造血幹細胞の増幅方法に関する米国での特許成立に関するお知らせ

平成 29 年 2 月 14 日
各 位
会 社 名 株 式 会 社 リ プ ロ セ ル
代表者名 代 表 取 締 役 社 長 横山 周史
(コード番号:4978)
問合せ先 取 締 役 C F O 臼井 大祐
(TEL.045-475-3887)


造血幹細胞の増幅方法に関する米国での特許成立に関するお知らせ


当社では平成27年11月4日に造血幹細胞の増幅方法に関する米国特許出願の審査通過についてお知らせして
おりましたが、この度、米国にて本特許が正式に成立いたしましたので、お知らせいたします。
本特許は、当社と日産化学工業株式会社が共同出願したものであり、臍帯(さいたい)血などに含まれる造
血幹細胞を従来の3倍以上、効率的に増幅する技術に関するものです。


臍帯血移植は出産後の胎盤や臍帯から採取した血液を利用するため、ドナーへの負担が少ない手法であると
同時に、骨髄移植と比べて免疫拒絶反応を起こしにくい性質を持つため、白血病や先天性免疫不全などの治療
に積極的に利用されております。しかしその一方で、臍帯血の採取量には限界があり、移植に必要となる臍帯
血中の造血幹細胞の量が十分に採取出来ないといった問題もあります。


本特許技術を応用し、臍帯血に含まれる造血幹細胞を効率的に増幅させることにより、将来的には臍帯血移
植による治療法をより多くの患者様へ適用できる可能性が高まります。
また、この造血幹細胞の増幅方法に関する特許は、すでに日本国内においても成立しており(平成 27 年 1
月 27 日開示)、今回の米国特許の成立によって、臍帯血移植の実用化が進む日米両国で高い競争力と優位性
を獲得することとなりました。


当社グループでは、昨年11月に脊髄小脳変性症を対象とした細胞医薬品の日本への導入に向けた契約を締結
するなど、再生医療への取り組みを積極的に推進しております。造血幹細胞は再生医療の研究において最も進
んでいる分野のひとつであり、当社グループでは本特許技術の再生医療領域における実用化をいち早く実現で
きるよう、活動してまいります。
なお、本件による平成29年3月期の当社連結業績予想に対する影響はございません。




以 上



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