小野薬品工業株式会社とFP/EP3デュアル作動薬「ONO-9054」に関するライセンス契約を締結

2016 年 3 月 30 日
各 位

会 社 名 参 天 製 薬 株 式 会 社
代表者名 代 表 取 締 役 社 長 兼 C E O 黒 川 明
(コード番 号 4536 東 証 第 1部 )
問合せ先 コーポレート・コミュニケーショングループ グループマネージャー
クリストファー・ホフマン
( T E L 0 6 - 4 8 0 2 - 9 3 6 0 )



小野薬品工業株式会社と
FP/EP3 デュアル作動薬「ONO-9054」に関するライセンス契約を締結



参天製薬株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:黒川明、以下「参天製薬」)は、小野薬品工業株
式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:相良暁、以下「小野薬品」)が創製した、緑内障・高眼圧
症を対象に開発中の FP/EP3 デュアル作動薬 ONO-9054 について、世界において眼科用眼局所製剤を
独占的に製造・開発・販売する権利を参天製薬に導入するライセンス契約を 2016 年 3 月 30 日付で締結
しましたのでお知らせします。
今回のライセンス契約に伴い、小野薬品は参天製薬より、契約一時金を受け取ります。また、小野薬品
は開発の進捗および売上高に応じてマイルストン、および上市後は売上高に応じたロイヤルティを受け取
ります。


ONO-9054 は 1 日 1 回投与の点眼剤で、FP 作動作用に加え、EP3 作動作用を有する新規メカニズム
のプロスタグランディン系治療薬であり、FP 作動薬よりも強い眼圧下降作用が期待されます。既に緑内
障・高眼圧症を対象とした米国第Ⅱ相試験を終了しており、今後、参天製薬が世界での製造販売承認取
得を目指し開発を進める予定です。


なお、本件による、今期の通期業績予想に対する修正は予定しておりません。


以上
FP/EP3 デュアル作動薬について
FP 受容体と EP3 受容体はそれぞれプロスタグランディン受容体です。FP 受容体および EP3 受容体への作動作用は、眼
圧下降への関与が報告されていることから、FP/EP3 デュアル作動薬が緑内障に対する新たな治療の選択肢を提供するこ
とが期待されます。


緑内障について
緑内障は、視神経(視覚情報を脳へ送る目の神経)が障害を受け、徐々に視野が狭くなっていく病気です。視神経に障害
がおきる主な原因は眼圧の上昇とされており、眼圧を下げることが視機能の維持に最も有効な治療法とされています。日本
人では、眼圧が正常の範囲であるにもかかわらず、緑内障の症状が起こる「正常眼圧緑内障 (NTG)」という種類の緑内障
が7割を占めていると言われています。NTG も眼圧を下げることで病気の進行を遅らせることができます。


小野薬品工業株式会社について
小野薬品は、日本の大阪市に本社を置き、特定領域における革新的な医薬品の創薬に取り組む研究開発型の製薬企業
です。がん領域と糖尿病領域を重点領域として活動しています。
詳細については、http://www.ono.co.jp./ をご覧ください。


参天製薬株式会社について
参天製薬は、眼科に特化したスペシャリティ・カンパニーとして、医薬品の研究、開発、販売・マーケティング活動を行
っています。世界 50 か国以上で製品を販売しており、国内の医療用眼科薬市場においては No.1 のシェアを有して
います。今後も眼科領域におけるリーディング・カンパニーとして、未充足ニーズを満たす価値ある製品・サービスの
提供を通じて、社会への貢献を果たしてまいります。詳細については、当社ホームページ www.santen.co.jp をご参照
ください。


参天製薬の将来見通しに関する注意事項 (Forward-Looking Statements)
このプレスリリースにおいて提供される情報は、いわゆる「見通し情報」(“Forward-Looking Statements”)が含まれています。
これらの見通しの実現できるかどうかはさまざまなリスクや不確実性に左右されます。従って、実際の業績はこれらの見通し
と大きく異なる結果となり得ることをご承知置きください。また、日本ならびにその他各国政府による医療制度や薬価等の医
療行政に関する規制が変更された場合や、金利、為替の変動により、業績や財政状態に影響を受ける可能性があります。

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