複数のサンプル測定に適したマルチチャンバータイプのガス・水蒸気透過度測定装置を新たに開発しました

PRESS RELEASE
2022 年 2 月 17 日
各 位
会社名
代表者名 代表取締役社長 両 角 元 寿
(コード番号 5018 東証第一部)
問合せ先 広報室長 金 澤 智 美
TEL 078 - 303 - 9058
MAIL mpress@moresco.co.jp


複数のサンプル測定に適したマルチチャンバータイプの
ガス・水蒸気透過度測定装置を新たに開発しました


株式会社MORESCOは、作業効率の向上や環境負荷低減につながる装置開発を目指して、複数
のサンプル測定に適したマルチチャンバータイプのガス・水蒸気透過度測定装置を新たに開発し
ましたのでお知らせいたします。


<概要>
当社が販売している既存のガス・水蒸気透過度測定装置(以下、「装置」)は、当社と国立研
究開発法人 産業技術総合研究所で共同開発した測定手法を搭載しており、高速・高感度な測定が
可能です。また専用治具により、小さいサイズや脆く割れやすいサンプルでも破損なく測定でき
ます。ただ、最先端の研究開発での活用を想定しているため測定結果を解析するには専門的な知
識が必要であり、試料室数は1つのみでした。
新装置では装置を構成するパーツや機器を見極め、複数の試料室を搭載する構造へと変更し、
サンプル交換やプレトリートメントにかかる作業効率を向上させました。既存装置は4日間で2サ
ンプルの測定でしたが、新装置は既存装置と同等近くまでの性能を維持しつつ4サンプルの測定が
可能となりました。さらに追加機能として、だれでも簡単に使用できるように操作を簡易にし、
専用ソフトを導入することで、結果解析を自動化しました。
既存装置は有機デバイス分野の研究開発に適し、新装置は複数のサンプル測定に適しておりオ
ペレーターの負荷を低減できるため、電子部品・電子機器、食品・医薬品包装分野の生産工程や
品質管理工程等の幅広い用途でご活用いただけます。




新たに開発したガス・水蒸気透過度測定装置
新装置と既存装置の比較表
(4 チャンバータイプ)
PRESS RELEASE




市場とターゲットユーザー



<持続可能な社会の実現に向けて>
近年、軽量・薄膜・フレキシブル化が求められる最先端の電子デバイスや、消費者の多様なライ
フスタイルとそれに伴う便利な食品・医薬品包装からのニーズにより、バリアフィルムの需要が高
まっています。本装置でバリアフィルムの性能を測定することにより品質の向上に寄与し、食品や
製品の長寿命化、フードロスなどの課題解決に貢献し環境負荷低減や地球環境をまもることにもつ
ながります。


<新たな取り組み>
株式会社 MORESCO は研究開発型企業として水素社会への貢献につなげるため、自動車や航空
機などに用いられる燃料電池向けに、水素透過測定に特化した専用装置の開発を新たに進めており
ます。今後、これらの取り組みをより一層強化することで持続可能な社会の実現に貢献してまいり
ます。




【ガス・水蒸気透過度測定装置に関する問い合わせ先】

株式会社 MORESCO デバイス材料開発部 今村 貴浩

TEL/FAX:078-303-9086/078-303-9049 MAIL:imamura@moresco.co.jp

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