東京電力福島第一原子力発電所の原子炉格納容器内の廃炉作業用機器に当社の耐放射線性潤滑剤「モレスコハイラッド」が全面搭載されました

PRESS RELEASE
2021 年 12 月8日
各 位
会社名
代表者名 代表取締役社長 両 角 元 寿
(コード番号 5018 東証第一部)
問合せ先
広報室長 金 澤 智 美
TEL 078 - 303 - 9058
MAIL mpress@moresco.co.jp


東京電力福島第一原子力発電所の原子炉格納容器内の廃炉作業用機器に
当社の耐放射線性潤滑剤「モレスコハイラッド」が全面搭載されました


東京電力福島第一原子力発電所(以下、福島第一原発)の燃料デブリ(※1)取り出し
機器の全駆動部位に、MORESCO のオンリーワン技術で開発された世界最高レベルの耐放
射線性潤滑剤「モレスコハイラッド」(※2)が全面搭載されました。


福島第一原発の廃炉作業における重要な課題に、潤滑剤の高線量放射線による劣化問題
があります。非常に過酷な高線量環境下で稼働する
機器を連続的に動かすためには、きわめて高い耐放
射線性をもった潤滑剤が必要です。その問題を解決
すべく開発した当社の耐放射線性潤滑剤「モレスコ
ハイラッド」が、世界最先端の遠隔操作可能なロボ
ットアームの可動関節部位や炉内から放射線性物
質漏れを防ぐための機能部位すべてに搭載され、炉
内作業の重要な役割を担っております。
ロボットアーム(=アーム型アクセス装置)

※上記の画像は、技術研究組合 国際廃炉研究開発機構(=IRID)殿のご厚意により、『日本原子
力学会 2021年秋の年会・福島第一原子力発電所廃炉検討委員会セッション』にて発表された
『IRIDの研究開発概況』より使用させていただいております(詳細下部参照)。


※1.燃料デブリ:炉内の核燃料棒が事故時に溶融・落下した後、冷え再固化した物。
残留物中、最も高放射能線を発する。
※2.耐放射線性潤滑剤「モレスコハイラッド」
:PPE(=ポリフェニルエーテル)系潤滑剤
(当社の耐放射線性潤滑剤の秀逸さは、欧州プロジェクトの中核である CERN や ESS
でも証明されております。)
https://www.moresco.co.jp/news/assets/f68623057488cb6f98824e5227599352
c0eaaf00.pdf (2021 年5月 21 日発表)
PRESS RELEASE

【社会的意義・活動の継続】
完了までに 30 年近くを要すと考えられる福島第一原発の廃炉は、国内外の英知を結集
し取り組むべき重要な課題です。その中で当社は、現時点での対象機器に留まらず、将来
的な燃料デブリの本格的な取り出しのため過酷な高線量下に設置され続ける機器において
も、耐放射線性潤滑剤の使用による可動性維持での独自貢献を通じ、福島県の復興、また
環境浄化と再生に繋がるよう、今後も努めてまいります。
当社は、研究開発型企業として第9次中期経営計画の「持続可能社会の実現」と「事業
の付加価値の向上」の両立の達成に向け、社会に貢献できる企業を目指しています。

【研究に関する問い合わせ先】

株式会社 MORESCO 耐放射線潤滑剤 高度専門職 林 義和

TEL/FAX:06-6262-3310/06-6262-3327 MAIL:hayashi@moresco.co.jp
画像は、技術研究組合国際廃炉研究開発機構(=IRID)殿のご厚意に
より、『日本原子力学会2021年秋の年会・福島第一原子力発電所廃炉
検討委員会セッション』にて発表された『IRIDの研究開発概況』より
許諾いただき使用させていただいております。

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