JOGMEC「先進的CCS事業」公募において苫小牧エリアでのCCS事業開始を目指す設計作業等を受託
2024 年 10 月 15 日
各 位
会 社 名 出 光 興 産 株 式 会 社
代 表 者 名 代表取締役社長 木 藤 俊 一
(コード番号:5019 東証プライム市場)
問 合 せ 先 経理財務部 IR 室長 茂 木 大 輔
(TEL : 03 - 3213 - 9307)
JOGMEC「先進的 CCS 事業」公募において
苫小牧エリアでの CCS 事業開始を目指す設計作業等を受託
石油資源開発株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:山下 通郎、以下「JAPEX」)、出光興産
株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:木藤 俊一、以下「出光興産」)、および北海道電力株式
会社(本店:北海道札幌市、代表取締役社長執行役員:齋藤晋、以下「北海道電力」)の 3 社(以下「3 社」)は、
独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の「先進的 CCS(*1)事業に係る設計作業等」に関する
委託公募(以下「本公募」)において、北海道苫小牧エリアにおける CCS 事業に係る設計作業等の受託に係る
契約を、JOGMEC と締結しました。
本公募は、2030 年度までの CCS 事業開始に向けて、2023 年度に行った事業性調査(*2)に続き、「CCS バ
リューチェーン(*3)における設計作業」および「CO2 貯留予定地の貯留ポテンシャル評価作業」を実施するため、3
社で苫小牧エリアにおける CCS 事業に応募し、選定されたものです。
今後、3 社は、「CCS バリューチェーンにおける設計作業」として、CO2 分離・回収、CO2 輸送・貯留に関して、
事業実施判断に向けて具体的な技術検討を進めていきます。
具体的に、CO2 分離・回収については、出光興産と北海道電力がそれぞれの CO2 排出源で必要な設備の設
計作業等を、CO2 輸送・貯留については、JAPEX が各排出源と貯留候補地をつなぐパイプラインや設備の設計
作業等を実施します。また、2030 年時点における CO2 貯留量年間約 150~200 万トンの目標に向けて、苫小牧
(*4)
エリア海域を対象とした深部塩水層 への圧入やモニタリングに必要な設備の設計作業等を JAPEX が実施し
ます。
「CO2 貯留予定地の貯留ポテンシャル評価作業」としては、JAPEX が試掘に係る準備作業(試掘作業用地の
造成工事等)、試掘作業に係る資機材調達・保管計画の策定、試掘井掘削作業、試掘によって得られたデータ
の分析・評価作業を進めていきます。
3 社は、本作業を通じて 2030 年までの CCS の事業開始を目指すとともに、「2050 年カーボンニュートラル社
会」実現に貢献するため、将来的なハブ&クラスター型(*5)の CCUS(*6)事業への拡大を視野に入れて取り組みま
す。今後も苫小牧エリアの行政や漁業関係者、集積する企業群との対話を進めるとともに、地域の皆さまから
CCS/CCUS へのさらなるご理解をいただきながら、事業化に向けて取り組んでまいります。
以上
注)
*1: Carbon dioxide Capture and Storage(CO2 の回収・貯留)の略
*2: 2023 年 7 月 19 日付 3 社プレスリリース「JOGMEC 令和 5 年度「先進的 CCS 事業の実施に係る調査」公募において苫小牧エリアに
おける CCS 実現可能性調査を受託」参照。
*3: CCS における、CO2 の分離・回収、輸送・貯留の一連のプロセス。
*4: 飲用ではない塩水で満たされた地下深部の砂岩層など。
*5: 地域にある複数の CO2 排出源からハブとなる拠点に CO2 を集めた上で、CO2 を輸送・圧入する効率的なバリューチェーンの形態。
*6: Carbon dioxide Capture, Utilization, and Storage(CO2 の回収・有効活用・貯留)の略
(参考)
苫小牧エリアでの位置関係
本調査における検討対象範囲
CCS の貯留イメージ
作業内容とスケジュール(想定)
4602