果を加速させるため、M&Aを実行し
効果を最大化。




事業戦略の概要
 NEP(次世代自動車)推進室として活動する中で複数の開発案件が出てきており、試作段階へ。
 風力発電ブレード保護シートをグローバルで販売促進を継続。
 精密分野において液晶・半導体関連設備に関して除振台以外の領域での具体的検討が加速、実行判断のフェーズへ。
 医療分野においては量産化の遅れがみられるものの着実に進め、新たな領域への投資実行フェーズへ移行。
 荷重センサ、液体検知センサについて用途検討から実証実験フェーズへ移行。



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SWOT分析:引布加工品

SWOT分析


プラス要因 マイナス要因
S W
Strength(強み) Weakness(課題)
引布;日本初の引布製造企業としての技術力 引布;装置産業であり,設備投資・更新計画

 
の高さ が困難
部 ロットサイズの下限に制約がある
印材;紙だけでなく、金属やプラスチックに


も印刷可能な多様なラインナップ  印材;装置産業であり,設備投資・更新計画が
因 困難
 加工品;用途に応じた機能性ゴム引布を活用
ロットサイズの下限に制約がある
した独自の気室構造体設計技術
 加工品;国内外製造拠点の人材確保と技能承継

O T
Opportunity(機会) Threat(脅威)
外  引布;市場の間口が広い  引布;同業他社の撤退による薄利品の引き合い
増加
部  印材;環境対応型印刷の普及
要 印材;ペーパーレス化による印刷需要の低下
加工品;防衛省関連の受注,船主および造船所 

因 との信頼関係  加工品;海外製品の国内流入




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セグメント計画:引布加工品

売上高 営業利益 セグメント中期計画概要
フェーズ2(変更後)
50億円 3億円 • 引布加工品は官需による安定受注、救命いかだ
【2025年3月期】 【2025年3月期】 整備事業の拡大、産業資材での新規獲得で堅実
な成長を目指す。

• 地政学リスクの顕在化、海難事故等により救命
具の重要度が増加、要求特性に応じた開発を確
42億円 0.6億円 実に実行する。
【2022年3月期】 【2022年3月期】 • 印刷材料はグローバルブランドの投入を継続し
て推進、海外販売の増加を加速。




事業戦略の概要
 新型筏の市場投入を継続、整備事業契約獲得の増加を図る。
 市場の要求に応じた製品開発を推進する。
 医療用陰圧テントの開発が完了、販売実績の積み上げを目指す。




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SWOT分析:スポーツ用品

SWOT分析


プラス要因 マイナス要因
S W
Strength(強み) Weakness(課題)
内  トッププロにも使用される高性能製品  男子プロの人気が低い
部  多様な製品ラインナップ (⇒VENTUS以降使用率アップ)





O T
Opportunity(機会) Threat(脅威)
外  国内外プロゴルファーの使用による認知度向上  ゴルフ人口の減少
部  コロナ禍以降「密を避けられるスポーツ」とし  緊急事態宣言等の発令による外出自粛
要 てゴルフ人気の拡大  海外製造拠点のロックダウン等による商品輸入
因  「健康志向」によるアウトドア需要 の遅れ(アウトドア)




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セグメント計画:スポーツ用品

売上高 営業利益 セグメント中期計画概要
フェーズ2(変更後)
108億円 40億円 • ゴルフシャフトは国内における市場シェアを
【2025年3月期】 【2025年3月期】 維持しつつ、北米拠点と協働でグローバルでの
ブランディング戦略を継続、推進、キャパオー
バー解消に向けた設備投資も実行する。

• 産業用品は大型量産案件の立ち上げに向け設備

91億円 34億円 投資を実行、収益基盤を確実なものとする。

【2022年3月期】 【2022年3月期】 • 利益面では現在の収益性を維持しつつ、各拠点、
協力会社の役割を明確にして増減に柔軟な対応
ができる体制を構築する。




事業戦略の概要
 継続してグローバルでのブランディング戦略をさらに推進する。
 産業用品においてはこれまでの方針(EV及びFCV、無人飛行機、ロボット市場を推進)を維持しながら大型量産案件
を確実に立ち上げ事業化のための設備投資を実行する。
 生産工場のロックダウンの影響で投入の遅れた新カテゴリーシューズ【CRV】の販売開始する。登山にとらわれない
ライトアウトドアを意識した商品群でカジュアルや靴市場でのシェア獲得を目指す。




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トピックス:生産技術力向上のために

2022 年 6 月株式を取得し子会社化を実施

プラス 有限会社 テクノロジーサービス

自動化・省人化装置の設計・製作を
すべて自社で行える一貫した生産体制と
期待される効果 クライアントからの要望に応える優れた技術力を保持

生産技術力 価格競争力・ カバーする事業分野
向上 収益性向上

FA システム 産業用電気機械装置
自動化・省人化
ノウハウの獲得 受託商品開発・
設計・製作 分野
生産・保守 分野
半導体生産設備 省力化自動化装置
ロボット マイコン応用機器
差別化による 製品自動計測システム ボイラ予防保全装置
競争力の向上 研究開発用試験装置




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トピックス:引布加工品
引布加工品セグメント
 創業以来120年以上続く事業
 他のセグメントにおいても技術的なつながりがあり、重要な位置づけ

戦前 軍需産業としての位置づけ 現在 “いのちをささえる”事業
 地政学リスクの増大とともに国防の重要度が増大
救命いかだや化学防護衣:国防を担う自衛隊員の皆様の“いのちをささえる”製品として重要な役割


救命いかだ
海難事故発生時の“いのちをささえる”製品
長年にわたり海の安全を守るために貢献、今後もより安全な航海を支えるため尽力する




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トピックス:ゴルフシャフト

VENTUS TR BLUE
大好評
北米開発
シリーズ
世界中のトッププロから信頼を 最新版
モデル

勝ち得た安定性を次のレベルに
製品特長

VeloCore Technology
• 既存VENTUS BLUEと同じくVeloCore Technologyを搭載
• 超高弾性70tカーボンと高弾性カーボンをバイアス層に積層す
ることで、オフセンター時のヘッドの捩れを抑制し、優れた
ボールコントロール性能を実現
• さらに、シャフト先端の高い曲げ剛性がボール初速の最大化
を生み出す


Bi-axial Spread Tow material
• 最外層に独自の開繊クロス材を採用
• 中間部の捩れと曲げの剛性を高める事により、
VeloCoreテクノロジーの最大の効果である球の散らばりを更に向上



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トピックス:ゴルフシャフト

SPEEDER NX
大好評 国内開発
シリーズ 主力
シャフト概念を覆す新設計で 最新版 モデル
振りやすさと、飛距離性能を両立
製品特長

ENSO
• フジクラ独自の3次元モーションキャプチャシステムでスイング中
のクラブ動解析が可能に
• スイングの過程とボール弾道の結果に関連性を見出すことに成功


VTC
• 中調子のEI分布で、トルク分布をより緻密にコントロール
• 先端と手元のトルクを高めることで、中調子の振りやすさと、
高初速・高弾道の両立を実現
• 結果、インパクトに向けてのロフト角の上昇率が大きくなり、
〈フェース角がクローズ〉〈入射角がアッパーブロー〉になること
が判明



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トピックス:ゴルフシャフト

DAYTONA SPEEDER X
高品質 特約店
コンポジット・テクノロジーの集大成! 高価格 限定販売

高品質素材が織りなす異次元のスピード感
製品特長

超低樹脂カーボンシート「RC15%プリプレグ」
• 樹脂量が少なくなることでカーボン繊維の比率がより高まり緻密なシャフトが完成


「トレカ®T1100G」を超えた
東レの最先端カーボン繊維 「“トレカ®”M40X」
• ロケット向けや次々世代航空機への使用を前提として開発された最新の素材


超高弾性カーボン繊維90tカーボン
• この世で最も硬い90tカーボンをフルレングスで積層


開発コンセプト 三菱ケミカル「“パイロフィル®”MR70」
× 東レ「“トレカ®”T1100G」
• 地球上で考えうる超高性能素材を採用 • DIAMOND Speederの“パイロフィル®”MR70と、
PLATINUM Speederの「“トレカ®”T1100G」を共にフルレングスで積層
• ロートルク設計を継承
• フレックスごとのウェイトフロー
高強度・高剛性・高弾性率金属繊維「ボロン繊維」
• キックポイントを先中にすることで
• 戦闘機の尾翼、レーシングカーに用いられる強度・剛性・弾性率に優れたボロン繊維
さらなる弾きとつかまりを追求


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事業戦略

サステナビリティ経営の実現に向け
「変化にチャレンジし、変わるから変えるへ」


事業ポートフォリオの再認識と再構築 業務改革推進室の設置

部分最適化の業務改善から
収益性、継続性を加味して
全体最適化の業務改革へ
関係会社を含めた再認識、分析、再構築へ
DX投資に向け着実なステップを踏む




SDGs推進委員会 健康経営の推進

健康経営プロジェクト、
優先課題が決定、KPI設定のフェーズへ
2021年スポーツエールカンパニー継続認定




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ROE向上に対する考え方



(実績) (予想) (目標)
ROE向上のための施策


ROE 14.8% 14.6% 10%以上  10%以上の維持を目指す




(収益性)
 事業戦略による高付加価値品の売上高向上
①売上高純利益率 10.9% 10.5%
当期純利益÷売上高  自動化、省人化推進による収益性の向上




(資産効率性)
 調達難を回避しながらの在庫圧縮
②総資産回転率
1.0回 1.0回
売上高÷総資産  新規事業設備投資と設備稼働率向上




③財務レバレッジ  現状水準維持を想定も市場環境や資本効率
1.4倍 1.4倍 等を勘案し、自己株式を取得
総資産÷自己資本


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設備投資計画
第5次中期経営計画 第6次中期経営計画 第6次中期経営計画
結果 計画 進捗
 環境規制の改正により第3期工事
予定地の契約を解除
 第1、2期工場に生産設備を増強し  海外子会社を含む当社グループの
フルキャパ生産  地政学的リスクを最小化するため 既存設備の更新、増設及び自動化
地産地消推進を基本方針とし、 に係る設備投資
海外拠点補強  事業再編により不採算事業の撤退 米国、中国、ベトナム、第5生産
を完了、生産能力増強投資も完了 • 実施予定時期:
拠点すべてを加味した再配置を
しフルキャパ生産 計画立案 2022年4月~2024年3月
 国際情勢の変化により検討を一時 • 予定総額:2,133百万円
凍結、中国拠点の再編に合わせ再
検討

 自動化、省人化設備設計、製造会
 自動化推進による原価低減、不良 社の買収
 設備投資を完了し、生産技術部を
稼ぐ力の強化 低減を確実に実らせ収益性を向上、
組織化、運用開始 • 実施時期:2022年6月
全社へ横断的に展開
• 買収価格:非公表

 プロジェクトから実行部隊の事業  開発フェーズから量産フェーズへ  新規事業開拓に係る設備投資
部へ移管を完了、量産設備の導入 移行、市場実績を確実に積み上げ • 実施予定時期:
新規事業開拓 も完了  新規引き合い獲得から追加投資を 2022年4月~2024年3月
 ISO13485取得済み 実行 • 予定総額:2,250百万円

 業務改革のためのシステム刷新に
 業務改革推進室を設置し、DX投 係る設備投資
業務改革の推進 ー 資に向けた計画立案、業務改革を • 実施予定時期:
実行 2022年4月~2024年3月
• 予定総額:300百万円
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ESG(E:環境 ・ S:社会)
 SDGs推進委員会
当社では、2021年2月にSDGs推進委員会を発足させ、委員会を構成する若手メンバーを中心に、
SDGsへの取り組みを進めております。委員会では、当社の「5つのささえる」を通じて、解決
すべき優先課題について話し合いSDGsの17のゴールのうち、7つのゴールを優先課題として設
定致しました。環境負荷低減活動といった、兼ねてからの当社の取り組みに加え、優先課題解
決に向けた目標を新たに具体化・設定しつつ、KPIへの統合を進めています。

E S
“くらし” “ものづくり” “エネルギー” “いのち” “レジャー”
をささえる をささえる
 製品の供給をとおして環境負荷低減に  製品の供給をとおして社会の課題解決に
貢献します。 貢献します。
(次世代自動車、省エネ住宅設備、 (医療機器、救命いかだ、ゴルフシャフト、
再生可能エネルギー関連部品 など) ノルディックウォーキングポール など)
 生産活動をとおして廃棄物、VOCの削減  労働環境の改善に積極的に取り組みます。
に努めます。 (長時間労働削減に向けた取り組み、
テレワーク推進環境の整備・運用 など)

Environment Social
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Ⅴ. 外部環境データ




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主要な外部環境データ
1. 自動車生産台数推移 2::新設住宅着工戸数の推移(季節調整値年率)
半導体不足で失われた
自動車生産数(見込み) 95.2万戸
10% 960万台 480万台
減少 88.8万戸 89.2万戸
87.4万戸

90 92 81.4万戸

半導体不足
影響は
4% 半減
増加


2019 2020 2021 2022 2018 2019 2020 2021 2022(年度)
(参考)AUTO CAR JAPAN、LMCオートモーティブ (出所)国土交通省「建築着工統計」をもとに作成




3::半導体関連設備投資と前年比成長率の推移 4::半導体関連資源アンケート結果

190.4 ウクライナ危機が製造に与える影響度合い
半導体設備投資
(10億ドル)
前年比成長率 36%
153.9 57%が材料価格の高騰
106.1 113.1 24% を懸念 30%
102.5 48%が入手困難性増大 35%

11% 10%
影響が出そう
-3% 影響はなさそう
不明・その他
35%

出所:(IC Insights)半導体の設備投資額(単位:10億ドル)と前年比成長率をもとに当社にて作成 出所:SEMI・日経クロステック共同 アンケートウクライナ危機における電子産業サプライチェーン緊急調査



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Ⅵ. 補足資料




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主要な連結子会社
杭州藤倉橡膠有限公司 (杭州藤倉)
中国浙江省所在の工業用ゴム製品の製造販売拠点、販売のための分公司を上海と広州に有する。原材料から
金型の開発も担い中国地域のR&D拠点でもある。1996年3月18日設立。資本金40,036千元。


安吉藤倉橡膠有限公司 (安吉藤倉)
中国浙江省所在の工業用ゴム製品の製造販売拠点。2016年7月第二工場竣工、同年10月より稼働している。
自動車部品用に最新鋭の自動化成形加工設備を導入している。2011年2月28日設立。資本金149,465千元。


FUJIKURA COMPOSITES HAIPHONG,INC.(FCH)
ベトナム北部ハイフォン市に所在の産業用資材、引布加工品およびゴルフ用カーボンシャフトの製造拠点。
2014年6月に第二工場を竣工、2017年4月には検査棟が竣工され、さらに工業用品部門の拡大を予定してい
る。2002年9月18日設立。資本金2,947千米ドル。

IER Fujikura,Inc.(IFI)
米国オハイオ州所在の工業用ゴム製品の製造販売拠点。北米での営業を強化すると同時に、自動車分野以外
の市場開拓を進めている。1958年創業のIER社を2006年3月に買収し、同年5月24日設立。資本金3,800千米
ドル。

Fujikura Composite America,Inc. (FCA)
米国カリフォルニア州カールスバッド所在のゴルフ用カーボンシャフトの開発および販売拠点。最大のゴルフ
市場である米国において、ブランディング戦略の推進と更なるシェアの確保に邁進している。1994年7月14日
設立。資本金4,000千米ドル。

株式会社キャラバン
1952年に製造開始した軽登山用「キャラバンシューズ」をはじめとして、登山、アウトドア用品の開発製
造販売および輸入販売を行っている。1954年6月19日設立。資本金156百万円。
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沿革
1901年 10月 藤倉電線護謨合名会社を創立、ゴム引布の製造を開始。
1910年 3月 電線部門とゴム部門を分離、藤倉合名会社防水布製造所を設立。
1920年 4月 株式会社に改め藤倉工業株式会社を設立。
1948年 10月 藤倉ゴム工業株式会社に商号変更。
1949年 5月 東京証券取引所に上場。
1953年 2月 藤栄運輸株式会社(現連結子会社)を設立。
1959年 4月 大阪営業所(現大阪支店)を開設。
1969年 4月 福島県原町市(現南相馬市)に原町工場開設。
1971年 9月 埼玉県岩槻市(現さいたま市岩槻区)に岩槻工場開設。
1972年 10月 茨城県勝田市(現ひたちなか市)に勝田出張所(現勝田営業所)開設。
1985年 6月 藤栄産業株式会社を設立。
1991年 4月 株式会社キャラバン(現連結子会社)を子会社化。
1994年 7月 米国カリフォルニア州ビスタ市にFujikura Composite America, Inc.(現連結子会社)を設立。
1996年 5月 中国浙江省杭州市に杭州藤倉橡膠有限公司 (現連結子会社)を設立。
2000年 11月 名古屋営業所を開設。
2002年 9月 ベトナムハイフォン市にFUJIKURA COMPOSITE HAIPHONG, Inc.(現連結子会社)を設立。
2006年 5月 米国オハイオ州のIER Fujikura, Inc.(現連結子会社)を子会社化。
2009年 7月 米国イリノイ州にFUJIKURA GRAPHICS, INC.(現連結子会社)を設立。
2010年 11月 福島県南相馬市に小高工場開設。
2011年 1月 岩槻工場内にエンジニアリングセンター開設。
2011年 2月 中国浙江省安吉経済開発区に安吉藤倉橡膠有限公司 (現連結子会社)を設立。
2011年 9月 本社事業所及びスポーツ用品営業部を東京都江東区へ移転。
2012年 3月 韓国ソウル市にFujikura Composite Korea, Co., Ltd.を設立。
2012年 4月 埼玉県加須市に加須工場開設。
2015年 5月 米国ニュジャージー州にFUJIKURA GRAPHICS, INC.(現連結子会社)を移転。
2017年 4月 FUJIKURA COMPOSITES HAIPHONG,Inc.の検査棟を竣工。
2018年 3月 中国大連市に安吉藤倉橡膠有限公司の大連事務所開設
2019年 4月 藤倉コンポジット株式会社に商号変更。
2020年 4月 藤栄産業株式会社を吸収合併。
原町工場内にLIM棟開設。
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国内拠点 ~国内製造3拠点~

【営業拠点】 【生産拠点】
1 本社 1 岩槻工場(埼玉県)
2 大阪支店 2 原町工場(福島県)
3 名古屋営業所 3 小高工場(福島県)
4 勝田営業所 4 加須工場(埼玉県)
本社











生産拠点
営業拠点

東京都江東区有明3-5-7
TOC有明イーストタワー


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グローバル拠点 ~米国、中国、ベトナムを中心に計8社~
生産拠点
販売拠点


Fujikura Composites Europe B.V.


Fujikura Composites Korea, Co., Ltd. IER Fujikura, Inc.

安吉藤倉橡膠有限公司 Fujikura Composite America, Inc.


杭州藤倉橡膠有限公司
FUJIKURA GRAPHICS, INC.




FUJIKURA COMPOSITES HAIPHONG, Inc.



• 米国法人 :3社
• オランダ法人 :1社
• 中国法人 :2社
• 韓国法人 :1社
• ベトナム法人 :1社 計8社


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生産拠点(岩槻工場)


設 立 : 1971年9月
所 在 地 : 埼玉県さいたま市岩槻区
従 業 員 数 : 425名(2022年3月末現在)
敷 地 面 積 : 49,088㎡
延 床 面 積 : 34,950㎡
主 要 製 品 : 電気材料、印刷材料、
ゴム引布、加工品



【エンジニアリングセンター 併設】
2011年に設立。
当社グループの各工場や事業に分散していた技術
者が集結し、技術情報の共有化と技術総合力の強
化を図る目的で設立。




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生産拠点(原町工場)


設 立 : 1969年4月
所 在 地 : 福島県南相馬市
従 業 員 数 : 363名(2022年3月末現在)
敷 地 面 積 : 47,981㎡
延 床 面 積 : 18,752㎡
主 要 製 品 : 工業用ゴム製品、
制御機器、スポーツ用品



【LIM棟 併設】
2020年に新設。
医療用ゴム製品を含むLIM製品の生産設備を
移管し、生産効率の改善を図る目的で設立。




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生産拠点(加須工場)




設 立 :2012年4月
所 在 地 :埼玉県加須市
従 業 員 数 :128名(2022年3月末現在)
敷 地 面 積 :28,840㎡
延 床 面 積 :16,343㎡
主 要 製 品 :工業用ゴム製品、混練り




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グローバル生産拠点
米国法人

 IER Fujikura, Inc.
設 立 :2006年5月
所 在 地 :オハイオ州
従 業 員 数 :98名(2021年12月末現在)
事 業 内 容 :工業用ゴム製品の製造販売


 Fujikura Composite America, Inc.
設 立 :1994年4月
所 在 地 :カリフォルニア州
従 業 員 数 :26名(2021年12月末現在)
事 業 内 容 :ゴルフ用カーボンシャフトの開発及び販売



 FUJIKURA GRAPHICS, INC.
設 立 :2009年7月
所 在 地 :ニュージャージー州
従 業 員 数 :3名(2021年12月末現在)
事 業 内 容 :印刷用ブランケットの販売


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グローバル生産拠点
中国法人


 杭州藤倉橡膠有限公司
設 立 :1996年3月
所 在 地 :浙江省杭州市
従 業 員 数 :393名(2021年12月末現在)
事 業 内 容 :工業用ゴム製品、制御機器の製造販売
支 店 :広州市




 安吉藤倉橡膠有限公司
設 立 :2012年2月
所 在 地 :浙江省湖州市
従 業 員 数 :347名(2021年12月末現在)
事 業 内 容 :工業用ゴム製品の製造販売
支 店 :大連市




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グローバル生産拠点
ベトナム法人




 FUJIKURA COMPOSITES HAIPHONG, Inc.
設 立 :2002年9月
所 在 地 :ハイフォン市
従 業 員 数 :956名(2021年12月末現在)
事 業 内 容 :産業用資材、引布加工品及び
ゴルフ用カーボンシャフトの製造




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免責事項

【注意事項】
資料の内容につきましては細心の注意を払ってはおりますが、掲載された
情報の誤りおよび当資料に掲載された情報に基づいて被ったいかなる損害
についても、当社及び情報提供者は一切責任を負いかねます。

また、当資料に記載されている当社の現在の計画、戦略などは、当社が現
時点で入手可能な情報を基礎として作成した見通しであり、これらの将来
予測には、リスクや不確定な要因を含んでおります。
そのため、実際の業績につきましては、記載の見通しと大きく異なる結果
となることがあり得ます。従って、当社として、その確実性を保証するも
のではありませんのでご了承ください。


藤倉コンポジット株式会社
人事総務部 総務広報チーム
TEL:03-3527-8412 FAX:03-3527-8330

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