「HEFAプロセスを用いた持続可能な航空燃料(SAF)の製造設備設置および供給体制構築事業」が、経済産業省のGX経済移行債を活用した投資促進策にて採択

2025 年2月 21 日
各 位
会 社 名 出 光 興 産 株 式 会 社
代 表 者 名 代表取締役社長 木 藤 俊 一
(コード番号:5019 東証プライム市場)
問 合 せ 先 経理財務部 IR 室長 茂 木 大 輔
(TEL : 03 - 3213 - 9307)


「HEFA プロセスを用いた持続可能な航空燃料(SAF)の製造設備設置および
供給体制構築事業」が、経済産業省の GX 経済移行債を活用した投資促進策にて採択

出光興産株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:木藤俊一、以下「当社」)
は、経済産業省の GX 経済移行債※1 を活用した投資促進策に、徳山事業所(山口県周南市)に
おける「HEFA※2 プロセスを用いた持続可能な航空燃料(SAF)の製造設備設置および供給体制
構築事業」(以下「本事業」)を提案し、2025 年 2 月 20 日付で採択されました。本事業の総
事業費の一部が GX 経済移行債によって充当されます。補助金の主な使途は、徳山事業所におけ
る SAF 製造設備(年産 25 万 kL)の建設となります。

※1 GX 経済移行債:
2050 年の温室効果ガス排出実質ゼロを実現するため、新たな市場・需要の創出に効果的につながるよう、日本
政府が発行する国債。民間事業に対する 20 兆円規模の先行投資支援が計画されている。
※2 HEFA(Hydroprocessed Esters and Fatty Acids):
植物油などを水素化処理して得られる水素化エステル・脂肪酸から SAF を製造する技術・プロセス。SAF の国
際規格「ASTM D7566 Annex2」として認証されている。


当社は、徳山事業所において 2028 年度までに SAF の生産を開始することを目指しており、本
事業を通して製造設備の建設と国内供給体制の構築を行います。当社は SAF 製造設備の 2025 年
度内の最終投資決定に向け、現在、基本設計を行っています。原料には廃食油等の廃棄物や、
大豆油、将来的にはポンガミア等の油糧植物といった GHG(温室効果ガス)削減率の高い複数
の油脂を活用する計画です。事業遂行へのコミットメント、事業戦略、エネルギー供給事業者
として原料調達から製造・販売までの一貫したサプライチェーンの実現に向け取り組みを進め
ていることなどが評価され、このたび採択されました。

当社は、エネルギーとカーボンニュートラルソリューションのメインプレイヤーになるべ
く、事業構造改革を推進しています。その遂行のための基盤として、化石由来のエネルギーを
生産する製油所・事業所をカーボンニュートラル燃料・製品の供給拠点である CNX(Carbon
Neutral Transformation)センターへと進化させていきます。
SAF 事業は、当社が 2030 年に向け優先的に取り組む重点 4 事業のうちの一つで、年間 50 万
kL の国内供給体制を構築することを目指しています。長期にわたって安定的かつ経済的に SAF
を製造・供給するためには、原料の調達方法や製造方法の多様化が重要と考えており、徳山事
業所での SAF 製造は不可欠な施策であると位置づけています。
航空業界の脱炭素に貢献するため、政府の支援を受けながら、SAF の早急な社会実装に向け
着実に取り組みを進めてまいります。
【参考】
プレスリリース:徳山事業所における HEFA-SAF 製造プロジェクトの FEED 移行について(2024 年 8 月
2 日)
https://www.idemitsu.com/jp/news/2024/240802.pdf
Idemitsu が目指す 2050 年とアクション:キーワード「SAF(持続可能な航空燃料)」
https://www.idemitsu.com/jp/2050future/keyword/saf.html
1 分でわかる「SAF が創る未来の空」
https://www.idemitsu.com/jp/business/oil/lowcarbon/saf_future.html




当社が目指す SAF 供給体制




HEFA-SAF 製造設備の建設予定地である徳山事業所(写真中央)



以 上




- 2 -

4828