オーストラリア マッセルブルック石炭鉱山 採掘跡地における揚水型水力発電事業化の調査開始のお知らせ

2019 年7月 26 日

各 位
会 社 名 出光興産株式会社
代表者名 代表取締役社長 木藤 俊一
(コード:5019 東証第一部)
問合せ先 財務部 IR 室長 徳光 孝治
電話番号 03-3213-9307


オーストラリア マッセルブルック石炭鉱山 採掘跡地における
揚水型水力発電事業化の調査開始のお知らせ

当社は、子会社である出光オーストラリアリソーシスを通じて権益を所有する、オーストラリアのマッセルブルッ
ク石炭鉱山における揚水型水力発電事業化へ向けた調査を、オーストラリア大手電力会社である AGL エナジー
社と共同で行います。当調査は再生可能エネルギーの活用推進と地域貢献を目的に、2019 年 8 月から実施し
ます。
当プロジェクトは、マッセルブルック石炭鉱山の採掘跡地と隣接する丘陵地(ベルズマウンテン)の地形に着目
した揚水型水力発電事業※1です。マッセルブルック石炭鉱山の採掘跡地を下部貯水池に転用し、日中と夜間の
安価な太陽光や風力等の再生エネルギー電力で揚水することで、早朝と夕方の需要帯に発電することを想定し
ており、発電規模は 250MW となる見込みです。オーストラリア大手電力会社である AGL エナジー社と共同で事
業化調査を進め、商業化を検討します。
当社のマッセルブルック鉱山は開山後 111 年の歴史を有する鉱山で、地元とともに良質な石炭を生産、供給
することで日本やオーストラリアにおけるエネルギー安定供給の一翼を担っています。当プロジェクトでは、石炭
鉱山の採掘跡地を再生可能エネルギーの拠点として活用することで、近隣地域コミュニティを中心に経済的、社
会的な貢献を維持・継続していくとともに、石炭鉱山を地球環境に貢献する拠点に転換していく可能性を追求し
ます。
当社及び出光オーストラリアリソーシス社は今後も、再生可能エネルギーの活用を推進するとともに、日本・
オーストラリアのエネルギーセキュリティに貢献するための様々な機会創出を目指します。
尚、本件による当社 2019 年度連結業績への影響はございません。

※1 揚水型水力発電:発電所の上部と下部に大きな貯水池をつくり、電力需要の多いときは上部貯水池から下部貯水池に水を
落としてタービンを回して発電し、電力需要の少ないときは余剰電力を使い下部貯水池に溜まった水を
上部貯水池に汲み上げるという、一連の作業を繰り返す発電方法。


【参考】 当社のオーストラリアにおける石炭鉱山の概要

鉱山名 州 生産量(百万 t/年)※ 権益(%)
エンシャム クイーンズランド 4.5 85
ボガブライ ニューサウスウェールズ 5.3 80
マッセルブルック ニューサウスウェールズ 1.5 100
※ 各鉱山の生産量は権益相当(2018 年実績)


以上



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