国立研究開発法人産業技術総合研究所との新たなゲノム編集法によるiPS細胞の遺伝子改変に関する共同研究契約締結のお知らせ
2025 年 10 月 22 日
各 位
会 社 名 株式会社リプロセル
代表者名 代表取締役社長 横山 周史
(コード番号:4978、東証グロース市場)
問合せ先 経営管理部 GM 山根 幸司
(TEL.045-475-3887)
国立研究開発法人産業技術総合研究所との新たなゲノム編集法による iPS 細胞の遺伝子改変に関する
共同研究契約締結のお知らせ
この度、当社は、国立研究開発法人産業技術総合研究所(以下、「産総研」)の研究橋渡し機関である株式
会社 AIST Solution との間で、「新たなゲノム編集法による iPS 細胞の遺伝子改変に関する研究」を目的とし
た共同研究契約(以下、「本契約」)を締結いたしましたので、お知らせいたします。本契約に基づき、当社
は産総研と共同研究を実施いたします。
共同研究の概要
本共同研究は、産総研が開発した新たなゲノム編集技術のプロトコールを当社の臨床用 iPS 細胞を用いて最
適化し、遺伝子改変 iPS 細胞を高精度かつ高効率に作製する技術を確立することを目的としています。これに
より、臨床応用に最適な遺伝子改変 iPS 細胞の開発を目指します。
本共同研究の意義と今後の展望
iPS 細胞を用いた再生医療における技術的課題の一つとして、HLA 型(免疫の型)の不一致に起因する免疫拒
絶が挙げられます。近年、iPS 細胞の HLA 遺伝子を改変し、免疫原性を低下させた「ユニバーサルドナーセ
ル」創出のアプローチが注目を集めています。ゲノム編集技術は CRISPR/Cas9 など様々な技術が開発されてい
ますが、臨床応用では、目的とする遺伝子のみを改変し、それ以外の遺伝子(オフターゲット)には影響を及
ぼさない高精度な技術が求められます。
この度、産総研が開発した新たなゲノム編集技術を応用し、高精度かつ高効率に iPS 細胞をゲノム編集する
技術の開発を目指します。
現在、当社では、臨床用 iPS 細胞(StemRNA™ Clinical iPSC)の製造販売、ならびにマスターセルバンクお
よび分化細胞の作製といった受託製造事業(CDMO 事業)を行っております。今後、本ゲノム編集技術を応用す
ることで、これらの事業を加速させ、新たな細胞治療事業への適用拡大を目指してまいります。
なお、本件による 2026 年 3 月期連結業績予想への影響は軽微でありますが、中長期的な当社の企業価値向上
に資するものと考えております。
以上
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