高耐熱リチウムイオン二次電池用セパレータ「TopNove」の開発に関するお知らせ

報道資料(証券コード 3891)
2021 年 5 月 17 日
ニッポン高度紙工業株式会社
代表取締役社長 山岡 俊則


高耐熱リチウムイオン二次電池用セパレータ「 TopNove™ 」の開発に関するお知らせ



当社はこの度、当社従来品と比較し更なる耐熱性を有すると同時に低抵抗化を実現した高耐熱
リチウムイオン二次電池用セパレータ「 TopNove™ 」を開発しました。
今後、顧客へのサンプル活動を通してその需要を見極め、量産化に向けて検討を進めてまいります。


近年、リチウムイオン二次電池は、特に EV 用動力源としてその市場が拡大しており、CO2 削減など
の環境規制の高まりから、市場は急激に拡大していくと予想されます。こういった EV 用リチウム
イオン二次電池には、急速充放電、高容量化、長寿命化に加え、過酷な状況においても破裂や発火しな
いような高い安全性が求められています。


今回、開発した高耐熱リチウムイオン二次電池用セパレータ「 TopNove™ 」は、従来のリチウム
イオン二次電池用セパレータ「 Cellulion 🄬 」および長年に渡るアルミ電解コンデンサ用セパレータの
製造で培われた抄紙技術と、米国 DuPont 社が開発した繊維である Kevlar 🄬 MicroCore™を組み合わせる
ことにより開発した革新的なセパレータです。


米国 DuPont 社が開発した Kevlar 🄬 MicroCore™は、不燃性かつ高温安定性に優れているという特性が
あり、これを用いた「 TopNove™ 」は、300℃でも寸法変化が殆どないという特徴を有しています。
また、各種電解液と親和性が高いため、例えば高粘度の電解液などの適用も可能です。加えて、空隙率
が高いため電池の内部抵抗が低くなり、急速充放電特性の向上が期待されます。これらの特徴を活かし、
より安全な電池設計にお役立て頂けるものと考えています。


当社は「 Cellulion 🄬 」の供給拡大と共に、本開発品含め環境配慮型製品を市場に供給することで、
カーボンニュートラルを見据えた持続可能な社会の実現に貢献していきます。


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