尿中の細胞からiPS細胞を作製する次世代RNAリプログラミングキット「StemRNA-NM Reprogramming Kit」の販売開始に関するお知らせ

平成 28 年 12 月 20 日
各 位
会 社 名 株 式 会 社 リ プ ロ セ ル
代表者名 代 表 取 締 役 社 長 横山 周史
(コード番号:4978)
問合せ先 取 締 役 C F O 臼井 大祐
(TEL.045-475-3887)


尿中の細胞からiPS細胞を作製する次世代RNAリプログラミングキット
「StemRNA™ -NM Reprogramming Kit」の販売開始に関するお知らせ


この度、当社グループのReproCELL USA社にて開発した、尿の細胞からiPS細胞を作製する事が出来る試薬製
品「StemRNA™ -NM Reprogramming Kit」(以下、本製品)の販売を本日より開始したことをお知らせいたしま
す。


当社グループでは、2016年7月より、既に本製品の次世代RNAリプログラミング技術を用いたiPS細胞作製サー
ビスを開始しておりますが、本製品の発売により、皮膚や血液の細胞に加えて尿の細胞からもお客様のお手元
でiPS細胞を作製する事が可能となります。


次世代RNAリプログラミング技術では、元となる細胞からiPS細胞を作製する過程で、細胞内の遺伝子の組み
換えが起こらず、かつ、従来のようにウイルスを全く使用していないので、iPS細胞のガン化のリスクを大幅に
低減することができます。非常に安全性の高いiPS細胞が作製できるため、再生医療に最適な技術と言えます。
さらに、本製品はGMP準拠となっており、同じReproCELL USA社の培養液「NutriStemTM」と組み合わせて使用
する事により、将来的には再生医療グレードのiPS細胞を作製することも可能です。


また、iPS細胞は再生医療だけではなく、病気のメカニズムを解明するための研究にも応用が可能ですが、疾
患によってはiPS細胞化しにくい事例もあるということがわかっております。
本製品では従来製品に比べiPS細胞の樹立効率が大幅に改善されたため、より多くの患者様からiPS細胞を作
製し、病気に関する研究を進めることが可能となります。


主な顧客としては、iPS細胞の作製サービスと同様、国内外のiPS細胞研究機関や製薬企業などiPS細胞を取り
扱っている団体や企業となり、範囲が限定的であることから、当事業年度の業績に与える影響は軽微と考えて
おります。
当社グループは本製品に用いられている「次世代RNAリプログラミング技術」を、今後当社の再生医療事業を
支える技術の一つとして重要な位置づけとなり得るものと認識しており、今後も再生医療や創薬支援を中心と
した取り組みを積極的に進めて参ります。




「StemRNA™ -NM Reprogramming Kit」製品写真 以上


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