アラネタコロシアムでの5Gの実証実験の実施を含めた、ARANETA CENTER での通信インフラの整備に関するInfiniVAN,Inc.とAraneta Center, Inc.との包括的な合意

NEWS RELEASE 株式会社アイ・ピー・エス
2019 年 7 月 19 日
各位


アラネタコロシアムでの5G の実証実験の実施を含めた、ARANETA
CENTER での通信インフラの整備に関する InfiniVAN,Inc.と
Araneta Center, Inc.との包括的な合意

当社子会社の InfiniVAN,Inc. (以下 InfiniVAN 社) ARANETA 財閥傘下の Araneta
は、
Center, Inc. (以下 Araneta 社)との間で、マニラ首都圏地域にある CBD(中央商
業地域)の一つである ARANETA CENTER で、法人向けブロードバンドサービスの
提供や e スポーツの競技場等となっているアラネタコロシアムでの5G の実証実験な
どを行うことで合意いたしました。


1. 合意内容について


2019 年 7 月 17 日、当社子会社 InfiniVAN 社は、スペイン系財閥の一つである Araneta
財閥(注 1)の傘下にある Araneta 社との間で、マニラ首都圏地域ケソン市にある商業地
域 ARANETA CENTER 内での先進的な通信環境の整備に向けて包括的な合意をいたしまし
た。


具体的な合意内容は、以下のとおりとなります。


1. ARANETA CENTER 内に、通信回線を敷設できる地下設備等を Araneta 社が提供
し、InfiniVAN 社が通信回線を敷設
2. InfiniVAN 社が、ARANETA CENTER 内のオフィスビル・商業施設への法人向けブ
ロードバンドサービスを提供
3. 両社で、すべての通信事業者の回線を利用できる(キャリアフリー)のデータセンタ
ーを構築し運営
4. InfiniVAN 社が、信号設備など域内の Araneta 社保有設備を、携帯電話事業者に対
して、5G を含めた無線通信設備の設置のために貸出
5. アラネタコロシアムでの5G の実証実験の実施
写真1
調印式の様子


2.今回の合意の意義


今回の合意により、マニラ首都圏地域ケソン市クバオにある CBD(中央商業地域、都心
部)である ARANETA CENTER で、法人向けブロードバンドサービスが提供できるよう
になります。
この CBD は 1950 年代後半から本格的な開発の始まり、1960 年、当時アジア最大の室
内競技場アラネタコロシアムができ、1970 年代には本格的なショッピングモールがオープ
ンするなど先見性のある商業地域です。



写真2 BPO 事業者専用ビル(右)


最近この CBD が有名になっているの
は、ここを含むケソン市クバオ地域は、
多くの BPO(業務請負企業のことで、主
に米国企業の受託を受けてコールセンタ
ーやシステム開発・運用などを行ってお
ります。)が集積していることです。
CYBER PARK エリアには、BPO 事業者
向けに高層ビルが建設されており、多くのインターネット需要があり、またデータセンター
のニーズもあります。
この地域は、LRT2、MRT3といった鉄道線の駅、郊外からのバスセンターが集まり通勤
事情が良いことも、多くのスタッフを必要とする BPO に適している要因といえます。
あとこの CBD には、マニラ最大の室内競技場アラネタコロシアムがありますが、バスケ
ットボールやコンサート以外に、最近では e スポーツのイベントで使われ、多くの観衆で埋
まっています。こうした大観衆のイベントと同時接続数の多さ、低遅延という5G との組み
合わせは、5G を使った新たなサービスの実験に向いていると考えており、共同で実証実験
を行うことを計画しております。


写真3(左)
再開発後の計画。円形の建物が、
アラネタコロシアム
写真4(右)
アラネタコロシアム内部


今回データセンターを、ARANETA CENTER 内に設けることを計画しておりますが、ここ
は、先ほど触れた LRT2、MRT3という、InfiniVAN 社がすでに回線敷設の権利を取得して
いる鉄道路線が交差している箇所で、この二つの鉄道を使って二重化した経路により、マカ
ティにある当社グループの拠点や、他の通信事業者の拠点まで高い安定性を確保した接続を
することが可能となります。
どの通信事業者の回線も使用できるようにすることにして(キャリアフリー)、インター
ネットエクスチェンジを立ち上げる計画です。
BPO 事業者は、米国から通話の着信などを行うため、大きなインターネット需要があり、
低料金のブロードバンドサービスが使えることは、BPO 事業者向けの不動産を持つ事業者
にとっては、所有する不動産の競争力を高めるものといえます。InfiniVAN 社は、大口の需
要家が集まるこの CBD で、 年内に 500 件以上の顧客を獲得することを見込んでおります。


マカティに引き続いて、今回クバオも、商業地域のオーナーと協同で通信インフラの整備
を行うことで合意できましたが、今後も、財閥と提携して、CBD 単位での大規模な回線敷
設を行う計画です。
またその地域内で、法人向けブロードバンドサービスの提供を行うほか、住居へのサービ
スを提供している事業者に対する光ファイバーの長期貸し出し、5G を含めた携帯電話基地
局の設置など広範なビジネスを展開いたします。これらの事業者向けリースを行うことで、
投資の早期回収を図ってまいります。
注1)Araneta 財閥
ネグロス島で大規模なサトウキビ農園を保有し、200 年以上の歴史を持つ、スペイン系の
財閥の一つ。第 2 次世界大戦後、ケソン市内の土地を取得。現在は 1950 年代から開発した
ARANETA CENTER を中心とした不動産事業が主要な事業となっている。


社名:株式会社アイ・ピー・エス
証券コード 4390
所在地:東京都中央区築地 4 丁目 1 番 1 号 東劇ビル 8 階
代表者:代表取締役 宮下 幸治
本件に関する問い合わせ窓口
IR 室 03-3549-7719 ir@ipsism.co.jp

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