サステナビリティレポートの当社ホームページへの掲載についてのお知らせ

2022 年3月 30 日


各 位
会 社 名 O A T アグ リ オ 株式 会 社
代表者名 代表取締役社長 岡 尚
(コード:4979、東証第一部)




サステナビリティレポートの当社ホームページへの掲載についてのお知らせ



当社は、2022 年3月 30 日に「サステナビリティレポート 2022」を当社ホームページに掲載いたしま
したのでお知らせいたします。
当社グループは、「食糧増産技術(アグリテクノロジー)と真心で、世界の人々に貢献します」という
企業理念のもと、農薬や肥料、あるいは独自の栽培システムなどを開発・製造・販売する過程で、作物
の増収に寄与する総合的かつ包括的な技術の開発と体系化に取り組んでおります。
この技術・ノウハウの蓄積を基礎に「新たな食糧増産技術」を開発していくことで、増え続ける世界
人口を支えるための食糧問題を解決し、ステークホルダーの皆さまや社会全体に高い信頼と評価を得ら
れるよう、企業価値の最大化を図ることを基本方針としております。




以 上
For a Sustainable Future
サステナビリティ レポート 2022
安心安全はもちろん、使いやすさと環境にも配慮した 製品を開発し、
すべての人に作る喜びや食べる幸せを届けたい。


人にも地球にも配慮したアグリテクノロジーで、食糧問題に挑む。

 増加し続ける世界人口は、2050年に90億人を超えると を得ています。 変化は、小さな1本の苗から いただくお手伝いができると期待しております。
予想されています。これだけの人口を支えるためには膨大  また、2021年5月に農林水産省が策定した
「みどりの  私たちは企業文化の継承の一環として、徳島県鳴門市  こうした取り組みは、地球規模の食糧危機の深刻さ
な食糧が必要であり、 (国際連合食糧農業機関)
FAO は 食料システム戦略」
では、持続可能な食料システムの構築 に保 有する栽 培 研 究センター内で社員自らが 植 物を から見れば非常に小さな動きかもしれません。
しかし、
世界の食糧生産を70%増加させる必要があると発表して に向け、中長期的な観点から、カーボンニュートラル等 育てるという取り組みを行っています。
自社農園で自ら土に 一人ひとりの意識が変わっていくことが突破口となり、
います。一方、
「国際植物防疫年2020」の開始の宣言に の環境負荷軽減のイノベーションを推進することが目標 触れて日々の生育状況を観察し、自社製品を使うことで 解決への道が拓けるはずだと私たちは確信しています。
よると、世界の食糧の80%以上が植物由来ですが、
この とされ、具体的には2050年までに化学農薬使用量の 何が起こるのかを実体験することで、作り手である現場 今後も、独自の研究開発力を礎に育てる楽しさや収穫
うち最大40%が病害虫の被害で失われているとされて 50%低減や化学肥料の使用量30%低減などの取組み の生産者の皆さまが何を考え、何に困っているのか身を の達成感、美味しいものを食べられる幸せをより多くの
います。また、ここ数年は気候変動の影響によって世界 が挙げられております。それらの取組みと当社グループ もって経 験する、それによって食 糧 危 機に対してOAT 人に提供することを使命とし、世界規模で食糧増産に
各地で干ばつや豪雨といった災害が頻発し、食糧生産に の「グリーンプロダクツ」 バイオスティミュラント事業」
「 アグリオグループの一員として果たすべき使命を再認識 貢献していきます。ぜひ当社の今後の取り組みにご期待
甚大な被害をもたらしています。 「施肥灌水技術」
の普及拡大とは方向性が合致していると しているのです。 ください。
考えています。  また、別の観点で消費者の皆さまに対しても家庭菜園
多様な人材と知見が集い、世界的課題に挑む  現在は日本(徳島県鳴門市)
とインド及び欧州(スペ などで自ら野菜などをつくる経験をすれば、
できるだけ無駄
 こうした食糧問題に対して、OATアグリオは2010年に イン オランダ)
・ に研究開発拠点があり、多種多様な人材 にせず食べるといったこれまでにない気づきがあると思い
設立以来、真摯に取り組んで参りました。 食糧増産技術
「 がグローバルな環境で研究開発を行っています。社員の ます。
当社グループでは
「栽培の楽しさ 難しさを自ら体験

(アグリテクノロジー)
と真心で世界の人々に貢献する」
と 約64%が外国籍である当社グループでは、国籍・性別 し、世界に発信する」
ことを企業文化としています。 栽培

いう経 営 理 念そのものが 2 0 1 5 年に国 連 が 採 択した 問わずさまざまな知見を有する社員が在籍し活躍して の楽しさ」
を発信し、 「栽培」
また を簡単に楽しめる方法を
「持続可能な開発目標(SDGs) の概念と一致しており、
」 います。海外関連会社では現地社員が中心となり、現地 提 案することにより、新たなビジネスモデルに挑 戦し、
「人や環境にやさしい持続可能な農業」をコンセプトに、 の 環 境 や 農 耕 文 化 、 律 、 境 規 制などさまざまな
法 環 新規需要を開拓することに取組んでいます。
防除技術(植物の薬) 施肥灌水技術
、 (植物の栄養)、 要 因を考 慮しつつ、作り手に寄り添いながら、
「アグリ  2021年10月に開催された農業資材EXPO2021にて
バイオスティミュラント
(植物の免疫力向上)
の3つの技術 テクノロジー」
を進化させています。 OAT栽培トータルソリューションサービス
『アグリオいち
を柱として独自の製品を多く世に送り出しています。  先に挙げた通り、人口増加に対応するためには食糧 ごマスター』
を発表しました。
自社栽培研究センターにて
 例えば、病害虫から農作物を守る
「グリーンプロダクツ」 増産が不可欠ですが、農耕地として土地を開拓するには 蓄積した栽培データや篤農家の皆さまの栽培ノウハウ
は、天然・食品添加物由来など使用回数に制限がなく、 限界があり、農耕地を増やすことなく、限られた農地でより を、 (情報通信技術) (人工知能)
ICT やAI を活用した自動
安心して使うことができる点が大きなメ トであり、
リッ 地球 多くの農作物を収穫することが重要です。効率を上げる 生育診断システムに組み込んだ
「スマート農業」
の新サー
温暖化によって懸念されている病害虫発生期間の長期化 ための当社グループの技術や知見は今後の農業を考える ビスです。
や発生の多発化にも対応できる防除資材として高い評価 うえで非常に大きなポテンシャルを有しています。 これにより新規就農を目指す皆さまにもより早く就農




代表取締役社長 岡 尚


編集方針・目次 企業理念・ESG経営



OATアグリオグループは、食糧増産技術
(アグリテクノロジー)

目次
真心で、世界の人々に貢献します
01 社長メッセージ
編集方針  OATアグリオグループは、
「食糧増産技術
(アグリテク ロ
ノ  この技術 ノウハウの蓄積を基礎に
・ 「新たな食糧増産
03 編集方針・目次 ジー)
と真心で、
世界の人々に貢献します」
という企業理念の 技術」
を開発していく とで、
こ 増え続ける世界人口を支える

OATアグリオグル ープは2 0 2 2 年より、 続
持 も 農薬や肥料、
と、 あるいは独自の栽培システムなどを開発・ ための食糧問題を解決し、
ステークホルダーの皆さまや
04 企業理念・ESG経営
製造 販売する過程で、
・ 作物の増収に寄与する総合的かつ 社会全体に高い信頼と評価を得られるよう、
企業価値の
可能な社会を構築することを目指す、 (E)
環境 、
05 新中期経営計画 包括的な技術の開発と体系化に取り組んでおります。 最大化を図ることを経営の基本方針と ており
し ます。
社会(S) ガバナンス
、 (G)の取り組みに、経営

計画などを加えたサステナビリティレポートを
07 アグリテクノロジー

発 行しております。当レポ ートが 、サプライ 08 環境 企業理念と3つのアグリテクノロジー

チェーンを含めたステークホルダーの皆さまと 10 コーポレート ガバナンス
・ 防除技術
のコミュニケーションや、社会全体に利用され、 2拠点の研究体制(鳴門 インド)

12 社会
防除技術 施肥灌水技術 高安全性 新規有効成分探索

当社および当社グループ会社のご理解に繋がり (植物の薬) (植物の栄養)
14 財務情報 施肥灌水技術
ましたら幸いです。今後ともご感想やご意見を
栽培技術 
通して、
より良いレポートを作成してまいります。 バイオ 水耕栽培肥料(国内シェアNo.1)
スティ ラント
ミュ
(植物の免疫力向上) バイオスティ ラント
ミュ
環境 病害虫に対し作物の免疫力を高める

生物多様性の尊重




ESG経営/CSR:重要課題と実施項目

〈対象組織〉 OATアグリオグループの企業活動そのものが、SDGsの取り組みであり、
『アグリテクノロジー』
を普及させることが 環境保全 ・ 資源効率の改善 ・ 飢餓撲滅 に
 当社グループ
(当社および当社の関係会社) 当社
は、
繋がります。
(OATアグリオ株式会社)
および連結子会社27社(旭 貢献目標
化学工業株式会社、 (舟山)
潤禾 植物科技有限公司、
環境保全
OAT&IILIndia LaboratoriesPrivateLimited、
AsahiChemicalEurop s.r.o.、
PT.OATMITOKUAGRIO、 支援
企業統治労働慣行
LIDAPlant Research,S.L.、株式会社インプランタ 1.5 12.2 13.1


イノベーションズ、
BlueWave Holding B.V.等)
と非連 17.16 12.a 資源効率の改造
16.7 4.4 5.5 8.5 10.2 12.6
17.17
結子会社2社および関連会社3社により構成されて 8.8 10.3 12.8


おります。
製品の販売 技術の普及 製品の使用 8.4

農業技術の向上 環境へのリスク低減
〈対象期間〉 飢餓撲滅
製造 研究開発 製造地域 農業地域
2021年1月∼12月

2.4
〈発行〉 12.5 6.3 7.2 9.4
9.5
11.6 14.3 14.1
14.3
6.3
6.4
15.3
2.1
2022年3月




新中期経営計画 新中期経営計画




持続可能な農業に貢献できる企業を目指して グローバルシナジー
 2021年2月に策定した
『新中期経営計画【2021-2023年】』 かつ企業価値の向上を図ります。
当社グループは、企業理念を
の最大化
での数値目標を1年前倒しで達成したなか、 成長ドライバー
「 見失うことなく、
それらを実践することで、
さまざまな変化に柔軟 当社グループは播種から消費者まで「アグリ
テクノロジー」
でカバーすることに注力しており
への取り組み」
を事業成長の柱とし、 新製品の投入 スマー に対応し、新たな試みにも積極的に挑戦、人や環境に優しい
ます。グローバルでのグループネットワークを
ト農業への参入 グローバルシナジーの最大化 に注力し、 持続可能な農業に貢献いたします。
活用し、新中期経営計画ではさらなる製品
展開を目指し、販売国を89カ国以上へ拡大
する見込みです。



新製品の投入 防除資材(農薬) 施肥灌水技術
グリーンプロダクツ バイオスティ ュラン
ミ ト
栽培トータルソリューションサービス「アグリオいちごマスター」 天然 食品添加物由来など安心
や、 ・
安全な防除資材「グリーンプロダクツ」製品などの新製品群の市場投入、バイオスティ ュラン
ミ トや
施肥灌水技術など注力分野に関わる製品をバランス良く投入していく予定です。

2022年 2023年 2024年
栽培トータルソリューションサービス
「アグリオいちごマスター」
植物工場専用肥料 ■ 防除資材(農薬)



∼2024年
既存殺虫剤改良製剤 ■ 施肥灌水技術
■ グリーンプロダクツ
改良製剤 殺虫殺菌混合剤
■ バイオスティ ュラン
ミ ト
ドローン対応畑作 果樹向け肥料




∼2023年
亜リン酸配合BB肥料
新規グリーンプロダクツ①(展着剤)
新規グリーンプロダクツ②(殺菌剤)
新規バイオスティミュラント



スマート農業へ参入
LIDA新製品
新規グリーンプロダクツ③(殺菌剤)
家庭園芸用殺菌剤

(アグリオいちごマスター)
∼2022年 「アグリオいちごマスター」は当社が実 施している栽 培トータルソ
リューションサービスです。新規就農をご検討の方、土耕栽培から
高設栽培への変更をご検討の方、今よりも収量 品質を高めたい

方向けのサービスで、栽培に必要なOAT防除資材、肥料、養液土
耕システムおよび付帯設備の利用、生育自動診断システムによる



成長ドライバーへの取り組み
栽培アドバイス等を定額制のパッケージでご提供しております。




▶グリーンプロダクツ(GP )
▶バイオスティミュラント S )
(B
▶ 施 設 園 芸 分 野 へ 需 要 掘り起こし
▶グローバ ル 製 品 展 開





アグリテクノロジー 環境




アグリテクノロジーを通じた価値創造 環境問題の解決に向けて

 日本の食料 農林水産業は、
・ 大規模な自然災害や地球温 2. 植物本来の力を高める「バイオスティミュラント」 1. 背景  今後は、
グループ全体でサプライチェーン温室効果ガス
暖化、生産者の減少等の生産基盤の弱体化 地域コ ュニ
・ ミ  バイオステ ミ ラン とは、
ィ ュ ト 植物本来の免疫力や機能を  当社グループは、 食糧増産技術
「 (アグリテクノロジー) 排出量の算定を進め、中長期目標設定、
リスク・機会の
ティの衰退などの課題に直面しております。将来、安定的に 高め、
耐寒性 耐暑性、
・ 病害虫耐性および成長を促す物質 と真心で世界の人々に貢献します」を企業理念に、人々 把握に取り組んでまいります。
食料の供給を図るためにはこれらの課題解決に向けて的確 や技術のことです。
地球温暖化による気候変動は農作物に の豊かな暮らしに貢献できる企業を目指してESG経営を
に対応することが急務となります。 環境ス レスを与え、
ト 収量減少や品質低下の要因となりま 推進しております。ESGの環境面では、 廃棄物低減と

 当社グループは分離独立以来、 環境保全」 資源効率の
「 「 す。
当社グループはバイオスティ ラン
ミュ ト製品の開発を進 リサイクル」 再生可能エネルギーの利用・温室効果


改善」 飢餓撲滅」
「 に資するアグリテクノロジーの研究開発に め、
作物の環境ス レス耐性を増強する とで気候変動によ
ト こ ガスの低減」 排気・排水管理」

「 を重要課題に設定し
邁進してきました。当社グループのアグリテクノロジーは、 る影響を緩和し、
収量増大と品質向上に貢献いたします。 環境問題の解決に取り組んでおります。気候変動問題に
農林水産省が策定した「みどりの食料システム戦略(食料・ 対する世界的な取り組みが要請されるなか、気候変動と
農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーション 3. 施設園芸分野での「スマート農業への参入」 の関連が大きい農業分野に携わる当社は「2050年カー
で実現する)にも合致しており、
」 これを極めていく とで世界
こ  過度の施肥灌水は、砂漠化 塩害 水質汚濁など土壌
・ ・ ボンニュートラル」
を目指してまいります。
の持続可能な食料システムの構築に貢献してまいります。 劣化の原因になります。土壌劣化を防ぎ、作物の品質を  また、当社は『理念の実現』
として、栽培を通してアグリ
向上するためには、農作物の成長ステージに合わせて テクノロジーを普及させることで人や環境に優しい持続 鳴門工場

1. 人や環境にやさしい防除資材「グリーンプロダクツ」 必要な時に必要なだけ栄養分を供給する養液土耕シス 可 能な農 業に貢 献し 環 境 保 全 』 資 源 効 率の改 善 』
『 『 (2)TCFD
(気候関連財務情報開示タスクフォース)
 当社グループでは農薬登録を有する天然・食品添加 テムが必要です。 『飢餓撲滅』を実現いたします。   の対応
物由来または有機JAS適合農薬など使用回数に制限の  当社が2021年農業資材EXPOにて発表したOAT栽培  気候変動問題への対応は、農業分野を扱うOATアグ
ない安心安全な環境にも優しい防除資材を「グリーン トータルソリューションサービス「アグリオいちごマス 2. 環境問題への取り組み リオグループにとって、経営上の重要なリスク 機会と認識

プロダクツ」
と定義しております。グリーンプロダクツは タ ー 」 自 社 栽 培 研 究 セ ンタ ー で の い ちご 栽 培
は (1)再生可能エネルギーの利用による しております。
また、
アグリテクノロジーを通じて持続可能
薬剤抵抗性が生じにく 天敵にやさしいIPM
く、 (総合的 (「GLOBALG.A.P
(グローバル ギャップ) 認証)
・ 」 により   温室効果ガスの低減 な農業とカーボンニュートラルに努めることが、将来に
病害虫・雑草管理)に適合する防除資材です。 培った栽培データや篤農家の皆さまの栽培ノウハウを、  当社グループは、国内外の拠点で温室効果ガスの低減 わたり利益を生み出すうえで重要な戦略であると考えて
 当社グループのグリーンプロダクツを使用することで ICT
(情報通信技術) (人工知能)
やAI を活用した自動生 に取り組んでおります。OATアグリオ鳴門工場ではCO 2 おります。OATアグリオグループは、2022年中に「気候
化学農薬の削減が可能になるほか、地球温暖化による 育診断システムに組み込んだ
「スマート農業」の新サービ ゼロの電力をすでに調達しています。
またオランダに拠点の 関連財務情報開示タスクフォース
(TCFD)提言」に賛同
病害虫発生期間の長期化や発生の多発化による農作物 スです。過度な施肥灌水を防ぐ強力な手立てになると考え あるクリザール社は、 2030年カーボンニュートラル」
「 の し、情報開示の強化・充実を図るとともに、事業活動を
の収量減少にも対応できると考えております。 ます。
また、
当社はいちご栽培に関わるモノやサービス
(養 目標を掲げ、太陽光や風力発電による電力で温室効果 通じて継続的な脱炭素への取り組みを推進してまいり
 2022年3月現在、12種類の製品群を展開しており、 液土耕栽培システム、
バイオスティ ラント、
ミュ グリーンプロ ガスの低減を進めております。 ます。
今後新たに3製品を順次市場へ投入していく予定です。 ダクツ、栽培ノウハウ)
をワンス ップで提案いたします。




アグリテクノロジーを極める クリザールグループの気候変動対策への取り組み

食糧増産が 農薬使用による
新規開発を行っている
新規薬剤開発  オランダに本社を置くクリザール社は、
85年以上の では再生可能エネルギーの電力
(風力)
のほか、
ソー
農薬メーカーは約千社の
必須 薬剤耐性の発生
中で日欧米の20数社 防除技術 歴史ある切り花栄養剤メーカーで、
2018年12月にOAT ラーパネルやLED照明を取り入れております。
またすべ
アグリオグループの一員になり した。 リザールグルー
ま ク ての製品のカーボンフ ト ン
ッ プリ トの分析にも取り組み、

エネルギーの 地球温暖化 作物の免疫力の向上 プでは企業の社会的責任
(CSR) し 環境負荷削減
と て、 サプライチェーン
作物へのストレス増大
大量消費 局所的な気候変動 バイオスティミュラント の活動を行っております。
具体的には、
2030年までに 全体で梱包材や
カーボンニュートラルの実現を目指して、 2排出量の
CO 廃棄物、 2排出
CO

砂漠化 塩害 水質汚染
・ ・ 国連が2015年を 必要最小限の水と肥料 削減、
エネルギー効率向上に重点を置き、
持続可能な の削 減を進めて
自然破壊 世界の土壌の3割が劣化 国際土壌年とする 施肥灌水技術 エネルギー源の利用に努めております。
オランダ本社 おります。





環境 コーポレー ・
ト ガバナンス




コーポレート ガバナンスの概要


3. 温室効果ガス排出量 (3)結果分析と対策 コーポレー ・
ト ガバナンスに関する基本的な考え方 実 施しております。 定 監 査 等 委員は原 則として内部


(1)背景  SCOPE1の主な温室効果ガス排出源は、
熱源と移動用の  当社は、お客さま、株主、取引先をはじめとするすべて 監査室の往査に同行いたします。
なお内部監査室は監査


「2050年カーボンニュートラル」
達成に向け当社グループ 燃料使用によるものでした。
熱源については、 ラーやコ
ボイ のステークホルダーの皆さまとの「信頼構築」のために、 等委員会の指示する項目については、
これに従うことを

は2020年度より温室効果ガス排出量を算定し、
削減が ジェネレーション用燃料の低炭素化を検討してまいります。 法令を遵守し、社会倫理に適合した企業活動を実践する 内部統制システムの基本方針で表明しております。

特に急がれる事業活動を特定いたしました。
今後も継続 移動燃料では、
乗用車のガソ ンと軽油が主な排出源で、
リ 今 ことを基本とし、効果的かつ効率的な経営意思決定と

して当社グループの温室効果ガス排出量を算定 検証し、
・ 後はEV車や低炭素型車輌への転換を検討してまいります。 適切な経営活動に取り組んでまいります。 3. 内部統制
削減することで
「2050年カーボンニュートラル」達成に  SCOPE2の温室効果ガス排出源では、
OATアグリオ鳴門 内部統制システムの基本的な考え方および整備状況

積極的に貢献いたします。加えて当社グループの
「アグリ 工場でCO2排出ゼロの電力を購入しCO2削減に寄与して 1. 体制  当社は、企業として将来にわたり発展・成長を遂げる

テクノロジー」
がSDGs貢献目標の1つである環境問題 おります。
下のグラフの通り、
2019年7月より再エネルギー 現状のコーポレー ・
ト ガバナンス体制を選択している理由 ために、法令や規則を遵守し、企業倫理に則った公正

の解 決にどのように貢献できるか、
ステークホルダーの 電力の購入によりCO2排出量を削減いたしました。   2018年3月20日開催の第8期定時株主総会において、 な企業活動を行うことが重要であると考えております。

皆さまにお伝えしてまいります。 監査等委員会設置会社への移行を内容とする定款の 当社の内部統制システムにつきましては、代表取締役社長
■ 電力量 CO2排出量

(2)温室効果ガス排出量 (単位 千kWh)

3,000
(単位 t-CO2)

1,400
変更が決議されたことにより、当社は同日をもって監査 を委員長とし、業務執行取締役を委員とする
「内部統制

 OATアグリオグループ※において、SCOPE1、2を算定 2,500 1,200
役会設置会社から監査等委員会設置会社へ移行しており 推進委員会」
を中心としております。内部統制に関連する
ます。 諸規程・マニュアルの整備や運用ルールの周知徹底、




(t-CO2)
いたしました。
(千kWh)



2,000 1,000


 この移行は、企業価値の向上を図る観点から、取締役 教育を図るとともに、運用状況の継続的モニタリングを




CO2排出量
1,500 800
電力量




SCOPE 1 1,000 400 会に監査等委員会を置くことで取締役会の監督機能を 行うことで、効果的な内部統制システムの整備体制を構築
SCOPE1、 排出量
2 30% 500 200
強化し、
コーポレート ガバナンス体制のさらなる強化を
・ しております。
の内訳
SCOPE 2 0 0
図ることを目的としております。
70%

電力量 CO2排出量

 監査等委員である社外取締役3名を選任することに 4. サステナビリティ
 一方、
当工場の熱による温室効果ガス排出量は大きく、 より、社外からの監視機能を強化することを目的とし、  当社は、ESG・SDGsについて重要な経営課題と認識

次いで、
OAT&IIL India Laboratories Private Limited、 会社の運営を適正に行えるよう各分野での経験を活か しており、サステナビリティを推進する体制構築を進める
SCOPE1、 排出量の実績

OATアグリオ栽培研究センターの電力消費が大きいこと したご指摘をいただけることを期待し、このような体制 とともに、
当社の事業活動が環境や気候変動に及ぼす影
2021年
(t-CO2e) 2020年
(t-CO2e)
Scope1 1,041 986 が分かりました。
また、
アジアや米国は電力の排出係数が を選択しております。 響に関しては、継続的にデータの収集を進めております。
Scope2 2,451 2,456 高くヨーロッパは低い傾向が見られることから、排出係数  当社といたしましては、現状の体制により、十分な監査・ また新中期経営計画においても、アグリテクノロジーを

の高い地域を中心に再生可能エネルギー比率を高める 監督を果たし経営の公正性と透明性が確保されると認識 通じたESG・SDGsに取り組んでおり、進展状況につき
※ OATアグリオ、 連結子会社15社 (旭化学工業株式会社、 OAT&IIL India Laboratories
Private Limited、
Asahi Chemical Europe s.r.o.、 OAT MITOKUAGRIO、 (舟山)
PT. 潤禾
方策を検討してまいります。 しております。 ましては、取締役会にて定期的にフォローしております。
植物科技有限公司、 LIDAPlant Research, CAPA ECOSYSTEMS,S.L.U.、 ENSOFO LA
GRANJA S.L.、 株式会社イ ンプラ インタ ノベー ョ シ ンズ、 リザールグループ主要6社)
ク および
 今後もSCOPE1、
2の算定と温室効果ガス排出量の削減 今後当社グループは、
さらなる中長期的な企業価値向上
非連結子会社2社 (株式会社養液土耕栽培研究所、 OAT Pakistan Private Limited)

対策を推進し、
SCOPE3についても算定を実施いたします。 2. 監査の状況 を見据え、サステナビリティ経営の推進を行ってまいり
内部監査および監査等委員会監査の状況 ます。

養液土耕栽培導入による温室効果ガスの削減例  内部監査室は専属の室長が1名おり社長直属の内部

 茨城県鹿嶋市・神栖市は生産額日本一を誇るピー ものが2020年には65haに拡大し、
化学成分由来の施肥 監査機関として活動するとともに、監査等委員会の事務

マンの産地です。過去には多肥栽培が慣行であり、食の 量も、
旧来慣行の84kg/10aから63kg/10aへ、面積 局としてこの監査補助を担っております。監査等委員会と

安全 安心志向が高まるなかで減化学肥料栽培が求め
・ 当たり約25%削減されました 調整し年度計画を作成し、 経営方針の徹底」
「 の状況、
られてきました。 (半促成 抑制栽培2作合計)
・ 。 「コンプライアンス遵守」の状況等を社内各部署および
 そこで、
OATアグリオは茨城県やJAと協力し、
減化学 単純に慣行栽培と比較すると 重要子会社を訪問し点検実施しております。
また会計監査
肥料に貢献すべく養液土耕栽培を普及いたしました。 温 室 効 果ガス排出量を3 9 t 人と連携して、財務報告に関わる内部統制の状況を点検
当地の養液土耕栽培面積は、
2004年には1.1haだった 削減できたことになります。





コーポレー ・
ト ガバナンス 社会




多様な人材が最大限の能力を発揮できる体制 環境づくり


コーポレート ガバナンス図表
・  当社では、採用、
その後の昇進 昇格において、
・ 能力や実 の行き来もできるようにしております。
績を重視した人材の登用を行っております。
キャリア採用  今後は当社グループ社員全体における女性社員の割
株主総会 社員においても、能力に応じた評価を行い、既に中核として 合を増やしていき、
より一層の女性活躍の場を増やしてい
選任 解任 選任 解任 選任 解任 活 躍している社員も多 数 在 籍しております。社員の約 く方針です。
64%が外国籍となっており、海外関連会社では現地社
取締役会
取締役(監査等委員であるものを除く) 監査等委員会 員を中心として経営 運営するなど、
・ 国内外で国籍 性別問

監督
わずさまざまな知見を有する社員が活躍しております。

選定、監督 報告
諮問機関 代表取締役 た、法令で定められた定年後の継続雇用については、雇
監査 連携
経営会議 報告 指示 用条件をより現役時代に近づけるよう制度改訂を定期的
報告 指示 事務局
指 名報酬委員会 &連携
報告 指示 に行っております。
また現役社員に対しても、働き方の選
內部監査室
コンプライアンス委 員 会 会計監査人 択の幅を広げるため、限定社員制度などを設け、両制度間
リスク管 理 委 員 会 会計監査
內部統制推進委員会 内部監査
報告 指示
各部門 子 会 社


女性活躍のための環境整備

 人材の多様性を確保するうえで、女性の活躍は重要 の整備を徹底し、女性管理職比率をOATアグリオ単体
課題のひとつと捉えており、当社では出産や育児などの では現 状 1 2 %を2 0 % へ、グループ会 社 全 体では現 状
5. 企業統治に関するその他の事項
<企業理念> ライフステージの変化に合わせて、女性が働き続けられる 21%を25%へ増加させることを目標として掲げており
コンプライアンス体制
労働環境を整備するため、育児時短の延長(小学校1年生 ます。
この目標を実現するために、管理職候補となる女性
 当社は代表取締役社長を委員長とし、業務執行取締役 食糧増産技術(アグリテクノロジー)
と真心で世界の
人々に貢献します    6月末まで)や出産祝い金の増額を行っております。
こう 従業員の育成 研修等を実施する

を委員とする
「コンプライアンス委員会」を設置し、当社
した取り組みが認められ、2021年には「子育てサポート ほか 、 性 管 理 職と女 性 従 業員

および当社グループ会社におけるコンプライアンス推進
企業」
として厚生労働大臣に認定された証である「くる の交流機会の設定等によるネット
及び遵守の周知徹底を実施しております。
また当社および <行動憲章>
みん」マークを取得いたしました。 ワーク形成支援に取り組みます。
当社グループ会社は、法令等に反する行為を早期に発見
1.私たちは、アグリテクノロジーと真心で信頼の
 当社グループは、今後も女性が活躍できる労働環境
するために、 内部通報規程」
「 を定めて、社内および社外 構築を目指します
にコンプライアンスに関する報告や相談を受け付ける
2.私たちは、新たな課 題 、 難な問 題に果 敢に

窓口(ホットライン)を設置しております。 チャレンジいたします 働きやすい環境づくり
リスク管理体制の整備の状況
3.私たちは、粘り強く問題解決に取り組みます
 当社のリスク管理体制は、毎月開催される取締役会、  当社では、在宅勤務、時差勤務、有給休暇の時間単 を図るため、仕事量、内容、職場環境に関するアンケート
4.私たちは、素早く判断し、素早く行動いたします
経営会議での討議の他に、代表取締役社長を委員長と 位取得、積立有給休暇などの制度を導入し、社会環境 の実施、
これからのキャリア形成やポジションに対する
し、業務執行取締役を委員とする「リスク管理委員会」 5.私たちは、常に正直に、誠実に行動いたします
や個人の状況により柔軟な運用を行っております。 イメージ、職種や勤務地の異動希望、
自由意見など、定期
において、当社の職務執行に関する潜在的なリスクの 6.私たちは、不当な圧力には決して屈しません  有休消化率の向上にも取り組んでおり、全国平均を 的にヒアリングを実施、
とりまとめの結果を社員研修など
抽出や各規程の整備、社員へのリスク管理教育を行って 7. たちは 、 性とお 互 い の 文 化 を 尊 重し 、
私 個 常に上回っております。 にも反映させるようにしております。
おります。また必要に応じて弁護士や専門家へ相談も 切 磋 琢 磨して成 長を目指します  長時間労働防止のための徹底管理やハラスメント関連  研修については、職能・職歴・職種別、テーマ別等に
行っております。 8.私たちは、限られた資源や地球環境を大切に 教育、ハラスメント相談窓口の設置のほか、
コンプライア 開催、
また社員ごとにIDを付与し自由にeラーニング研修
いたします ンス違反、関連事項相談などに関する内部通報制度を を受講できるようにしております。
導入、
このような取り組みの進捗を確認し、
さらなる促進





社会 品質管理マネジメン
・ ト 財務情報



[業績ハイライト]
■ 売上高 ■ 経常利益
(単位 百万円)
: (単位 百万円)

25,000 2,000


社員の健康増進 20,000
1,500

15,000
1,000
 従業員が心身ともに健康的な生活を送り、豊かな人生 10,000

を実現できるよう産業医や医療スタッフによる保健指導 500
5,000

をはじめ、
さまざまな健康支援施策を推進しております。

第8期 第9期 第10期 第11期 第12期 第8期 第9期 第10期 第11期 第12期
検診料の全額会社負担や人事による検診結果の確認、 2017年12月 2018年12月 2019年12月 2020年12月 2021年12月 2017年12月 2018年12月 2019年12月 2020年12月 2021年12月


傷病の早期発見、再検査の推奨等が主な取り組みです。
■ 自己資本比率 ■ 総資産額
(単位 %)
: (単位 百万円)

50 35,000

30,000

25,000
30 20,000

20 15,000

10,000


品質管理マネジメントシステム「ISO9001」
5,000


第8期 第9期 第10期 第11期 第12期 第8期 第9期 第10期 第11期 第12期
2017年12月 2018年12月 2019年12月 2020年12月 2021年12月 2017年12月 2018年12月 2019年12月 2020年12月 2021年12月
 当社は、顧客に提供する製品・サービスの品質 を把握し、業務への影響を調査、重大側面(リスク
〈計算式〉
自己資本比率=自己資本÷総資産額×100
(自己資本=純資産額−株式引受権−
を継続的に向上させていくことを目的とした品質 と機会)を特定し、品質目標を経営会議にて決定 新株予約権−非支配株主持分)


マネジメントシステムの規格「ISO9001」
を取得して しております。
おります。登録範囲は農薬 肥料 家庭用園芸資材
・ ・ ・  「PDCAサイクル」により目標を管理し、販売・
農業用資材の研究開発 製造 販売にわたり、
・ ・ 全部 生産計画や原料発注、作業標準、記録、設備点検、
署、全社員が対象となります。 保守点検など常日頃から管理を徹底しております。 環境保全の実績報告(鳴門工場)
 「食糧増産技術(アグリテクノロジー)と真心で  方針や目標・コミットメント、システム・組織など
■ 水使用量 ■ 蒸気のエネルギー消費量
世界の人々に貢献します」
という企業理念のもと、 の変更判断においては、取締役会、経営会議、内部 (単位 ㎥)
: (単位 kL-原油)

30,000 400.000
品質方針を1.製品、2.従業員、3.環境と定め、品質 監査報告、
リスク管理委員会、
コンプライアンス委員
350.000
25,000
マネジメントシステムマニュアルを作成しており 会、内部統制委員会などで行い、継続的に改善して 300.000
20,000
ます。製品、職場、顧客、市場、法律、社員等の現状 おります。 250.000

15,000 200.000

150.000
10,000
100.000
5,000
50.000





■ 産廃排出量、再資源化量、埋立量 ■ PRTR第一種指定化学物質の移動 排出量

(単位 t)
: (単位 kg)

1,200 18,000
16,000
1,000
14,000
800 12,000
10,000

8,000
400 6,000
4,000

2,000


産廃排出量 ン
ト 再資源化量 ン
ト 埋立量 ン
ト 全PRTR対象物質(kg) 1,2 ジクロロエタン
‐ (kg)
トリエチルア ン
ミ (kg) キシレン (kg)





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