マニラ首都圏地域の高架鉄道LRT2号線に、5G携帯電話の基地局など通信設備を設置することで鉄道公団と合意

NEWS RELEASE 株式会社アイ・ピー・エス
2019 年 7 月 8 日
各位


マニラ首都圏地域の高架鉄道 LRT2号線に、5G 携帯電話の基地局など
通信設備を設置することで鉄道公団と合意
InfiniVAN,Inc.(以下 InfiniVAN 社)は、郊外と都心部を結ぶ高架鉄道 LRT2号線の
鉄道設備に、5G 携帯電話の基地局など多様な通信設備を設置することを計画


1. 合意内容について


2019 年 7 月5日、当社子会社 InfiniVAN 社は、フィリピン共和国運輸省傘下の、LRTA
(Light Railway Transit Authority)との間で、高架鉄道 LRT2 号線(注 1)の鉄道設備に、
マイクロセル(携帯電話基地局)等の設備を設置する契約(RIGHT TO ATTACH LEASE
AGREEMENT FOR THE INSTALLATION OF MICROCELL SITES AND ANTENNAS AT
LRT LINE 2 SYSTEM)を締結いたしました。




LRTA 公団総裁 Reynaldo I. Berroya(左から 2 番目)と InfiniVAN 社 社長 Enrique G.Yu(中央)
2.LATA との以前の合意

2018 年 9 月、当社子会社 InfiniVAN 社
は、通信回線設備を設置する目的で LRTA
との間で、高架鉄道 LRT2 号線の線路設備
使用契約を締結いたしました。

そして、2018 年 12 月に LRT2 号線全区
間に、InfiniVAN 社ほか、最大 7 事業者が
光ファイバー回線を敷設できるダクトが完
成いたしました。
現在大手 CATV 通信事業者に対して光フ
ァイバーの長期リースを供用しております。
またマカティ以外の地域に、法人向けブ
ロードバンドサービスを拡大するときに、
この LRT2 号線の光ファイバーが必要となります。


3.今回の合意の意義


今回の契約では、上記2の合意では含まれていませんでした、携帯電話の基地局(マイク
ロセル)を設置する権利とアンテナを設置する権利を、光ファイバー敷設の権利とは別に、
取得しております。
2019 年 6 月 19 日に PR で発表いたしました、MRT3 号線を対象とした契約で含まれて
いたマイクロセルを設置する権利等と同様の権利を、今回取得しております。(図1参照)

図1 高架鉄道の活用イメージ
高架鉄道に光ファイバーを敷設して、等間隔で駅や線路に携帯電話の基地局を設置するこ
とで、乗客だけでなく、沿線の住民などへも電波を効率的に届けることができるようになり
ます。
またフィリピンでは、これまで通信事業者は、競合意識などにより、競合する事業者と通
信設備を共用することは、都心部の地下共同溝に例があるぐらいで、ほとんどありませんで
した。
しかし InfiniVAN 社は、大手 2 社、中国系の事業者のいずれの傘下にも入っておらず、
また携帯電話事業をおこなっていないので、どの事業者とも等距離の関係にあります。
特に競合関係にあり、新規の取引を行ってこなかった通信事業者とも、先月8年ぶりに取
引を再開しており、相互に事業の提案をすることが可能になっております。
そのため InfiniVAN 社を通じて LRT2 号線の設備を利用することで、無用な投資を避ける
よう各社に提案を行っております。
既に4G を設置する案件と5G を設置する案件を、それぞれ携帯電話事業者から打診を受
けており、折衝を行っております。
また InfiniVAN 社は、先月割当を受けた周波数を用いたサービスの実証実験にあたり、通
信設備の設置や試験を通してこの鉄道設備を活用する計画です。
マニラ首都圏地域内での通信機器設置の需要は、①5G 基地局の設置需要、②5G の普及
に伴う光ファイバーの需要増加で、大きく拡大していくと考えております。
今後も通信事業者のニーズに応える通信設備を敷設する場所を、鉄道会社と協業して開発
する計画です。
以上


注1) LRT2号線とは、Manila Light Rail Transit System Line2のことで、同様の鉄道が
3 路線あるうちの、2 号線となります。
2003 年に丸紅、東芝などによる国際コンソーシアムが受注。建設資金は、日本の円
借款によって賄われております。なおこの路線は、Pasig 市の Santolan 駅と Manila
市 Recto を結び、11 駅からなり、距離は 13.8Km あります。


社名:株式会社アイ・ピー・エス
証券コード 4390
所在地:東京都中央区築地 4 丁目 1 番 1 号 東劇ビル 8 階
代表者:代表取締役 宮下 幸治
本件に関する問い合わせ窓口
IR 室 03-3549-7719 ir@ipsism.co.jp

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