抗IL-21アプタマーを用いた肺動脈性肺高血圧症の革新的治療薬の開発に関する研究成果の発表

News Release

平成 31 年 1 月 30 日
各 位
株式会社リボミック
(コード番号:4591 東証マザーズ)


抗 IL-21 アプタマーを用いた肺動脈性肺高血圧症の
革新的治療薬の開発に関する研究成果の発表

国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)が主催し、2 月 7-8 日に東京国際フォーラ
ムで開催される「6 事業合同成果報告会 疾患への克服 2018」において、当社が開発を進める
抗 Interleukin-21(IL-21)アプタマーの肺高血圧症モデルマウスにおける薬理効果試験につい
て発表致します。本研究成果は、今年度、AMED の難治性疾患実用化研究事業の一環として助成
を受けて、国立循環器病研究センターが当社と共同で行ったものになります。


肺動脈性肺高血圧症は、難治性呼吸器疾患に認定されている原因不明の病気であり、肺動脈壁
が肥厚して血管の狭窄が進行した結果、全身への血液や酸素の供給が障害され、最終的には心不
全から死に至ることのある重篤な疾患です。近年、プロスタグランジン I2 製剤などの治療薬の
開発で予後は改善しつつありますが、治療薬が十分な効果を発揮しない患者様の予後は依然とし
て極めて悪い状態です。これらの既存治療薬は、いずれも血管を拡張させる作用を持つものであ
り、血管壁の肥厚を抑制する作用を持つ薬はなく、その開発が強く望まれています。


国立循環器病研究センターの中岡部長らの先行研究により、IL-21 が肺高血圧症モデルマウス
において血管壁の肥厚を促進する作用を持つことが明らかになっており、本共同研究によって、
当社が開発を進める抗 IL-21 アプタマーが血管壁の肥厚を抑制する新規な作用を持つことが明
らかになりました。本アプタマーは、当社の RiboART システムを活用し、IL-21 に結合し、そ
の働きを特異的に阻害する医薬候補品として、当社内で創製されました。


IL-21 は当社にとり新規な標的であり、この共同研究が Unmet Medical Needs の疾患である
肺高血圧症の画期的な新薬の誕生につながるように開発を進めてまいります。


発表日時 : 平成 31 年 2 月 8 日
発 表 者 : 国立循環器病研究センター 血管生理学部部長 中岡良和
題 名 : Interleukin-21 を標的とした肺動脈性肺高血圧症の革新的治療法の開発


以上
【本件に関するお問い合わせ先 : 経営企画部 03-3440-3745】

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