植物由来の抗菌・抗ウイルス材料を開発
2023 年 1 月 10 日
綜研化学株式会社
ニュースリリース
植物由来の抗菌・抗ウイルス材料を開発
綜研化学株式会社（代表取締役社長：福田純一郎 本社：東京都豊島区）は、国立研究
開発法人 物質・材料研究機構(NIMS)との連携により、植物由来のポリフェノールを原料
とした抗菌・抗ウイルス材料を開発しましたのでお知らせいたします。
【開発の背景】
新型コロナウイルス感染拡大による衛生意識の高まりから、様々な場面で抗菌・抗ウイル
ス材料が用いられています。しかしながら、多くの抗菌・抗ウイルス材料は、石油資源や鉱
物資源を原料としているため、生産過程でのエネルギー利用による環境負荷や枯渇が懸念
されています。また、従来の植物由来の抗菌材料は、水への溶出性や揮発性が使用時にネッ
クとなるものが多く、適用範囲が限られていました。NIMS が有する疎水化技術に関する技
術指導を受け、当社において開発を進めてまいりました。
【本開発品の特徴】
本開発品は、ポリフェノールが持つ抗菌性・抗酸化性・防錆性などを備えつつ、従来の
植物由来品の課題であった水への溶出性や揮発性がなく、幅広い用途での活用が期待でき
ます。
また、JIS 及び ISO に準拠した試験では、細菌とウイルスを共に 99.9％以上減少させて
おり、抗菌・抗ウイルス性の両立を確認しました。なお、新型コロナウイルスに対する有
効性も確認しています。
＜抗菌、抗ウイルス試験結果＞
【今後の展開】
本開発品は、環境適合型の高機能製品への応用が期待されます。当社では、数 g スケール
から kg スケールまで生産性を引き上げる基礎技術も確立しており、コーティング剤や素材
への練りこみ用途で、サンプル供給を始めています。今後は、当社がケミカルズ事業で長年
培った量産技術による工業化を目指してまいります。
＜開発品の外観＞
本開発品は 2023 年 2 月 1 日（水）～2 月 3 日（金）に東京ビックサイトで開催される
「新機能性材料展（コンバーティングテクノロジー総合展 2023 内）
」に展示いたします。
公式サイト URL：https://www.convertechexpo.com/index.html
※オンライン展示：2022 年 12 月 1 日（木）～2023 年 2 月 28 日（火）
【本件に関するお問合せ】
※ 製品・技術について
綜研化学株式会社 新規事業企画部
TEL：03-3983-3159
E-Mail：new_business@sokenchem.com
※ 報道関係者からのお問合せ
綜研化学株式会社 IR・広報室
TEL：03-3983-3268
E-Mail：ir@sokenchem.com
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